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「デザインが好き」が何より
「フリーランスで働きたいからデザイナー目指した」という考え方はやっぱり本末転倒で順番がおかしい。働き方に重きを置くのは全然良いけど「デザインが好き」が後回しだと絶対続かない。シンプルにデザインが好きで始めた!が最強だし「好き」が働き方云々を超えちゃってる人が結果残っているかも
— カマタ・タカシ🐱デザイナー (@designdoor) February 23, 2022
これは2022年の2月24日時点で、僕がツイートした中で一番多く「いいね」を頂いたモノになります。
僕の場合「デザイナーを目指したい」という方は何歳から始めようが応援する姿勢に変わりはないのですが、少し気になるのは「フリーランスで働きたいからデザイナーになるんだ」と公言している人をツイッター上でたまに見かける事です。
勿論、多少経験が浅くても物凄い頑張ってフリーランスとして徐々に仕事を広げていってる方も知り合いにいますし
実際そういった方たちの場合、言葉の端端にお客様を思う気持ちや覚悟が垣間みえ尊敬すらしてしまうんですが、
何か「デザイナーという仕事は簡単でバナーとかサムネイル作れるようにすぐなるから、嫌な人間関係を我慢せず家でゆっくり一人で仕事できる」なんて微妙すぎなオンラインスクールの言葉を真に受けて、いきなりフリーランスでデビューを夢見る人が増えているようで、上のツイートを書かずにはいられなくなった次第です。
※ちなみに「バナー」って突き詰めると物凄い難しいと思ってます。記事一本分くらい長くなるので今回はやめますが(笑)
「デザインが好きだからデザイナーを目指す」それが一番強い
コロナ禍において仕事のリモート化が進み、家にいながら出来る仕事が注目を集めるようになりました。それでも会社に出社しないと廻らない一部のお仕事と比べたら、確かにデザインの仕事はオンライン化に向いていた事もあって、家にいながら出来る仕事の代表格という誤解を生んでいる感があります。
だから一部の人の頭の中で「家で仕事をしたいならフリーのデザイナーになれば良い」という普通に考えると首を傾げるような方程式が出来てしまったようで「デザイナーになりたい」ではなく「フリーのデザイナーになりたい」と公言する方が増えてきたようです。
これにも個人的な感覚としてですが、原因は何となく見える気もしています。
多分人間関係に疲れてしまった人にとって「デザイン」という業界は、ある種の桃源郷みたいに見えるのかもしれません。適度に専門的で、適度にファッショナブルで、適度にお洒落で、適度に格好良い?そんなこんなで「オレ、デザイナーになろうと思う」という宣言やら「1年前Webデザイナーを目指して良かった」みたいなメッセージが刺さってしまうのかもしれません。
例えば「1年前Webデザイナーを目指して良かった」という宣言をした人などは、今webデザイナーになれた私はお仕事も順調で、自由で毎日充実してて、と続きますが、その後に「一緒にスクール入って頑張ろう」なんて書かれてしまうと、
「ん?1年前にWebデザイナーになった人が講師の学校?」とか色々と疑心暗鬼になる訳だし、僕なんかより法律とかに詳しい友人などからすると「ホントに実在してるのその人?」となり、そう言われても言い返すことなど出来ません。
じゃあ本当の所どうなのかと言えば、別に他の業界とそんなに変わらず、勿論、締め切り前の厳しさとか、最後は一人で何とかしないとならない怖さとか、普通にあると思います。でもそれはどんな仕事でも同じはずで簡単な仕事などあるはずもありません。
僕が言いたかったのはただ一つで「本当にデザイン好きですか」ということ。
ツイートで書いたように、フリーランスになりたいからどこでも仕事ができるデザイナー選びました、なんて本当であればどこからどう見ても本末転倒です。
本来であれば「デザイナーになりたい、いやデザインさせてくれるなら1,000人の会社だろうが5人の会社だろうが何でも構いませんよ」とあくまでもデザインが好きで好きでデザインをど真ん中に考えないと、遅かれ早かれやめることになるだろうから少し厳しめのツイートとなってしまった感じです。
そんなにデザイナーのお仕事は甘くはないですから。
デザインが好きで堪らない人にはデザインは底なし沼
デザインというお仕事の本質ってかなり地味なものです。Twitterでデザインの事を語っている綺麗で若い女性たちが結構いらっしゃいますが、多分本当にデザインをされているのであれば、インスタに映っているようなお洒落な日常を毎日送る事はなかなか難しいと思います。
デザイナーというお仕事が、3K過ぎるわけではなく、モノを作る仕事は本来地味であるし同時にめちゃくちゃに面白いので自分の身なりなど気にせずモニターと何時間も向き合うことになるはずです。男でも女でも髪を振り乱して没頭するのが実際にプロの現場で働くデザイナーの姿かと思います。
ですからデザイナーに興味を持ってこの本を手にとって下さった方は、是非、自分が何時間も何時間も良いモノを作りあげる為にモニターに向き合う、そういった正しいデザイナー像を十分にイメージした上でデザイン業界に踏み込んで頂きたいんですね。
逆に言えば、そういう人を見たら、諸先輩方々、勿論僕なども諸手を挙げて応援したくなってしまいます
「デザインが好きで好きで堪らない」と自信を持って宣言できる方であれば、デザインというモノには人生をかけて良いくらいに価値があり、底なしの魅力に溢れた沼のような世界だとお伝えします。
お客様やユーザーが喜んでくれるモノなら、その喜びは倍化しますし、表面的でないモノを作る喜びも味わう事ができるはずです。
フリーランスがどうこうの前に「デザインが好きだ」というコンパスを持っている事が何より大事、とお伝えしたかったし、ある程度それが伝わったツイートだったと思っています。
今回は僕にしては相当に短い記事ですが、要約して書かせてもらいました。
最後まで読んで頂き有難うございます。
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