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【イベントレポ】自分の経験と志向を整理する!fuyunaさんゲストトーク&ワークショップ

こんにちは、デザミツの長島です。今回は、11月23日にデザミツ参加者限定で行ったクローズドイベントの内容をちらっとご紹介します!

未経験からのデザイナー転職を目指す方の多いデザミツ。そのため、実際に転職を果たして活躍中の“先輩”として、株式会社neccoでデザイナーとして活躍するfuyunaさんをお招きしたゲストトークと、それを踏まえた【自己分析】についてのワークショップを行いました!

ゲストトーク:fuyunaさん【未経験からのデザイナー転職のリアル】

理学療法士から独学でデザインを学び、趣味から副業へ、副業からフリーランスへ、そして現在は地元三重から上京してデザイナーとして就職したfuyunaさん。そんなfuyunaさんに、転職時のお話をお聞きしました!

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□デザイナーへの憧れを諦め、理学療法士の道へ

実は、もともとデザイナーになりたかったんです。デザイン学校の説明会にも行っていたものの、地元が田舎だったこともあり周囲の反対が強くて…。「センスも無いのになれるわけがない!」と言われ、諦めた経緯があります。理学療法士になったのは、もともと運動好きでケガも多かったし、リハビリなどに携われるのはいいなと思ったから。ある意味、それで自分を納得させた感じではありますね。また国家資格なので、安定志向が強い地元でも納得してもらえるという理由もありました。

それでも、お仕事は楽しかったです!基本はケガや病気で満足に生活を送れない方のリハビリのお手伝いをするのですが、下は3歳から上は100歳まで、関わる年齢の幅が広いんです。リハビリは長い期間一緒に行いますが、皆その間に出来なかったことがどんどん出来るようになっていくのが楽しくて。最初は「もう自分の未来が見えない」って言っていた人が、「ゴルフがしたい」って言いだしたり(笑)。人の人生に関われるのは、やりがいがありました。

□「努力すれば出来る」を目の当たりにし、あらためてデザイナーを目指しはじめる

やっぱりデザイナーになろうと考え始めたのは7年目の頃。5,6年やるとだいたい何でも出来るようになり、仕事も安定してきたので、趣味でデザインを始めたんです。そうしているうちに趣味から副業になったこともあり、デザインの方が楽しくなってしまったんです…!

もしかしたら、理学療法士として働いていた環境が「デザイナーになりたい」気持ちを後押ししたかもしれません。様々な患者さんがいますが、「こんなはずじゃなかった」と考えてしまう方がいたり、昨日まで元気だった方が次の日に亡くなってしまうなど、人間の「時間」に関する概念が変わったんです。さらに、患者さんを見ていて「努力すれば出来るようになる」のもわかっていたので、自信をもらったのかもしれません。

そうした想いと、生活が出来るぐらいにはデザインの依頼が来るようになったこともあり、理学療法士を辞めてフリーランスのデザイナーになりました!しばらくフリーランスで活動していましたが、やっぱり就職しようと思ったのは自分ひとりでは出来ることが限られるから。グラフィックもブランディングもやりたいけど、それは未経験から始めた自分のつたない知識だけでは出来ないこと。やりたいことを考えた時、一人でいるよりも就職するべきだと判断したんです。

採用の経験を活かした戦略的な発信で、望む仕事が出来る会社へ転職

前職の企業へは、Twitter転職で入社しました!エージェントを使っている友人もいましたが、「自分のことは自分が一番わかっている」と思っていたので、直でいくことに。また、理学療法士の時に採用にも関わっていたので、どうすれば採りたいと思われるか、なんとなくわかっていたこともあります。もちろんスキルもある程度大切なんですが、やっぱり人となりが重要。人あたりの良さややる気、あとは成長してくれるかどうか。手取り足取り教えるのではなく、自分で学ぶ意欲があるかなど、伸びる人かどうかを見ていました。自分の転職の時も、そうしたポジティブな部分をTwitterに出すようにしたり、自分がやりたいことを積極的に発信するようにしていましたね。

Twitterではなんとか1回で印象づけようと、2-3週間ぐらい準備しました。ちょこちょこ小出しにすると印象に残らないと思ったので、ポートフォリオを作って1回の投稿に賭けました!結果的に、15社ぐらいからお話を頂くことに。デザインがめちゃくちゃ出来るわけではなかったけど、「デザインが好きなのが伝わった」「頑張ってくれそうという期待感を感じた」と企業の方には言って頂けました。

▼その際のfuyunaさんのツイート▼

その頃はまだコロナではなかったので、他のイベントに合わせて1週間で12社ほど周りました!現在の会社(necco)は、その時に自分から興味を持って行った会社のうちのひとつです。当時はお断りしてしまったんですが、その後もご飯を食べたり繋がりがあり、1社目を辞める時に「行かせてほしい」とお話しました。ここに決めた理由は、自分のやりたいことに合っていたから。社長も含め「デザイナーとしてこうなっていきたい」という向上心が見えていて、ビジョンも似ていたのが決め手です。

□過去の経験があるからこそ、現在のデザイナーとしての自分がある

未経験からの転職の秘訣は「コミュニケーション」。理学療法士の仕事ではずっと患者さんと話していたので、その時のことが活きている実感があります。「最初からデザイナーになっていればよかった」とは思ってなくて、やはりその時の経験があったからこそ、今うまくやれているのかなと思っています。

実際にフリーランスと会社勤務の両方を経験したので、双方のメリット・デメリットをみることができました。フリーランスだと、お客さんと直接関われる反面、営業や事務などデザイン以外のことも自分で全部やらないといけない。会社に入るとそこはなくなりますが、関わる人が増える分お客さんの顔がみえなくなっていく可能性が高く、デザインと向き合う時間が増えて「何のためにやっているか」を見失いがち。なので、会社に入ってデザインをやるなら、「何のためにやっているか」を常に考えながらやるのがいいかなと思います。お給料をもらって教えてもらったり、レビューをもらってデザインをブラッシュアップできるのは会社のいいところ。個人的には就職してよかったと思っています。皆さんも自分にあった良い転職が出来るよう願っています!

■ワークショップ:モチベーショングラフを使って自己分析をしてみよう!

fuyunaさんも「自分のことは自分が一番わかっている」とおっしゃっていましたが、転職活動では自己分析がとても重要です。自己分析は、転職活動の起点になるもの。何をやりたいか分からないまま求人探しをするのは無理がありますし、その状態で面接に進んでも「あなたについて」聞かれた時に答えられません。さらに、入社後のミスマッチにも繫がりがち。そういう意味でも、自己分析はとても大切な転職のスタート地点なんです。

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でも、「自己分析」なんてどうやったらいいのでしょう?イベント後半では、デザミツキャリアアドバイザーの森さんが「モチベーショングラフ」を使った自己分析の仕方について解説してくれました!

□STEP1:モチベーショングラフを作る

モチベーショングラフは、自身のこれまでの浮き沈みを曲線に描き出し、その変化のポイントにおける感情を掘り下げていくためのツール。イベントでは、各自が手元でこのグラフを作成してもらいました。参考までに、ツモマーさんのモチベーショングラフはこちら!

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□STEP2:曲線の変化がある時期を掘り下げる

モチベーショングラフで重要なのは、曲線の変化があった時点の自身の感情を掘り下げて理解しておくこと。この時、ポイントとなるのは5W1H(いつ・どこで・誰が/誰と・何を・なぜ・どのように)を意識することです。

When:いつ…時期
Where:どこで…所属企業、学校、部活、団体 など
Who:誰と/が…自分を取り巻く人(チーム、同僚、上司、顧客など)
What:何を…取り組んだ内容、起きた出来事 など
Why:なぜ…自身の想い、背景、状況 など
How:どのように…課題設定、解決手法、工夫、(結果)

□STEP3:その曲線の変化をメタ認知する

「メタ認知」とは、「自分が物事を認知している状態を、客観的に認知している状態」のこと。つまり、モチベーション曲線が変化している自分を客観的に認知することが重要なんです。

ツモマーさんの場合、何事も始めた当初は活き活きとしてぐっとモチベーションが伸び、その後出来ない事や悩みが発生すると落ち込みがち。その後続けていくうちにまた出来るようになって回復していくのが共通してみられるパターンのよう。メタ認知では、その「新しいことを始めて活き活きしている自分」とは何なのか?どんな新しいことなら活き活きするのか?までを掘り下げていくことが重要です。

□STEP4:自分自身のWILL(=ありたい姿)を言語化する

自己分析をした上で、導き出されたWILLを言語化してみましょう!この時も、先ほどと同じく5W1Hを意識して整理することが重要です。

When:いつまでに?…キャリアプラン
Where:どこで?…勤務地・ワークスタイル
Who::どんな人と?…同僚・パートナー
What:どんな仕事?…サービス・プロダクト
Why:どんな想いで?…やりがい・介在価値
How:どのように?…仕事のスタイル・働き方

□STEP5:求人を見て求められることを考える

ここまで出来たら、求人票を見始めてみましょう。ここまでのSTEPをまとめると、【自己分析 → 掘り下げ/メタ認知/言語化 → 求人吟味 →対応できる自身のスキルのまとめ】となり、PAST→WILL→MUST→CANの順で進んできていることがわかります。

PAST:今までの振り返り(=自己分析)
WILL:何に喜びを感じるのか→どうなりたいのか
MUST:何が求められているのか(=求人吟味)
CAN:何ができるのか、何が重なるのか

繰り返しますが、自己分析は転職活動全てにおける起点。それがあってこそ、ありたい姿を言語化し、求人票をみて求められることを知り、自分ができることを表現することが出来る。是非転職準備中の皆さんは、この手順に則って一度自己分析をしてみてくださいね

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「転職活動」というと、すぐ様々な転職メディアや求人票を見てしまいがち。もちろんそうした方法が全てNGなわけではありませんが、そもそも自分はどう働きたいのか、何をやりたいのかといった「自分自身」の中での判断軸を客観的に見て見つめ直すことが、本当はもっと重要ではないでしょうか。求人票を見ているとなんだか転職活動をしている気分になりますが、それでは自分自身の「WILL」が置いてけぼり。WILL・CAN・MUSTがすべて重なった「いきがい」を広げられる働き方を、全ての人が見つけられるように願っています!


Interview&Text:Shiho Nagashima
※現在は新規相談の受付をストップしております。ご了承ください。

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