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アプリのデザインをしていて感じた3つの問題と、自分なりの答え。

この記事は2018年4月6日に執筆したものを転載・編集した記事です。

春うららな日々、いかがお過ごしでしょうか。 朝方の眠さが春のせいなのか、毎晩モンスターハンターをしているせいなのか、イマイチわかりません。

最近、ちくちくと革細工をするのが趣味な浜野です。 新規事業、WoW!meというサービスのデザイナーをしていました。最近は、CrowdWorksのアプリのデザインを担当させていただいています。 そんな私が、日々アプリのデザインをする上で、思ったことなどを書きなぐろうかと思います。拙い文章ですが、最後までお付き合いくださいませー。

めまぐるしいデバイスの進化に追いつけない問題

記憶に新しい、iPhone Xの登場。 「あの上についてる海苔…ゲフンゲフン…黒い部分ってどうするのが正解なの?」「このディスプレイの形ってイレギュラー端末なの?それとも今後、これがスタンダードになるの?」なんて話を、よくしていました。

めまぐるしく進化を続け、なんだったら種類だって増えるデバイス。ワクワクするの7割で、残り3割ぐらいはハラハラしちゃいますよね。

端末の使用率を調べてみて対応如何を決めるのも重要ではありますが、私自身がiPhone Xに変えてみて気づいたんですが、自分が使っている端末をサポートしていないアプリを使っていると、ちょっと悲しい気持ちになるんですよ。なんでしょうね、あの悲しい感覚。「このサービス、自分向けではないな」って心のどこかで思っちゃうんですよ。それって悲しいですよね。

新しい端末や規格には、スピーディに対応していきたいですね。そのため、最新の情報収集や自身で最新の端末を触ってみるのが重要です。CrowdWorksでも、最新の検証端末を用意していちはやく情報をキャッチアップするように努めています。好奇心、大事!

各OSのガイドラインの存在にガクガク怯える問題

さて、複数OSでアプリを展開している場合に付いてくる問題は、各OSのガイドラインの存在ですよね。 「Human Interface Guidelines」と「Material Design」、それぞれ違う基準で成り立っているので、デザインするときには頭の切り替えが必要ですよね。それぞれ専任のデザイナーがいるならばいいんですが、デザイナーの人数が少なくて1人でふたつのOSをデザインするときって本当に大変です。

ガッチガチに守らなきゃいけないと思うかもしれませんが、私はそこまで重要視していません。 無論、「守らなくていいじゃーん」と思っている訳ではなく、「守るべきところ」と「守らなくてもよいところ」をしっかり明確にすることが重要かと思います。

例えば機能のアイコンなどはオリジナルで作成したものを使い、ユーザーアクションを促す場合は各OSのガイドラインに準じたアイコンを使用するなど、「サービスとしてのイメージ」と「ユーザーアクション」を明確にわけてあげるとかですかね。

あとは、提供したい体験を叶えられるのか否かという観点を、私は持とうと思っています。 ガイドラインを守ることが目的になってしまい、本質を見失うのはもったいないなーと思うんです。

無論、各OSのガイドラインを熟知し、それに適した全体設計をすることが正しいと思います。 しかし、準拠しすぎることを目的とせずに、その先の「体験」を見据えたデザインをすることが重要ではないでしょうか。

アプリ独自の道を進んでしまう問題

これもかなりの課題だと感じています。Webとアプリ、様々なデバイスでサービスを提供している場合に起こりがちな問題かなと思います。どうしても「アプリチーム」という座組みをしていると、良かれと思ってやっていても、ついつい「アプリにしかない機能」を作ってしまったり、「Webではできるのにアプリではできないことが多くて不便」とか、「Webの方ではいつのまにかこんな機能が追加されていた」なんて状態になってしまいます。

もちろん、コンテキストに沿って「それぞれのデバイスが提供すべきコア体験」をもとにして機能の優劣をつける、ときには削るなどのデバイスごとの特性を活かした「研ぎ澄ませ」も必要です。

しかしアプリかWebかは手段でしかない、ということを念頭に置き、サービスで一貫したユーザー体験を提供するということを心がけるようにしていきたいですね。 そのためには、チーム横断で一つの目的を追い、お互いがしっかりコミュニケーションを取ってより良いサービスにしていく組織づくりが重要ではないでしょうか(言うのは簡単ですね…)。

最後は体験が勝つ?

アプリは手段、OSのガイドラインはルール、でも重要なのはしっかりと一貫したユーザー体験を提供することを重要視するべきではないかと、私は思います。 ユーザーの体験をいかによくするか、というところを軸に意思決定を行おうと思っています。 もちろん、「守るべき」ルールはしっかり守りますよ、はい。

なんか、書いていて「当たり前だろ」ってことしか書けなかったんですが、同じ境遇の方は多いのではないかと思います。「学校から家に帰る」という目的のもと「通学路破り」することで見えてくる世界があると思います(何が言いたいんだ)。

それではーノシ