日本社の生命保険の営業について①

いわゆる漢字生保の生命保険営業について。

元々、漢字生保の営業は「GNP」と呼ばれる。これは「義理、人情、プレゼント」の略称なのだが、平たく言うと保険のおばちゃんが毎日職場に顔を出し、優しい言葉をかけられ、ノベルティ(お菓子やティッシュやボールペン)をプレゼントされて懐に入っていく手法である。

時代錯誤とも言える古典的な営業である。
それでも職場に来ているそのおばちゃんから加入する人は多い。

冷静に考えると、国の公的保障もあり、安いネット生保も台頭している中で、敢えて値段も安くない日本社の生命保険の選択は不利だとは思っている。

しかし「毎日来る人」への信頼というのはどうだろう?

保険の話をお客さまとしていると「家族への思い」が出てくる。その話を語った時点で、お客さんとおばちゃんの関係は「保険屋と客」の関係ではなく「自分の思いを知っている人」になる。仲間意識が芽生えるわけだ。

値段が安いものが正義ではなく、思いを乗せて選んだ保険であることを知っている人に任せたくなるのが人間の心理ではないだろうか。

私はそれを悪いとは思わない。
合理的ではないかもしれないが、価値観はそれぞれなのだ。安いものだけに価値があるわけではない。
ただ、そこにあまりに掛けすぎるのも反対。情に棹差せば流されるわけだ。バランスを考えた選択をすることが肝要かと。

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