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PBL

厳密にはゼミではないのですが、3年生〜4年の前半で企業と組んで何かプロジェクトをする授業があります。

PBL(プロジェクトベースドラーニング)と言います。正しくは「問題解決型学習」「課題解決型学習」などと訳される勉強法です。 生徒が自ら問題を見つけ、さらにその問題を自ら解決する能力を身に付ける学習方法のことを指します。昨今は高等専門学校などでもよく行われています。

私の初年度は何をするか悩んだのですが、ちょうどシマノの散走コンテストの話があったので、自転車をテーマにして、前半はシマノ散走コンテストに応募しました。

それは昨年の夏休みを中心に活動し、10月で入賞して終わってしまったので、その後はpanasonic サイクルテック株式会社様と大学生向け電動アシスト自転車のデザインについて進めることにしました。

学生メンバーには広告系とプロダクト系がいたので、同じ「自転車」テーマで前半は企画・サービスデザインのshimano、後半はプロダクト・ブランディングデザインとしてpanasonicとしたわけです。

トータルで時間はかかり、学生の負担は大きかったと思いましたが、これである程度を網羅できると考えたのです。

学生にとっても私にとっても、大きなデザインをする必要を感じていました。

大きなというのはサイズではなく、存在感のあるデザインという意味です。

学生のポートフォリオを見ても、「おっ」と思う存在感あるメイン作品が足りなかったからです。3年生でそういうのがないのはやはり見栄えがしません。

他の先生方は香川の会社などと一緒にされている方が多いですし、私も地域デザインが専門としてはそっち方面だろうとは思いましたが、最初から香川でちんまりしたらダメだなと思っていたので大きな企業を行きたいと思いました。

私自身もこういう授業が無ければ決してそうは考えなかったと思います。「香川」という環境がそうさせたとも言えます。

こんな大企業と産学連携などで何かするのは初めてで、私も思いつきで打診したので、あちらも「急に言われてもっ」て感じでしたし、最初の約束事に手間取りましたが、部長さまが融通を聞かせてくれて、言い出してから無茶な短期間で着手することがなんとかできました。

香川大の造形・メディアデザインコースとしても、このようなケースは初のものとなりました。

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