Designcraft | デザインクラフト

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国際的なマーケティングやPR/IRを中心とした、日・英コピーライティング・翻訳、PRツールの企画・デザインを行っています。翻訳や英文編集デザインにたずさわる中で気になること、情報、ノウハウなどをお伝えしていきます。 https://designcraft-kyoto.com

最近の記事

「トップメッセージ」の英訳って、「Top Message」でいいの?

日本企業の統合報告書やコーポレートサイトを見ていると、「トップメッセージ」や「トップインタビュー」という表題のセクションがよくあります。文字通り、経営トップの方針や見解を掲載しているページですが、同じ内容の英語版の表題を「Top Message」や「Top Interview」としている会社が結構あります。これらは、英語圏でも使われている適切な英語表現なのでしょうか? 海外企業は「Top Message」とは言わない試しに、Google英語版(google.com)で「To

    • 日本人デザイナーが陥りがちな、ネイティブにとって読みにくい英文統合報告書レイアウトの失敗例7選

      日本企業が発行している英文統合報告書は、多くの場合、まず日本語版を制作し、その和文を英訳原稿に差し替えるという流れで作られています。しかし、普段英文を読むことが少ないDTPオペレーターがこの差替えレイアウトを担当すると、非常に読みづらい紙面になってしまうことがままあります。和文を単純に英文に置き換えただけといった稚拙な紙面は、企業イメージの低下にも繋がりかねません。今回は、そんな典型的な事例とそれらを避けるためのコツをご紹介します。 ── 日本企業が統合報告書や決算説明会

      • 「世界観」は英語でなんて言う?

        ブランディングやアート/デザイン関連の翻訳をしている中でよく出てくる言葉のひとつに「世界観」があります。「彼の作品には独特の世界観がある」とか「ブランドスローガンはブランドの世界観を言葉で言い表したものです」といった表現です。この「世界観」を「world view」と英訳している文章を時々見かけるのですが、この英語で本来の主旨が正しく伝わるでしょうか? 「世界観」って何?そもそも「世界観」とはどういう意味でしょう? ウェブで検索すると、例えばウィキペディアには次のような定義

        • 「経営資源」の英訳って「managerial resources」でいいの?

          企業の統合報告書の英訳や英語版レイアウトのお仕事をさせていただく中で、いつも要注意だなと思うビジネス用語のひとつに「経営資源」があります。多くの日本企業がこの用語を「managerial resources」あるいは「management resources」と英訳しているのですが、これらの表現、英語圏では「経営資源」の意味としてはほぼ使われていないことをご存じでしょうか? 何気なく使っていると、別の意味に捉えられてしまう可能性もありますので注意が必要です。 「経営資源」と

        「トップメッセージ」の英訳って、「Top Message」でいいの?

          海外のターゲットに「届く」英語版会社案内のプレゼンテーションとは?

          日本式の「会社概要」を単純に英訳するだけで、海外のターゲットにあなたの会社の魅力は十分に伝わるでしょうか? この場合の「伝わる」とは、訴求ということです。もし単純な英訳で不十分だとすると、英語版の会社案内やコーポレートサイトを海外オーディエンスにより訴求しやすいものにするのには、コンテンツや表現、見せ方などに何かコツはあるのでしょうか? まずは、目的を明確にすること海外のターゲットに伝わりやすい英語版会社案内とは?──それを一言で言うことはできません。企業の規模や業態にもよ

          海外のターゲットに「届く」英語版会社案内のプレゼンテーションとは?

          英文の見出しやリストのナンバリングにルールはある?

          日本企業のビジネス文書や公的な文書には、見出しや小見出しの頭に番号が付いているものがよくあります。小見出しの階層が多い文書だと、数字を括弧で囲んだり、丸数字を用いたり、数字の代わりにアルファベットや仮名を使ったり…… 私たち日本人は割と普通に受け入れているこのような見出し番号ですが、海外で発行されている英文の文書ではあまり見掛けない気がします。実際のところ、どうなのでしょうか? そして、番号を付ける場合には、その規準は日本語の場合と同じなのでしょうか? 小見出し番号は、基本

          英文の見出しやリストのナンバリングにルールはある?

          プレスリリースでの「〜のお知らせ」の英訳って、“Notice Concerning 〜”でいいの?

          IR関連のプレスリリースでよく見られる「〜のお知らせ」──この見出しの英訳を「Notice concerning 〜」としている日本企業を多く見かけます。このような英文ヘッドラインは海外企業の間でも一般的なのでしょうか? “Notice”のニュアンスは、「通知」「通告」まず気になるのは、「notice」という単語です。Google翻訳やDeepLなどの翻訳ツールで、例えば「配当に関するお知らせ」と入力してみると、確かに「Notice concerning dividends

          プレスリリースでの「〜のお知らせ」の英訳って、“Notice Concerning 〜”でいいの?