女性自衛官のBBQクラスター問題について

　昨日、東京新聞からこんな記事が公開されました。

感染の女性隊員ら、バーベキューツアーを実施　陸自朝霞駐屯地、大臣通達に違反か：東京新聞 TOKYO Web

　私は正直「こんなバカな隊員がいるのか！」と信じられませんでしたが、昔のツテを辿って確認したところどうやら事実のようです。

もう一度言います。この記事の内容は真実です。
この記事が真実という事に花京院の魂を賭けます。

　自衛官の宴会は新型コロナウイルスが流行し始めた２月末辺りから自粛とされていましたが、前河野防衛大臣により厳に慎むよう通達が出されていました。

防衛省、飲酒伴う会合禁止　業務の打ち合わせなども　感染拡大に危機感 - 毎日新聞

　しかし、教育を受けていた女性自衛官の被教育者は、助教（教育者）に黙ってBBQバスツアーを企画し、

　バスにぎゅうぎゅう詰めで乗車
　BBQ（飲酒あり）

　という３密対策の欠片もなく、大臣通達で禁止されている宴会まで行っています。

　厳密には被教育者１９０人全員がBBQツアーに参加した訳ではありません。
　被教育者は３０人程度の区隊（学校のクラスのようなもの）に分けられるので、その内の１区隊がこのツアーを企画し参加したようです。

　現在(10/6)、陽性者は２８人なので区隊のほぼ全員が感染した形になります。
　バスツアーでクラスターが発生した事は疑いの余地がないでしょう。

　この教育は陸曹になるための教育で、試験合格者のみが入校を許され卒業すれば陸曹になる事が出来ます。

　しかし、このバスツアー企画者はもちろん、参加者もそれなりの処分があると予想されます。
　企画者は、ほぼ間違いなく流れ星（陸曹候補生のバッジが外れる事、つまり陸曹になれない）からの依願退職でしょう。
　こんな事を起こしたら再度陸曹候補生になる事は不可能です。

　参加者は、気持ち的には流れ星にしてしまえと思いますがそこまで重い処分にはならないと思います。

　自衛隊の人手不足が深刻なのは知っていましたが、ここまで質の低い隊員を採用せざるを得ない現状は防衛基盤に悪影響を及ぼすので、自衛隊の待遇を改善し、優秀な人材を増やす事が必要だと改めて感じた事件でした。