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ACTANT FRIDAY LEARNING#3を開催しました!

「手を動かす×学び」がテーマの社内ワークショップ“Learning”シリーズ。第3回は、いつもの缶ビールを淹れたてのコーヒーに持ち替えて“ファシリテーションのためのコーヒー”ワークショップを行いました。

このプログラムは、これまでコーヒー修行を積んできた木村恵美理が独自に開発したもの。コーヒーが人と人のコミュニケーションを円滑にするツールとなり、空間(場)をデザインできるのでは? というアイデアから生まれた、アイスブレイクとしても活用できるワークショップです。初の実践となる今回。どのような効果が現れるか、メンバーを対象に実験してみました。使用するアイテムは写真の通り。かなり本格的なツールが揃っています。

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First order

まず、参加者に紙コップがランダムに配られます。自分の手元に来た紙コップの底には、自分以外のだれかの名前が書いてあります。そして、異なる産地の豆の特徴を人物の特徴に言い換えた5種類のメニュー(Ambitious / Harmony / Authentic / Lively / Smart)から、その人のイメージに合うものを選びます。これをカップの底に記入して1杯目をオーダー。自分が飲むコーヒーは、ほかの参加者が自分に対してもった第一印象によって決まるのです。

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オーダーされたコーヒーを木村が1杯ずつドリップしていく間、それを飲むことになる参加者が「個人的な不安や心配事」と「仕事に対するモチベーション」というお題で自分のことを話します。これを一人分ずつ繰り返していきます。

不安や心配事のトピックでは、家族やお金、健康といったメンバーの年齢層ならではのお悩みが多く、まさに社会の縮図を映し出しているようでした……! 仕事へのモチベーションについては、進行中のプロジェクトへの興味や期待、充実した働き方、自宅を引越して心機一転などなど。普段は改めて言葉にする機会がありませんが、それぞれの仕事に対する思いを共有することができました。

コーヒーが抽出されたらトークは終了。美味しい淹れたてを飲んでいる間は、その味の特徴をポストイットに書き出し、キーワードから喚起される味のイメージと照らし合わせながら、どのメニューが自分に選ばれたのか推測していきます。

Second order

全員が1杯目の予想を書き終えたら、先ほどと同じ参加者のための2杯目をオーダーします。ドリップ中のトークを踏まえて、もう一度5つのキーワードからその人にふさわしいと思うものを選び、紙コップの底に記入します。最初のオーダーと違っても同じメニューでもOK。トークでパーソナリティが明らかになったあと、第一印象のイメージと違いは出てくるでしょうか? 2杯目をドリップしている間はフリートーク。1杯目のトークから話が膨らみ、最近参加したワークショップや面白かった映画など、それぞれの近況を話しました。

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2杯目もコーヒーを味わいながらどのメニューかを推測します。そして最後に、1杯目と2杯目に何を選んだかを発表! 味の特徴から推測したメニューが当たったかどうか、また1杯目と2杯目の味がどう変わったのか、あるいは変化しなかったかなど、自分がどのようなコーヒーを楽しんだのか答え合せをしました。そして、誰が誰にメニューを選んだかを発表し、選んだ理由と、トークの前後でイメージがどう変わったか、あるいはどうして変わらなかったかを話してワークショップは終了です。

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いつもカフェで注文するようなコーヒーではなく、味覚をパーソナリティに見立ててコーヒーを注文する仕掛けで、普段の会話よりも活発なコミュニケーションを得ることができました。(味覚をアナロジーにしたワークショップの構造は、食やワインでも展開できそうとの意見もありました。)今回はお互いの人柄をすでに知っているメンバーが参加者となりましたが、なじみのない人や初対面の人同士で実施すると、さらに効果が際立ってくるかもしれません。

“ファシリテーションのためのコーヒー”は、他にも色々なプログラムのパターンや可能性を検討しているので、今後はスプリントワークショップやプロジェクト初期段階のチームビルディングなど、プロジェクトでの実装ができたらと思います。

以上、第3回のレポートでした。Learningシリーズ、来年もぜひご注目ください!
(第2回のレポートはFacebookからご覧いただけます)
(2018.12.10)