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カナダに留学することを決めたいきさつ

私はカナダに留学する前、この先自分が何をしたいのか、現実的に何ができるのかを何年も悩んでいました。
きっと、海外の方が自分に合っているってわかっていたので、今の自分の年齢からでも海外移住ができそうな国を調べていました。寒い国はイヤ、暖かい気候の国が良いなど、自分の好みをノートに書いてみて悩みまくっていました。

最初、カナダに行くという選択肢はありませんでした。10年前に短期留学した際に、ホームスティ先が地下の部屋でめちゃくちゃ寒かったんです。そして、玄関入って地下に行く階段が真っ暗で怖かった。ゴキブリとか、クモとか出てきたらどうしよう……って。だから、カナダのイメージはそんなによくありませんでした。

でも、ドイツでの生活に比べたら寒いのは大したことないことに思えたんです。日本で、自分ができることはもうない。日本の会社で働くということがとても窮屈に感じていました。最後に働いていた会社は、月に60〜70時間の残業が普通で、精神的にも肉体的にも参ってしまいました。

迷いまくっているときに、やっぱりカナダしかない!と突然そう思い立ち、留学センターに問合せをするところから始めました。

これはもう、直感としか良いようがない感じでした。よくわからないけど、確信めいた決意のようなものが込み上げてきました。
そして、コロナ禍にもかかわらず渡加しました。

カナダまで来たのだから、後戻りはできない。そう思いました。
英語がそんなに得意ではないし、20代ではないので適応能力や吸収力が他の20代の頃よりも低くなっていることは事実でした。それを悔しく思うこともありました。でも、私の場合20代でカナダに来ていたとしても、カナダの良さに今のように気づくことができなかったかもしれないって思いました。
今だからこそ、気付けるカナダの良さが色々あります。

語学学校の大学進学コースでは、ほぼ周囲が20代でグループディスカッションしてても意見が理解されなかったり、もっと深くディスカッションしたいなぁ……と思いながら相手の経験値に合わせた内容にしていたので、とにかくグループで話し合うとかそういうのがイヤでイヤで仕方なかった。

英語ができない……という思考が私のエネルギーを何度も絡めとっていきました。大学進学コースを卒業した後に、collegeの新学期が始まる前にIELTSのコースで勉強をしようと思いました。カナダに来た後は、なぜか直感がものすごく働きます。大学進学コースのサブクラスとしてIELTSを勉強するクラスがあったのですが、ここで知り合った先生の影響がとても大きかった。

IELTSができなくて、点数が取れなくて、とっても悩みました。今も悩んでいます。英語ができない自分と向き合う勇気がなかったんです。だから、わからない文法を突き詰めて勉強することはしていなかったし、ライティングも間違いがとても多かった。それでも大学進学コースを卒業してしまった。卒業できたのは良いけど……一抹の不安がよぎりました。

「こんな不安に駆られながら、カナダのcollegeに入学するなんてイヤだ!」心の底からの思いが、私を真剣に英語を勉強するように決意させました。
今のIELTSの先生とは、ちょうど私がこんな風に思っている頃に出会いました。大学進学コースの担任の先生からも「自分には、もうIELTSのことで教えられることはないよ。IELTSの先生ではないからね。私が言ってあげられる一番のアドバイスは、良いIELTSの先生を探すこと」と言われました。

今の先生に出会えて、私はずっと向き合いたかった自分と向き合うことができたんです。そして、ひとつずつ、自分の弱点を潰していくために、今日何をするか、未来の自分のために今できることは何か?それを問い続けました。決意した時その瞬間には、自分の人生がすぐには変わらないかもしれないけど、方向性を変えることができると思います。私は自分と向き合うと決めたからこそ、今のIELTSの先生のクラスに来たし、得るものもすごく大きかった。人生に対する向き合い方を勉強しているような気さえします。

自分が希望する未来のために、今日決断する勇気をもつ。これってすごく大切だと実感したのでした。



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