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エルで働くライターの日記

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エルで働く日々のこと、エルで働く人のこと。 「らしさをつくる」会社の「らしさを綴る」日記帳です。
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#コンセプト

これからの時代 「デザイン会社」の提供価値はなんだろう

最近エルには、「AIの部屋」というトピックグループができました。AIについての話題を、自由に共有する場所です。 日々変化が目まぐるしいAIの話題。「こんなこともできるのか…」と驚きつつ、これからの時代、デザイン会社としてどのような価値を提供していけるだろうか、と考えてしまいます。 エルは、もうじき創立50年を迎える会社です。 オフィスには、大先輩が残したノートや資料、制作物がたくさん残されています。どれも、ものづくりへの愛情や、熱いこだわりを感じるものばかり。時間が経って

採用サイトは、「らしさ」と「らしさ」をつなぐもの。

よく、採用サイトの相談をいただくことがあります。そのたびに私は、新卒就活時代、「とにかく何もかも不安で仕方なかった」ころのことを思い出します。 いろいろなことが不安でじたばたしていましたが、根底にあったのは「私は働くことで、幸せに生きていけるだろうか?」という不安だったのだと思います。社会人になって自分が採用サイトに関わるようになってから、「採用する側も不安なのだ」と気がつきました。 採用の目標は、やみくもに多くの人を採用することではありません。自社とマッチして、生き生き

デザインを飛躍させるためのコンセプトメイキング

デザイン前の言語化デザインの現場ではよく、「言語化」の重要性が語られます。 エルでもことばをとても大切にしており、デザインの前に「ことばづくり」の過程を設けています。ことばづくりとは、コンセプトメイキングのこと。つまり、「方向性をことばで定義する」ことです。 コンセプトメイキングをするうえで気をつけているのが、表現の可能性を狭めないこと。 「定義」というと、削ぎ落としたり絞り込んだりするイメージを持つかもしれません。しかしコンセプトを定めることで、表現の可能性を捨てること

「らしさ」をかたちにするロゴトレーニング

エルでは新しい取り組みとして、ロゴトレーニング(略してロゴトレ)を始めました。週に一度時間を取り、決められたお題に対してロゴをつくっていく取り組みです。 ロゴトレが始まって1ヶ月半ほど経ちましたが、一回一回がとても有意義な時間だと感じています。らしさをかたちにする技術力はもちろん、らしさを引き出す力や、聞いた話から解釈する力、細かな調整力など、実案件で必須な力を鍛える訓練になっています(非デザイナーも含めて)。 今回は、そんなロゴトレの様子をお伝えします。 ロゴトレの流

あなたにしか、言えない言葉を。

制作の過程では、「なにか」を「ことばで定義する」ことがよくあります。「なにか」とはデザインコンセプトだったり、企業理念だったり、コピーだったり、いろいろです。 そのためにクライアントと対話していると、主に「プラスイメージのことば」が飛び交います。 優しい。明るい。誠実だ。真面目だ。 ときどき、「ありきたりなことばになってしまいますが…」と謙遜される方がいらっしゃいます。 しかし、ありきたりなことばでは「らしさ」を表現できないのでしょうか。私はそうは思いません。大切なのは、

大切な思いを、大切に届けたい。

日々クライアントと向き合うなかで、「思いの届け方」についてよく考えます。 生活していると、「誰かの思いによって心を動かされる」ことがたくさんあります。つり革広告を見て、旅に出たいと思ったり。ブランド理念に共感して、サービスを選んだり。Webサイトを見て、お店に行きたくなったり。こんなふうに心が動くのは、誰かが思いをかたちにして届けようとしてくれたからであり、それが、自分の心に届いたからです。 届けたいことを、届けたい人に届ける。それは当たり前のようでいて、とてもむずかしい

クリエイターを、孤独にさせない。

最近エルでは、「デザインディスカッション」に力を入れています。 デザインの方向性について、ディレクター、デザイナー、ライターが集まって話し合う時間です。 今ほどメンバーが多くなかった時期は、ヒアリングのあと、デザイナーが一人で案を考えることがほとんどでした。しかし、メンバーが増えてチームで動くことが多くなったため、「まず全員で方向性を決める」ことに重点を置くようになりました。 大切なのは、 クリエイターを孤独にさせないこと。 私たちは、一人でつくっているわけではありませ