経産省の「ビジネスケアラー支援ガイドライン」を下敷きに、経営者になったつもりで具体策を考えてみる
経済産業省がビジネスケアラー支援に関する経営者向けガイドラインを24年3月に公表してます。
この記事では、経産省のガイドラインを下敷きにして、社会に認知され始めた「ビジネスケアラー」を取り上げ考えてみたいと思います。「ビジネスケアラー支援が喫緊の経営課題と認識された世界」を仮定し、経営者になったつもりで具体策を考えていきたいと思います。
今回もお付き合いよろしくお願いします!!!
「まだ考えなくていいでしょ」|自己紹介を添えて
そうですね、目の前に課題が山積みになっているのに、数年先のことに想いを馳せるのはしんどいです。が、ゴールデンウィークの宿題として、障がい福祉・介護業界に関わり始めたわたしが、取り組んでみたいと思います。
本題に入る前に、軽くわたしの自己紹介をさせてください!
仕事と介護の両立支援に関する経営者向けガイドライン|経済産業省
さてここからが本題です。
経産省のガイドラインの中で、仕事と介護の両立支援として企業が取り組むべき事項が、この一枚に集約されています。
情報量が多いので、少し絞り込んでみましょう!ドン!!
企業内で取り組むべき事項を「内向き」の3つのSTEPに、社外への取り組むべき事項を「外向き」の2つのアクションとして整理しました。
余談ですが、整理する中で「組織変革」アプローチに近いなと感じました。例えば、「内向き」施策として「経営層」と「現場」との2つの方向性から浸透をはかる進め方や、「外向き」施策で社外評価を得て社内浸透をブーストする進め方など。本業で取り組む、組織変革プロジェクトの進め方に近しいものを感じます(話の脱線が長くなりそうなので、元に戻します)
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「内向き」の3つの社内施策から考えてみる
さて、ここからは経営者になったつもりで、まずは「内向き」の3つの社内施策から考えてみましょう!少しでもビジネスケアラー支援へのアクションの解像度が上がれば幸いです!!!
STEP1|経営層のコミットメント
経営者から社内へメッセージ発信が重要です。そして発信するためには経営者自身がその「意義」を知ることから始めなければ、上っ面なメッセージになってしまいます。
では、意義を知るべく、ガイドラインを読み、大切だと思う点をピックアップしていきます。
次に共感しやすいものから深掘りし、取り組む意義を理解していきます。
ここでは、ビジネスケアラーへの支援が求められることになった背景を深掘りしてみたいと思います。ガイドラインでは以下のように記載されています。
介護の問題と一言で片付けるのではなく、仕事と介護の「捉え方」に変化が起きていると認識することが重要だと理解ができます。
ビジネスケアラーを一つの事象として「単一的に」捉えるのではなく、その時代の人々の価値観や人手不足などの社会課題を踏まえ「複合的に・構造的に」捉えることで取り組む「意義」の理解が深まっていくのではないでしょうか?
STEP2|実態の把握と対応
社会の潮流だけでなく、目の前に一緒に働く社員の実態把握も重要です。センシティブな話題でもあるので、無記名アンケートで実態を把握しつつ、管理職と連携し日々の業務への影響度合いも把握するのも良いのではないでしょうか?
また、実態把握後に人材戦略に落とし込むことになると思いますが、具体的な指標の設定も忘れてはいけません。例えば、定期的なアンケートで、従業員の働き方満足度などの「変化」を捉えることも大切ですね。
STEP3|情報発信と効果検証
経営者からのメッセージだけでは、社員に伝わりづらいこともあります。仕事と介護の両立をされている方々の実体験を聞く機会などを設けたりして、根気強く情報を伝えていくことも重要です。
また、STEP2で設定した指標をもとに、理解が深まっているか効果検証もしていけると良いですね。徐々に理解が深まってきたら、介護経験者同士による対話の場づくりなど小さく始めてくのも良いのではないでしょうか?
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「外向き」の2つのアクションは、また今度
ビジネスケアラー支援策を考えてきましたが、いかがでしたか?
わたしは、正直、まだまだフワフワしている状態です。
ガイドラインを読むことで社会の大きな流れや一連の進め方は掴めつつも、生の声を聞き理解を深めていかないと、現場に寄り添った具体的なアクションに落としきれないなと感じました。
「外向き」の社外施策は今回は触れず、わたしのGWの宿題もここで終わりにしたいと思います(仕事と家庭の両立も大切!)
GWも後半戦突入。
それでは、皆さまも、よいGWをお過ごしください!!!
サポートありがとうございます。感謝感激です!! これからもよろしくお願いします🙇