大人の鬼滅~第3巻~国語の先生!勝手な深読み!!えっ?こんな風にも読めるの?

神様、伝説大集合!

いや~第3巻は非常に豪華な回となりました!
あれもこれも、これもあれも深読みどころが満載であります!

毬を使いこなす鬼!

まず、「毬」を使いこなす敵出現!!
「毬」といえば、京都にある白峰神宮
ここには、毬の神様が祭られていて、スポーツ・学問の神として祀られています。
多くのスポーツ選手も参拝に訪れるのだとか…。
実際に行ったこともありますが、駐車場がないので、タクシーの運転手さんは境内に車をどーん!
有名スポーツ選手の書いた絵馬と、各種競技のボールが祀られていました!

ま、そんなことはどうでもよくて…

蹴鞠とは、サッカーの起源とされていますが、そのルールはまったく異なります!
サッカーは球を転がしてゴールに入れるスポーツ
一方、蹴鞠は、地面に球を落とさずに球をまわす、いわばリフティングどこまでできるか対決!(非常にざっくりした説明です。)
それで、土に落とさない→落ちない=学問の神様も兼ねているということなのであります。

そこで、鬼滅に話は戻りますが、その毬使いとペアになっていた男の鬼がやられぎわに、「汚い土にオレの顔をつけおって」と叫びます。
ねぇ?毬を使う者にとって、土に付くことはアウトーーー!!!
さらに!それに加えて!!土にはケガレを払う効果があるのです!!!
死者は土に埋めて、葬りますよね?
もののけ姫のアシタカ、ケガレを受けたあと、腕に土をかけてましたね?

鬼の立場からすると、ケガレを浄化させる効果のある土は大敵なのであります!!
そりゃ~お辛かったでしょうね。。。

鼓を使いこなす鬼!

次々と強者の敵が出て来るのが、この3巻!
蹴鞠の次は鼓!ぽんぽんっ!!

ここで重要になるのが、「水の呼吸」!!!!

鼓&水の組み合わせと言うと、能の世界にこんな話があるのです…
「天鼓」
 中国にいる夫婦のお話…
 ある日、天から鼓が降ってきて、体内に宿るという夢を見る。
生まれた子供には「天鼓」と名付け育てると、のちのち本当に鼓も降ってきた。 
天鼓がこの鼓を奏でると、それはそれは美しい音色をかなでたそうなぁ~…
そんなうわさを聞きつけた時の皇帝。そう、欲しくなっちゃう!!
拒否する天鼓。
怒る皇帝。
川へ沈められる天鼓。
誰がやってもならぬ鼓。
命令により、やってみる親父。
美しくなる鼓。
後悔する皇帝…しかーし、時すでに遅し…。
せめてもの救いにと、天鼓を沈めた川で音楽法要をすると、天鼓は安らかに天へ昇って行った…

直接的に関係があるかないかがわからないけど、こんな話を知っていると、鼓と水はセットの様に感じてしまうわけでございます。
だからこそ、この場面で使われたのは「水」の呼吸だったのかな~??と。


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