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ワインボトルの撮影

香川大学には農学部がありますが、そこで葡萄の新品種が開発され、その葡萄を使った香川大学ワインがあります。

SAUVAGEONNE SAVOUREUSE(ソヴァジョーヌ・サヴルーズ )というなんとも読みにくい商品名ですが、今回、ラベルデザインを一新することになりました。

私の担当する、2年生約50人が履修するデジタルグラフィックスの授業で、このワインラベルデザインのリニューアルを課題としました。

夏のオープンキャンパスで来場者投票でも得票が多かった近藤未菜里さんのデザインで進めることになりました。

このラベルデザインは、たわわに実った葡萄の房からワインが生まれ、下のワイングラスに注がれるようなイメージされたもので、金箔押しのラベルによって華やかで高級感のあるものに仕上がっています。菱形をベースにした特徴ある形状が目を引くデザインです。  


写真撮影についての本題ですが、ワインボトルなどボトルの写真撮影は難しいです。
普通に白い背景で撮影すると以下のようにボトルのエッジも白くなります。
背景を白く切り抜いたとしても周囲に溶けてゆくようにぼやっとします。
やはりボトルの輪郭は黒く、はっきりとしている方が望ましいです。

ボトルのエッジに黒い影を入れるために、以下のような背景を造作します。
これは段ボールに黒い紙を貼っています。そしてボトルの背景部分にはトレーシングペーパーです。

すると、見比べてください。輪郭がくっきりとしました。
そして、床面の反射もあるのでアクリルで浮かせます。
床への映り込みはphotoshopで反転し、不透明度を下げて反射を追加です。

背景周囲にできてしまった黒いバック部分はphotoshopで消します。
周辺の蛍光灯などまでなかなかコントロール出来ませんでしたが、

環境や反射をコントロールして撮影します。

写真撮影も一手間で見違えるようになります。

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