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「プロだけが知っている届くデザイン」9・29発売


今月末の9月29日に僕の2冊目のデザイン本「プロだけが知っている届くデザイン」が発売になります。300ページ近いかなりのボリュームとなりました。

今回、この本の内容について、発売前にご紹介したく思い、急遽noteで書かせてもらいます。

前作「読むデザイン」より一歩踏み込んだ内容

「一歩踏み込んだ」とは「一歩プロに近づいた内容」と受け取って貰って良いと思います。そこら辺の違いは「「センスがないと思っている人のための読むデザイン」(※以下:読むデザイン)「プロだけが知っている届くデザイン」※以下(届くデザイン)の表紙を見比べて見て貰えると(わかる人には)何となくですが、わかる仕掛けになっています。

前作「読むデザイン」と新作「届くデザイン」の表紙の女の子は、実は同一人物で、(前作表紙で)ノートPCを節目がちに見ながらデザインに興味を持ち始めた女の子は、(新作表紙では)デスクトップPCを前に目を見開き、やる気満々でデザインを作り始めています。(猫も前作では女の子に遊んでもらおうとちょっかいを出してますが新作の方では諦めて寝てしまってます)

そしてこの女の子の変化(成長)は、そのままそれぞれの本のコンセプトの違いを表しているのです。

左:センスがないと思っている人のための読むデザイン
右:プロだけが知っている届くデザイン

一言で言えば、前作「読むデザイン」は入門編であり、今回の「届くデザイン」は中級編…と言えるかも知れません。

前作「読むデザイン」では(帯を見て頂いてもわかる通り)「ノンデザイナー・新人デザイナー」をメインターゲットとして一応は書かせて貰いましデザインに何故デッサンが必要か?等、デザインを始めようとしている方により合っている内容を、自分が美大予備校に通ってた頃の経験談を織り交ぜながらわかりやすく書こうとしました。

今回は、もう少し経験がある方、デザイン初めて2〜3年目の方に、ハマる内容を沢山盛り込んでいるつもりです。

例えば、就職・転職する際に必ず必要になる「ポートフォリオ」の作り方、未経験者が載せる作品の例(本当に架空デザインだけなのか?等)

勿論、これに当てはまらなければ読めない本では全くありませんし、未経験者の方にも読んでいただければ「デザイン」というものに少なからず興味が湧き、既にデザイナーとして活躍されてる方にも、よりデザインについて深く考えられるきっかけになる本だと自負します。

目次紹介

今作「届くデザイン」は、全297ページあります。前作が200ページ程度なんで100ページ増えました。文章書いてて意識を失ったのは初めてでしたし、長編など書いている小説家の方を心の底から尊敬しました(笑)

※左が前作「読むデザイン」右が新作「届くデザイン」の厚みです

ただ、目次を載せます。1章から4章までです。

1章 一人で出来るスキルアップ
知識編
 デザイン上達に必要な「知識」
一人きりでもデザインが上手くなるために
デザインの基本原則≒デザインの共通法則
  デザインの基本原則とは?   
  共通して使われている法則の中に「基本」はある
  抽象度が高い法則(情報)で再現性を上げる
色選びに悩む人へ「いつも心に色相環を」
  緑の反対は何色?  
  トライアドとは?  
 「色の距離感」から「色の関係性」の理解へ
レイアウトに悩む人へ「レイアウトだけ模写法」
  レイアウトはデザインそのもの
  Webデザイナーはノングリッドデザインが苦手?   
 5分だけのレイアウト模写法
  レイアウトを追体験しよう!
「デザイン史」という宝箱
 デザイン史はアイデアの宝庫
  1.良いデザイン(創作)は時代を超える
  2.良いデザイン(創作)は受け継がれる
  3.時代に調整され、作り直されるデザイン
  時代に調整されるデザインの宿命
実践編 いまのレベルを知るためのデザイン上達法
比べるという魔法
  美大予備校の講評
  自分のレベルがわかる事の大切さ
  SNS時代、「比べる」場の喪失
  比べて学べるレベルアップ法
  「比べる」事で自分を公平に評価する
  見た目のクオリティを上げる
  くらべるぼんを見ながら作る
一人ぼっちのデザイナーのスキルアップ法
  1.自分のデザインにダメ出しする
  2.自分のデザインのクオリティを高いレベルに合わせる
  3.ビフォー・アフターを比べながらデザインを修正する
「デザインの土地勘」ってどうやって手に入るの?  
  昔の失敗が行ってはいけない場所を教えてくれる
  どこにでも行ける、どうにでもなるという感覚
  理由を理解して初めて経験値になる
  経験って失敗だけ?
コラム 彼女の左目が見ていたもの

2章 レベルアップ・キャリアアップする
現場編
 デザインをブラッシュアップしてレベルアップする
  自分のデザインをブラッシュアップする5steps
  1.コンセプトを作る
  2.バランスを保つと同時にバランスを崩す
  3.主役が目立つようなデザインになっているか?   
  4.「読めない文字」は「文字」ではない
  5.常に逆から確認せよ

就職・転職編 デザイナーとしてキャリアアップする
より良い環境で働く事の大切さ
未経験者は面接前に何を作る?  
  なぜ「架空サイト」を作るのか?  
  「架空サイト作り」の問題点って何?   
 「勝手にリニューアル」をやってみよう
  実案件を作ってしまう方法
転職に活かせるポートフォリオの作り方
  ポートフォリオは楽しんで作る
  一歩ずつコツコツ完成させる
  ポートフォリオはあなたの良さを伝えるツール
転職に活かせるポートフォリオの作り方 その2
  A.プリントアウトしたポートフォリオ(冊子版)
  B.Webのポートフォリオ(Web版)
ポートフォリオの中で何を伝えるか?
コラム 病院のデザイン

3章 デザイナーになるためのロードマップ
「デザインが好き」が一番大事
  デザインが好きだからデザイナーを目指す
  「デザインは夢の国」という幻想
  本当にデザインが好きですか?
 プロになるためのロードマップ
  他業種からデザイン業界へ転職したい方へ
  ①ちゃんとしたデザイン学校へ通う
  ②制作会社に就職する
  ③1年は入った会社で頑張る
  ④様々な案件を経験し、スキルが上がったら独立を目指す

コラム 僕が京都に行く理由

4章 届くデザイン
誰に向けて「届く」デザインなのか?   
 エンドユーザーに届いているか?   
 どうすればクライアントにOKを戴けるか?
  
 同業者の方(デザイナー)に届いているか?   
 デザインにまったく興味がない人に届いているか?   
 同じチームの仕事仲間には届いているか?   
 「感性」にも「論理性」にも届くデザインとなっているか?

装丁のご紹介

はい、装丁のデザインとイラストは、デザイン:krran/カランさん イラストはみずすさん、という前回同様の一流のクリエイターにお願いいたしました。

今回もこちらの「前回よりも少しだけ尖った形に、それでいてアカデミックに…」みたいな、矛盾する要素を盛り込んだ無茶振りに応えて頂き、素晴らしい装丁に仕上げて下さいました。

デザイン:krran/カランさん イラスト:みずすさん

正直言いますと、表紙のデザインが上がってくるのを一番楽しみにしていたのは、僕なんですが…本自体の内容がしょぼかったとしてもこの表紙だけでも、手にして頂きたいなと思ったりします。

いわゆる「ジャケ買い」よろしく購入くださるのもOKです?

あ、いやそれくらい素敵な表紙という事で、krran/カランさん(西たるみさん)とみずすさん…どちらも売れっ子でお忙しい中、前作に引き続き、依頼を受けて頂き有難う御座いました。

ざっとですが「プロだけが知っている届くデザイン」のご紹介でした。

最後まで読んで頂き、有難う御座いました。

この本の発売は9月29日ですが、もうAmazonの方で予約できますので、是非下記よりご予約お願いします。がっかりはさせない自信はあります。
「プロだけが知っている届くデザイン」
https://onl.bz/QtrK8Sb

おまけ

これは「おまけ情報」ですが…

コラムの方で「彼女の左目が見ていたもの」という話を載せてます。これはメルマガの番外編として書いたもので、僕がイラスト学校に通ってた頃の体験談ですが、年メルマガ書いていて、一つの記事で頂いた読者さんからのメール数が一番多かった話です。どんな話なのか?はお楽しみに!

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