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エルで働くライターの日記

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エルで働く日々のこと、エルで働く人のこと。 「らしさをつくる」会社の「らしさを綴る」日記帳です。
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#ライティング

エルのブランディングは「らしさ」によって愛されること

「こちらはエルさん。長野のホームページやさんだよ」 あるクライアントが、エルを第三者に紹介してくれたときのことばです。 「そうか、この方にとっては、エル=Web制作のイメージなのか」。 客観的にエルがどう見られているか、あらためて理解できた瞬間でした。 エルは創業以来、時代によって媒体を変えながら、「らしさ」を表現するクリエイティブを提供してきました。2024年9月で49期目になります。ここ数年は企業理念やCIなど、より深層部分からデザインする仕事が増えてきています。昨今

エルの広報活動をご紹介します(2024年版)

ふと気になったので、みなさんに聞いてみます。 『デザインスタジオ・エル』と聞いて、どんなイメージを抱きますか? エルを知っている/知らないにもよりますし、エルのWebサイトやSNSを見たことがあるかにもよると思います。いずれにせよ、問われたとき頭に浮かんだイメージが、みなさんにとっての「エルらしさ」です。 私たちが思うらしさと重なるところもあれば、異なるところもあるかもしれません。この両者の「らしさ」を重ねる一助になるのが、広報だと思っています。 エルは昔から、広報に力

AI時代の広報を考える 人間に残るものはなんだろう

AIの存在により、多くの会社が変革期を迎えています。会社として、クリエイターとして、AIとどう向き合いどう生きていくかが、日々問い直されています。 私は最近ずっと、人間に残ることはなんだろう、と考えていました。AIによって数秒で書き出される文章を眺めながら、「人間が書く」意味はなんだろう、と。仕事の仕方も変わりつつあるなかで、かなり悩んでいたのが「広報」の在り方でした。 このnoteも、エルの広報のひとつです。「エルで感じたことを、エル目線で、等身大のことばで伝える」を軸

これからの時代 「デザイン会社」の提供価値はなんだろう

最近エルには、「AIの部屋」というトピックグループができました。AIについての話題を、自由に共有する場所です。 日々変化が目まぐるしいAIの話題。「こんなこともできるのか…」と驚きつつ、これからの時代、デザイン会社としてどのような価値を提供していけるだろうか、と考えてしまいます。 エルは、もうじき創立50年を迎える会社です。 オフィスには、大先輩が残したノートや資料、制作物がたくさん残されています。どれも、ものづくりへの愛情や、熱いこだわりを感じるものばかり。時間が経って

採用サイトは、「らしさ」と「らしさ」をつなぐもの。

よく、採用サイトの相談をいただくことがあります。そのたびに私は、新卒就活時代、「とにかく何もかも不安で仕方なかった」ころのことを思い出します。 いろいろなことが不安でじたばたしていましたが、根底にあったのは「私は働くことで、幸せに生きていけるだろうか?」という不安だったのだと思います。社会人になって自分が採用サイトに関わるようになってから、「採用する側も不安なのだ」と気がつきました。 採用の目標は、やみくもに多くの人を採用することではありません。自社とマッチして、生き生き

配慮を、「当たり前」にする

今年の4月から、障害者差別解消法に基づく合理的配慮が、民間事業者(私たち)にも義務化されることになりました。 漢字が多いですが、簡単にいうと「法改正に伴って、Webサイト制作のうえでも配慮することが義務化されたよ」ということです。これまで「合理的配慮」は、国や地方公共団体にのみ義務付けられていました。(参考:政府広報オンライン) なかなか聞き慣れない「合理的配慮」ということばについては、内閣府が次のように説明しています。 Web制作会社としてできるのは、ウェブアクセシビ

正解のない世界で、選んでいくために

A案とB案、どちらを選ぶか。 ロゴには何色を使うか。 コピーはどんな表現にするか。 私たちは普段から、正解のないことばかり考えています。仕事に限らず、人生は「正解がない選択」の連続です。 どこで働くか、誰と働くか。 どこで暮らすか、誰と生きていくか。 今晩は何を食べるか、休日はどこへ行くか。 「選ぶ」とは、その結果を受け入れ、責任を取ることだと思います。 エルは個人の裁量が大きく、一人ひとりがプロとしてジャッジする機会が多くあります。たくさん案を考えても、選ばなければ

変わっていくなら、いいほうへ。2023年の振り返り

もう何日か寝ると、2023年が終わります。毎年のことながら、一年が過ぎるのはあっという間ですね。 先日エルでは、新オフィスお披露目兼忘年会がありました。普段リモートワークのメンバーも、来年から加入する新メンバーも、かつて一緒に働いていたメンバーも集い、クライアントのお店で買ったごちそうを囲みました。 みんなで話しながら、今年もいろいろなことがあったなあと思い返しました。 新メンバーを迎え、フォト散歩に出かけたり。 『DEATH NOTE』や『進撃の巨人』を手掛けた荒木

デザインを飛躍させるためのコンセプトメイキング

デザイン前の言語化デザインの現場ではよく、「言語化」の重要性が語られます。 エルでもことばをとても大切にしており、デザインの前に「ことばづくり」の過程を設けています。ことばづくりとは、コンセプトメイキングのこと。つまり、「方向性をことばで定義する」ことです。 コンセプトメイキングをするうえで気をつけているのが、表現の可能性を狭めないこと。 「定義」というと、削ぎ落としたり絞り込んだりするイメージを持つかもしれません。しかしコンセプトを定めることで、表現の可能性を捨てること

思い出の場所、松本パルコ 閉店前のコピーを考えてみました。

松本パルコが、2025年2月に閉店するらしい。 聞いたとき私は、かなり衝撃を受けました。 松本パルコは、長野県松本市にある商業施設です。1984年開業以来、松本駅前を象徴する建物として、地域の人々に愛されてきました。学生時代を松本で過ごした私にとっても、思い入れのある場所でした。 都会的なお店が揃っていて、歩いているだけでなんだかちょっと大人になれた気がしました。友人と待ち合わせたり、誕生日プレゼントを選んだり、イベントに行ったり。「パルコ前にいるね!」というメッセージを

「いい体験」をしたことは、いつか思い出す

最近、心に残った体験先日、エルのオフィスに、バルミューダのトースターがやってきました。秋のオフィス改装に向けて、新しく購入したものです。 社長曰く、「本当においしくトーストが焼けるんだよ」とのこと。それなら早速試してみよう!と、本社メンバーで使ってみることに。私にとっては、初めてのバルミューダ体験でした。 用意したのは、食パン一本にバター。それから、チーズやハム、チキンやレタスなど、パンに合いそうなものたちです。 まずは、王道のバタートースト。食パンを分厚くスライスし、そ

大切な思いを、大切に届けたい。

日々クライアントと向き合うなかで、「思いの届け方」についてよく考えます。 生活していると、「誰かの思いによって心を動かされる」ことがたくさんあります。つり革広告を見て、旅に出たいと思ったり。ブランド理念に共感して、サービスを選んだり。Webサイトを見て、お店に行きたくなったり。こんなふうに心が動くのは、誰かが思いをかたちにして届けようとしてくれたからであり、それが、自分の心に届いたからです。 届けたいことを、届けたい人に届ける。それは当たり前のようでいて、とてもむずかしい

新メンバー歓迎!エル 春のフォトさんぽ

新年度最初の出社日。 エルでは、新しいメンバーを迎え入れました。 さっそく歓迎企画として、「お花見フォトさんぽ」を開催することに!引っ越してきたばかりの新メンバーに長野の街を案内しつつ、みんなで写真を撮り合って親睦を深めよう、という企画です。 行き先は、春真っ盛りの城山公園。権堂から仲見世通りを通り、善光寺を経由していくコースに決まりました。 天気は快晴、桜も満開。社長からは、ポチ袋でお小遣いの支給が(!)。 メンバーの撮った写真とともに、フォトさんぽの様子をご覧くだ

進んでいくために、「節目」はある

3月は、卒業の季節です。 この時期の空気の匂いって、なんだかそわそわしませんか。何かが終わる気配と、新しいことが始まる予感が溶け込んでいるからでしょうか。 社会に出ると、卒業を意識することはほとんどなくなります。卒業しなくても、3月はせわしなく過ぎていってしまいます。 でも、卒業までいかずとも、「節目」はいろいろなところにあります。節目を意識することで、自分の変化を実感し、また前に進んでいくことができるのではないでしょうか。 これを機に私も、エルに入って以降、成長を感じ