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2020年10月10日にカナダに入国しました。
コロナ禍での渡航ということもあり、カナダ政府より「入国者は14日間の自己隔離は義務」とされているため現在、自己隔離期間の2日目を迎えています。

ホームステイだと、ベースメント(つまり、地下で窓がない部屋)に隔離されます。「決してこの部屋から出てはいけない」と言われていて、「まるで牢屋に入っているみたい……」と段々思えてきてしまうだろうなぁ〜と、頭の中でそのイメージがよぎったので、学生寮という選択肢を選びました。

ホームステイ。どうやら、私には相当強くドイツで生活していた時のことが刷り込まれているようで、異国の地での”ほぼ監禁状態”とも言える、「自己隔離」が、ドイツで経験したり見聞きした体験の集大成のように最悪なイメージが次々と浮かんできてしまいました。

1、ドイツで入院した友人から見せてもらった入院食は、
乾燥したパン
チーズ1枚
キュウリにフォークが突き刺さった状態で出てきた。
点滴をしているから、硬いキュウリをフォークで切りながら食べれず。
そういうところを考えていないのが、さすがドイツ!と友人は言っていました。。。

2、フランクフルトにある大学の寮での話
部屋のベッドのマットレスが、スポンジ!スポンジだから、横になった時の体重を受け止めることができず、体の重みでスポンジが圧縮され、ベッドフレームに張り付くわけです。「木のフレームに寝ているのと同じで、体が痛い」という話を聞いたことがあります。
寮母のような人に、それを訴えたところ、こんな一言が。「あなたは、勉強しに来ているの?それともホテルに泊まるために来たの?」と言われたそう。。。

これを聞いて、恐ろしくなりました。
それで、結局私の家にあったマットレスをその方にお貸しすることになりました。その留学生が、新しいマットを注文したのでそれが届くまでの間。
しかし、それが届いたのは1ヶ月後。しかも、私がお貸ししたマットレス(全然値段は高くなく、IKEAに売っているようなレベルのもの)の方が、どうやら良かったそう。

つくづく、嗚呼……ドイツよ、なぜ人にそんなに厳しいの?と心の中で、嘆きに似た叫びを発してしまいました。
結局、その方にマットレスを差し上げることに。

そんな経験をした以上、海外でのホームステイや学生寮というものが、どれほど身体を痛めてしまうのか、どうしたらそうではない環境に巡り合えるか……しか、考えられなくなりました。

カナダの学生寮、少なくとも今いるところは、とっても快適です。
毎日ベッドに寝ても体にフレームがあたってしまうほど、マットレスが陥没するわけでもなく、マットレスのスプリンクが体にあたって痛い、なんてこともありません。

しかも、部屋にはちゃんとキッチンがついている。食材を買いに外に出れない代わりに、学生寮の受付の人が食材をオーダーできるスーパーや、デリバリーのリストを印刷して手渡してくれる。
「オーダーしたら、いつ届くのか受付に教えてくださいね。部屋の前に置きにいきますから」と優しく言ってくれる。
それだけでも、なんとありがたいことか!

と、一人で感激してしまうのもやはり、ドイツでの経験が生きている証拠ですね。^^


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