読書に「即効性」を期待しないほうが良い
こんなタイトル見たことありませんか?
一気に解決する
すぐに身に付く
○○が一瞬で高まる
こういった言葉が本の表紙や帯に書いてあると、つい手に取ってしまいたくなります。
そりゃあ誰だって悩みの一つや二つあるもので、それがすぐに解消されるとなれば期待してしまうものです。
僕の場合は根がネガティブであると自覚しているので、『一瞬でネガティブが吹き飛ぶ』みたいに書かれてたら、思わず注目しちゃいます。
でも冷静に考えてください。
そんな夢のような方法があるなら、なぜ今まで発見されなかったのか。
そんな夢のような方法があるなら、なぜそれで悩んでいる人が未だに存在するのか。
「一瞬でポジティブになれる」みたいな本、結構読んできたつもりですが、いまだに自信を持ってポジティブになれたとは言えないのが現実です。
そういった本の存在価値を否定するわけではありません。実際に勉強になったこともあったし。
だけど、読書に「即効性」を期待するのはやめた方がいいかも知れませんよ。
本に答えを求めない
ある同じ悩みを題材にして、多くの本が出版されています。
本が、悩みを解決する答えを与えてくれるものだとしたら、その悩みを題材にした本は1つでいいはず。だけど現実ではそうなっていない。
では本なんて読む必要はないと言えるか?僕はそうは思いません。
それぞれの本は、同じ悩みをテーマにしていたとしても、具体的にどんな人に向けて書かれているか、どんな視点で語られているか等によって役割が違うのだと思います。
そしてその役割に応じて、悩み解決のヒントをくれるだけ。答えは自分で導き出さないといけないのでしょう。
とある本によれば、他者から与えられた答えは対症療法に過ぎないと語られています。
さまざまな観点からヒントを得て、『知識』と『自分なりの答え』を更新していくことが大事で、それを助けてくれるのが読書という行為なのだと思います。
即効性を期待しないというのは、本以外のあらゆる情報媒体にも言えることだと思います。
どんなに優れた情報だったとしても、それを自分で実行するという過程を経て、時間をかけて結果が積み重なっていくものです。
そもそも人間の脳は『一気に変わること』に拒否反応を示すように作られていると見聞きしたことがあります。そのメカニズムはここでは割愛しますが。
運動してもいきなり大量の筋肉がついたり、大量の脂肪が落ちたりしないのと同じで、変わるのなら「少しずつ」が原則なのでしょう。
僕のネガティブも時間をかければ解消されると信じたいものです。
というわけで今回は、読書に「即効性」は期待しない方が良いのでは?というお話でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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