アプローチを変えてみたら

寝る前に絵本や図鑑を読んだ後、息子が必ず言ってくるセリフがあります。

「ねぇ、ママ冒険して。」です。息子を主人公にした私の創作物語なんですが、息子はこれが好きで毎晩必ず冒険にでかけます。

桃太郎になって鬼退治に行ったり、恐竜の世界に行ける絵本を使って恐竜に会いに行ったり、お化けの国に行ったり、大食い競争をしたりと私の気分と息子のリクエストによっていろんな冒険を楽しんでいます。

いろいろある話の中でも息子のお気に入りは、『うんち選手権』(汚い話で申し訳ないんですが)です。
息子は離乳食を始めたころからひどい便秘になり、毎日病院に通わないといけない状態でした。腸の検査などいろいろな検査をされたんですが原因がわからず状態が続いていました。

その後ある病院で、「体に原因があるというよりも心因性のものかもしれないよ。」と言われました。それを聞いた瞬間、「それだ!」と思いました。息子はとっても怖がりなんです。体から出ていく感覚とかそういうものがきっと怖いんだろうと思いました。

なんとか怖さが軽減できないかなと思い、考え出したのが『うんち選手権』です。息子の大好きなティラノサウルスやステゴサウルス、トリケラトプスとうんちの大きさを競うという変な話なんですが、ティラノサウルスに勝って優勝したことが嬉しかったのか、毎晩、「選手権して~。」というようになりました。

それからもしばらくは怖がってましたが、徐々に、「優勝したもんね。ぼく、できるよ。」と言うようになり、今では全く問題なくなりました。

あの時、しかりつけたり無理にさせようとすることをやめてよかったなと思います。

以前、「今ある悩みは10年後覚えてないよ。」と言われたことがあります。息子の便秘に悩みましたが10年経つ前に忘れてしまいました…。

目の前の問題に頭を悩ますことは避けられないと思うんですが、少しひいた視点から見たり、アプローチの仕方を変えてみることで、心が軽くなったり事態が変わっていくこともあると忘れずにいたいなと思います。

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