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クラウドワークスとデザインガイドライン(Nextstage Nite vol.2 登壇レポート)

この記事は、2017年10月20日にクラウドワークスデザイナーブログで執筆した記事です。

こんにちは。エンジニアの廣瀬です。最近は通勤中に『WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント~』(H Jungle With t)をよく聴いています。“Getting better Begin to Make it Better”ってほんと良い歌詞ですよね。

僕たちUXデザイングループもクラウドワークスのデザインを“Getting better”しようとしているわけですが、そのために起こした“ムーヴメント”の一つとして、現在、デザインガイドラインを策定しようとしています。

その取り組みの内容や背景について、株式会社ベーシックさんが開催した『Nextstage Nite vol.2 - 実践されるデザインガイドライン -』にて、弊社のリードデザイナーである上田と僕とで発表させて頂きました。

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クラウドワークスとデザインガイドライン(←作成中)

各社がデザインガイドラインを持ち寄って知見を共有するという趣旨のイベントであるにもかかわらず、「すみません、作ってる最中です」という話をするのはスライドを作っているときから忍びない気持ちで一杯だったのですが(どうして呼んでもらえたのだろう?)、参加された方々にとって少しでも参考になる部分があったことを祈るばかりです。

他社さんの発表では、どうやって作ったかという話から、デザイナーとエンジニアのあいだでどのように運用しているかといった話もあり、会社やサービスによって事情が違う部分はあるものの、難しいところ、悩ましいところ、そしてそれらに立ち向かうための方法や考え方は共通するところも多く、むしろ僕たちにとって非常に得るものが大きいイベントでした。

デザインの「原則・指針」とは?

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スライドにあるように、僕たちは「原則・指針」というところから考えようとしています。Appleの『Human Interface Guidelines』を始めとした各種のガイドラインの影響を受けているというのもあるのですが、何より、スタイルガイド(UIコンポーネントライブラリ)がありながら統一的な体験を提供してこられなかったという事実に対する反省があるからです。

サービスは絶えず変化し続けていくものであり、その時々において個別の目的や目標があるわけですが、それらに左右されることのない部分、立ち返ることができる部分があれば、それぞれの機能や施策をユーザーにとってまとまりのあるものとして提供できるはずです。というより、様々なものがまとまりを持った一つのモノとして認識されて初めて「サービス」と呼べるのではないでしょうか。

しかしながら、そうは言っても、クラウドワークスは実に様々な人たちにご利用頂いています。年齢や職業、収入といった属性で考えようとしてもいくつものグループに分けられます。そうした中で、どんな機能や施策においてもブレることのない指針を作るというのは本当に難しいです。そこで僕たちは、以下について考えるところから始めました。

・現在、「クラウドワークスを使っている人」と「クラウドワークスを使っていない人」のあいだにある違いは何か?
・将来、「クラウドワークスを使うであろう人」と「クラウドワークスを使わないであろう人」のあいだにある違いは何か?

ユーザーインタビューなどで得られた、ユーザーそれぞれに共通する部分・しない部分に関する分析などの知見をベースに、これらの“違い“を考えていくことで、例えばマーケティング的な文脈における「ターゲット」とはまた別の、ユーザー体験を考える上でのユーザーの“括り方”や“捉え方”を見つけられるのではないか……と、いままさに奮闘しています。

Getting better Begin to Make it Better

今回のイベントは本当に勉強になったのですが(ベーシックさんありがとうございました!)、最も強く感じたのは「みんなも頑張ってるんだなー」ということです。デザインガイドラインという、言ってしまえば何にどう貢献するのか多くの人にとっては分かりにくいものを、その価値を理解している、信じている自分たちが、どうやって理解を得て、作り上げていくか。大変なことばかりですが、頑張っていこうと思います。

いつのまにやら仲間はきっと増えてる
明日がそっぽを向いても走りまくれよ
そうしてたまには肩を並べて飲もうよ
Getting better Begin to Make it Better
『WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント~』より