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クライアント個人の思い出を形に!コーチングサービスのロゴを制作

今回は、米国NLP&コーチング研究所認定NLP、日本NLP協会認定NLPのプロフェッショナルコーチの資格を取得され、クライアント様の豊富な経験や記憶の中からビジネスの課題を解決するアイデアを提供をする「RICAS」というサービスを運営されているご依頼者様から、サービスロゴのご依頼です。

屋号「RICAS」はご依頼者様本人の名前からとっており、スペイン語で「リッチ、豊富な、」といった意味があるそう。華やかな経歴に合った屋号だなと個人的に思ったと同時に、ご本人の名前を使用しているという点で、デザインに落とし込める要素をご本人の特徴から持ってこれないか、という想像を膨らませながらヒアリングがスタート。


人物の生い立ちから紐解く、そしてモチーフ選び
ヒアリングは、モチーフとなるものを模索していくところから始まりました。そこで、 ご依頼者様が大事になさっているものをお聞きすることに。
ご依頼者様の両親は、幼い頃からよく何かに挑戦する際など「あなたはなんでもできる」と自信がつく言葉を投げかけてもらうことが多く、大切に育ててもらった記憶があるそうです。
その結果、今までどんな困難なことも自信を持ってさまざまなことに取り組んでこれたとお話ししていただきました。そんな素晴らしいご両親に育てられたことをお伝えいただき、そして今でも大切にしているという幼い頃にルーブル美術館のお土産として父親からプレゼントされたフクロウのブローチがあること教えてくださいました。
フクロウは美術の世界ではしばしば、「知恵」の象徴として描かれます。
「知恵」を持って、人の役にたつサービスを提供されているRICASのサービスにも繋がるということで、そのフクロウの素敵なブローチをモチーフとしたロゴデザインにする方向でデザインをすることになりました。
そのブローチの元の美術品がこちら。↓

モチーフとなったフクロウの写真



モチーフとなるフクロウの傾きを生かして
モチーフとなるフクロウは、体を傾けて顔を正面に向けた格好をしています。これを利用して潜在的な「ちから」を見ようとするRICASの姿勢を表したデザインに落とし込むため、頭文字のRからフクロウが覗いている様子に見立てることに。誰でも隠された光り輝く『ちから』を発見して活用できるサポートをすることをメッセージとして盛り込んだデザインとなりました。
カラーリングも代表の経歴を踏まえた、intel(知性、知能の略語)ブルーをサービスカラーとして設定。
経営学がベースのコーチングをメインとしているサービス「RICAS」を表現するのにふさわしい、知性的なロゴデザインのラフが完成しました。




黄金比の活用
ご依頼いただいた時、まだスタートしたばかりであった「黄金比で最終的にデザインを整える」というサービスを選択していただきました。

-ここでちょこっと豆知識-
※黄金比とは?
黄金比とは、古代ギリシアの数学者が最初に発案したといわれており、近代になって「黄金比」と名付けられ、今もなお使われ続けている比率のこと。 「人間が最も美しいと感じる比率」といわれています。
近似値では「1:1.618」、「5:8」となります。


黄金比で整えるメリットとしては、人がパッとみた時に美しいと思える比率を盛り込むことでデザインの質をたかめることと、一つ一つの要素に必然性を持たせることができます。
(また、デザインがどのように作られたか自身の企業サイトなどで、細部まで作り上げたロゴを使用しています!と紹介することもでき、企業のアピールの一つとして使えますよ。) 

フクロウ形アリュバスの画像からトレースしたフクロウのデザインを、黄金比で導き出された円で再構築し、オリジナルのフクロウのデザインが完成しました。
大きな正円を1として、そこから1/1.618ずつ小さい正円を使用し、胴体や羽、目の形などさまざまなところに適用。
どうでしょうか?ラフデザインで描写されたフクロウよりも、主に1/1.618ずつ大きさの違う正円で構成されたフクロウのデザインの方が、完成度が高くなったのではないでしょうか?
また、マーク部分だけでなく、ロゴタイプとのマークの比率にも適用しています。

黄金比対応の説明ページ(納品データより)


そして最終的に完成したデザインがこちらです。

納品データ1
納品データ2


終わりに
今回、ご依頼者様本人の生い立ちや記憶にフォーカスしたデザインを作成するという、稀なデザインモチーフで、数少ない経験の一つとなりました。
お客様がどのような人生を歩まれてきたかと、どんなロゴデザインを作成したいのかというのは、関係のないようで意外と密接に関係していることもあります。
それは、やはり最終的にデザインを決定するのはお客様だからです。
お客様の中で、ビビビッとくるデザインを探り当てることができるかもしれない、きっかけになります。
たくさんの経験の中で、自分が興味があるもの、大切にしているもの、惹かれるものをデザイン制作を通して再確認することができると思います。
実際、デザイナーも提案をするときの引き出しは、自分の経験や過去に影響を受けたものですから。
自分だけでは、客観視できない部分もあるというときは、デザイナーやアドバイザーを、壁打ちのようにしましょう!笑
「たくさん想像を膨らませて素敵なロゴデザインの完成を目指す!」
それは、自分にフォーカスするということでもあるかもしれません。
ぜひ、そういった活用もしていただければと思います。


コレデの詳しいサービス概要は公式サイトから↓
https://www.corede.design/


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