そしてこんな風に

sex and the cityの続編、「AND JUST LIKE THAT ...」でまだ見ていないエピソードをいっきに観終えた。
全力で邁進した青年期を過ぎて、「私ってシニア?」と戸惑うような年齢にさしかかった、最強の女仲間たちの"その後"のお話。

この新シーズン、いろんなことが大きく変わってスタートしている。
まず登場人物が変わった。
仲良し4人組のうちひとりが去り、新キャストがいっきに増えた。
見た目も変わった。
ご本人たちが沢山のバッシングを受けてストレスだったと聞いているから書くのは躊躇うけれど、白髪になったりシワができたりお腹がでたり。
勿論変わらずにみんなとても綺麗だが、やっぱりぴかぴかの若さと自信を振りまいて大通りを闊歩していた過去シーズンよりもずいぶん歳を重ねたように思う。
立ちはだかるテーマもより、シンプルで重たいものになって、ドラマの魅力のひとつだったランチで繰り広げられるあけっぴろげなトークも、具体的な問題のシェアや事後報告になったりしていた。

それでも気づけば、いまはまた見返すならこの続編しかないってほどに、この新シーズンに愛着が湧いている。
それは今の登場人物たちこそ、それぞれに持つ情や積み重ねがとても深く煮詰まっている状態だからかもしれない。
何度も誰かと出会い、関係を結んではぐちゃぐちゃに絡まり、時間がかかりながらも少しずつほどかれていった。
そのなりゆきは、彼らの意志ももちろんあるのだけど、人の力の及ばない、人生の持つうつくしい力な感じがしていて。
それが作用しているシーンがいくつもあった。
私たちのこれまでは間違ってなかったね、なんて別れた夫婦が言い合う場面なんかは、ほろっと泣けてしまって、わたしもいつかこんなふうに誰かと言い合えたらどれだけ幸せかなと思った。
そして観終わったあと、高校時代の友人からいい知らせが届いたりもして、それでもほろっとしてしまった。

人生がちょっとの間、いつもより虹色やら薔薇色に見えていた。友達とか恋とかキャリアとか、いいなぁって。
あー、SATCシリーズ、シニア版でも、ずーっと続けば良いのになー!一緒に大人になりたい。

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