Design Scramble Cast#5 窪田新さん
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Design Scramble Cast#5 窪田新さん

Design Scramble Cast」は、デザインプロジェクト『Design Scramble』が運営する参加型の音声番組です🌈 🎧 🤝

毎回様々な分野の第一線でご活躍されているクリエイターさんと、そのクリエイターさんと「お話がしたい」と応募してくださった若手クリエイターさんをお迎えして対談の様子をお送りしています。
こちらのマガジンでは、対談の内容を一部抜選してご紹介いたします。全ての内容を知りたい方は、音声番組「Design Scramble Cast」をぜひご視聴ください。

今回ご出演いただいたのは、窪田新(アートディレクター)さんと、小松(学生)さんです。

窪田新さん
アートディレクター ・グラフィックデザイナー
1981年山梨県甲府市生まれ
2006年多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業 
🔗:WebInstagram

1. Design Scramble Castへの応募のきっかけ

窪田:はじめまして。窪田新と申します。グラフィックデザインを基軸に、パッケージデザイン、エディトリアルデザイン、ロゴマークの作成、広告のお仕事をしたりしています。よろしくお願いいたします。

小松:はじめまして、小松と申します。教育学部の3年生で美術教育を専攻しています。現在は大学を休学してデザインを独学で勉強しています。よろしくお願いいたします。
大学での学びを元に、デザインに興味を持ちました。色々なデザイナーさんや作品を探していく中で、JAGDAの新人賞を取られた窪田さんを知り、どんな方だろうとInstagramや作品を拝見するうちに、インパクトがあってかっこいいデザインだなあと思いました。またインタビューを拝見した際にも私にはない考えをお持ちだと思い、機会があればぜひお話しさせていただきたいなと思って今回応募させていただきました。

窪田:ありがとうございます。緊張するなあ(笑)。

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▲ 窪田さんがアートディレクションをされた静岡新聞SBSの新聞広告

2. 自分らしさに縛られない

小松:私は現在独学で作品制作をしているのですが、自分にしかできない表現が欲しいなと思っていたんです。でも窪田さんのインタビューのなかで、「自分らしさをドブに捨てて新しいことに挑戦したい」とおっしゃっていたのを拝見しました。デザイナーさんは自分らしさがあってこそ指名されるようになると考えていたので、結構衝撃でした。デザインにおいて自分らしさを捨てるというのは、どういう考えがあるのかお聞きしたいです。

窪田:なるほど。ドブに捨てなくてもいいと思うんですけどね。ちょっと言い過ぎたなと思って、今反省しました。
まずその人らしさは、自分ではなく他人が決めることだと思っています。それと、縛られたくないんですよね。どんな仕事もできるだけ自由にやりたいと思っています。というのも、僕は多分自分のことをそんなに信用していないんです。色々な人たちからの影響やまったく興味のないプロジェクトにも関わることで、自分の美意識をどんどんアップデートしていきたいと思っています。なので、らしさを固めずに新しい感覚を取り入れていきたいなと思っています。

小松:自分が憧れているデザインを目指して作っていても、あまり気に入ってなかった作品を周りには評価されたり、あなたらしいねと言われたことがありました。窪田さんのお話しを聞いて、確かに自分らしさって他人が決めるものだし、私は自分を縛り付けていたのかもしれないと感じました。

3. 「伝える」を超えて「伝わる」ものを

小松:自分の話になるのですが、もともとは本や新聞が好きで小さい頃はそういう仕事に関わりたいと思っていました。デザインという分野に出会ってからも、方法は違えど何かを人に伝えるという行為に関しては、共通するものがあるのではないかと感じています。
窪田さんのデザインを広告や新聞にて拝見したのですが、商業的な制限がある中でも伝えるということに対する想いや、伝えるためのデザインを生み出す中で意識されていることがあればお聞きしたいです。

窪田:グラフィックデザインにおいて伝えるということは大切なのですが、それ自体は結構簡単なんじゃないかと思っています。要はそこに書いてあれば、一応は伝わるじゃないですか。その上で僕が意識していることは「伝わる」ということです。直感的にわかってもらえるって感じ。

例えば、ジュニアオリンピックの水泳大会のポスターを手がけたことがあります。小学生から高校生までの、水泳の甲子園のような大会です。実際に会場へ行ったのですが、そこでは子どもたちがすっげえ頑張って泳いでいたんです。そのときに、自分が今見たことをポスターで表現したいと思いました。そこでポスターの画面全体に巨大な水しぶきを殴り書きしたんです。画面全体が水色で塗りつぶされた飛沫でいっぱいなんですけど、左隅に小さく子どものアイコンが描かれている、そんなポスターを作りました。

じゃあそれで何を伝えたいんですか?って聞かれたら、子どもたちがすっごく頑張っている大会だってことを伝えたいだけなんですけどね。伝えたいことはシンプル。だからこそビジュアルを見たときに、ただ泳いでいるだけではなく、子ども達の気持ちがs直感的に伝わるものにしたい思ったんです。そういうことは、デザインじゃないとできないんじゃないかなって。それが「伝える」ということから「伝わる」ということへのジャンプアップなのかなと思いました。

小松:窪田さんの広告は、必要最低限でもそこにとても大きなインパクトがあると感じます。私がデザインしようとすると、色んな要素を入れようとして結局ごちゃごちゃになってしまうときがあります。何か情報を伝えたい時は、優先順位などを考えますか。

窪田:そうですね、考えます。色々なものが詰まっている表現も、それはそれで魅力的だなと僕は思います。それでもやっぱり、どんな仕事でも伝わることは一個しかないと思っています。一つの「これを伝えるんだ!」ってことを決めて、それに対して何ができるのか、どうやったらすごいと思ってもらえるかを考えます。

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▲ 窪田さんがアートディレクションを担当されたジュニアオリンピックカップのポスター

4. 自分と大衆、どちらを優先?

小松:今、自分が面白いなと思って作っている作品があります。私としてはその作品に意外性や、ぱっと見の新鮮さを持たせたいなと思っていました。でも友人に見せると、あまりわかってもらえなかったりします。窪田さんは自分の目と大衆的な目のバランスを、どのように考えて作品を作っていますか。

窪田:まず前提としては、自分が面白いと思うものを作りたいよね。僕はそのあと、みんなにどうやったら伝わるかを考えます。なのでまずは、小松さんが「これは面白い」っていうものをね。何が面白いのかは、作っていく中でちょっと考えたり。でも理屈が伴ってくるとつまらなくなったりするから、そしたらまた良かったところに戻る。そういうトライアンドエラーを繰り返して、形を作っていくといいと思います。

小松:ありがとうございます。今日お話しさせていただいて、一言で言い表して良いかわからないくらいの感動でした。こんな私が応募しても良いんだろうかと思っていたのですが、新しい視点に気がつけたり、これから頑張りたいなと思わせていただいたことも含めて、本当に感謝しかないです。

窪田:ここに応募できる勇気があるのだから、それだけでも立派です。手を上げるって、すごく勇気のいることなので。本気でデザイナーになりたいってことだと思いました。

小松:ありがとうございます!

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▲ 小松さんが制作した2021年の年賀状

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窪田さん、小松さんありがとうございました!🌈
Design Scramble Cast」ではその他に以下のようなお話をしています。
興味のある方はぜひこちらから聴いてみてください。

💭  窪田さんがデザインに興味をもたれたきっかけ
💭  好きなことを仕事にするということ
💭  窪田さんにとってのデザインとは

📮 Design Scramble Castへの参加者を募集しています

「Design Scramble Cast」では毎月1つの対談を配信しています。
憧れのクリエイターさんと「お話ししてみたい」「相談してみたいことがある」という若手クリエイターの方も募集しています!
参加希望の方は、Googleフォームからぜひエントリーしてください。

それではまた、お会いしましょう🎉

Design Scramble Cast 公式サイト:https://designscramblecast.jp/


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