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8度目の正直、デザイナー転職できた話。


こんにちは。先日やっと転職活動を終えたのん(@design_chips)です。

この記事を書いている理由は、転職活動の際に他の人が

・「どんな基準」「どんな経緯で」「どんなこと」を目指しているのか。
・「志望理由」「職務経歴書」「自己PR」はどんなこと書いてるの??
・「どんな質問をされて、どう答えたのか。」

とにかく色んなことを私自身がすごく気になっていたからです。

他の人のこと知りたくないですか?

「だってもう転職したくないもん。」私はこの気持ちでした。
何回転職しても毎回そう思います。

こんなやつでも「諦めずに行動していれば、きっと叶うよ」っていうメッセージも込めて、ゆる〜く書いています。転職活動の気休めにこんな人もいるんだな〜ぐらいで見ていただけると嬉しいです。笑

私の経歴

実は27歳で5年間の間に、期間の短い仕事(アルバイトや派遣)を含むと8回転職してるんです...。職種も様々。飲食店企画職、コールセンター、イベントスタッフ、コーダー、インハウスデザイナー、事務関係。

そして先日、やっと8度目の正直で内定をいただき転職活動を終えました。

コロナの影響もあり、この1年ほんとに長かった。笑


ここまでくると「嫌なことがあるとすぐに辞めるのかな?」と思われても仕方ないと腹をくくっていました。ですが、実際にそこまで嫌だ!無理!で辞めたことがあるのかと言われればほとんどなく、辞めざるを得ない状況だったというのが正しいのかもしれません。

これまでの辞めた理由

・飲食店企画職(正社員2年)
→ほんとに楽しかった!好奇心旺盛な自分からすると刺激が多くて最高。メニューを考えたり、カフェを立ち上げる経験に携わることができました。
ただ、メニュー開発で1年で10キロ以上太り。予想していなかった展開。

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先輩も道連れにし、ポケモンGOをしながら毎日40〜50分歩いて帰ったり。バス通勤をやめ、スケボーで汗をだらだら流しながら通勤するも痩せない。そりゃ毎日食べないといけないから当たり前ですよね。。

この生活をあと何十年できるのかな〜と健康面で心配になり、辞める決断をしました。好きで始めた仕事だったので辞めるのがほんとに辛かったです。
この頃から昔から好きだったWEBやデザインの道を目指すことになります。

・コーダー(アルバイト4ヶ月)
→デザインサポートで入ったつもりが、気づいたらコーディングに夢中。笑
制作会社なのに珍しく基礎から丁寧に教えてもらえたんです!職業訓練あがりでまともな知識もない中めちゃくちゃありがたかったです。
ただ、お金の面でひとり暮らしの生活を支えることができず、やむなく辞めることに...。



・コールセンター(派遣6ヶ月)
→1日300〜400件テレアポして、次の日に声が出なくなるを繰り返して辞めました。成約率1位を維持し、この時のメンタルはとてつもなく強かったように思います。周りが休憩時間にどんよりしている中、嫌なことはすぐに忘れて早く働きたい!という感じでした。

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色んなお客さんと話せるので楽しかったのですが、声が出ないと仕事にならないので、ずっと続けるのは難しいと判断して辞めました。


・イベントスタッフ
→転職活動の合間にしていた単発の仕事なので辞めた理由はありません。アーティストのライブが見れたり、グッズを販売したり。毎回一緒に働く人や現場が違うので、自分にとっては楽しい思い出しかありません。笑


・インハウスデザイナー(派遣8ヶ月)
→ここでやっとちょっとしたWEBデザイン業務に携わります。といっても、WEBに詳しい人がおらずほぼ独学状態。ブログ記事を書いたり、簡単なバナーっぽいものやチラシお願いされたり。

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少しできることが増えたかな?という状態でコロナの影響を受け、やむなく派遣はみんな切られる。さようなら〜。


・事務系2回(正社員1ヶ月、1日)
→地元に戻りデザイン職を諦めて転職。社内ニートが毎日3時間を超える!
初めだし、仕方ないか〜と思っていましたが、何かないですか〜?と聞いても特になく。自分で仕事を探すも、書類整理かはんこ押すぐらいしかない。
たぶん仕事したくない人にはすごくいい環境。

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2週間経過しても状況は変わらず。合間にWEBの勉強ができればまだ良かったのですがそうもいかず。ここにいても何も身に付かないと辞める決断をしました。


辞める判断は仕方ないとしても、デザイナーを目指すまでの仕事について当時の一貫性は特になく「生活のため」「面白そうだから」「やってみたいから」「今後どこの企業でも役に立ちそうだから」「未経験からのデザイン転職が難しい」という理由でただやみくもに行動していたように思います。


きっと、このまま行動するだけじゃ同じことを繰り返してしまう...という不安が頭をよぎりました。

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そこから自分のことを理解するようになり、色々自分の特徴を調べていく中で「HSS型HSP」「マルチポテンシャライト」というものがすごく当てはまって。もっと早く自分の本質や性格を知っておけば...と思いました。

大切な価値観

そして、自分のことを知る中で大切にしている「価値観」が見つかりました。

それは、「結果」「数字」「売上」など目に見える「成果」にこだわっているということでした。たしかに、ベンチャーで成果報酬の環境だったので、店舗経営では売上にこだわっていました。コールセンターの時も成約率の結果を常に見ていたように思います。インハウスデザイナーをしていた時も集客率がどの程度伸びたのかを上司から聞くと嬉しかったな〜と思い出しました。

この価値観は「デザイン」を仕事にする上でも大切なことなのでは?と気づくことに繋がります。


「得意なこと=好きなこととは限らない。」

そして、思考を整理していく中で、ようやく3つの軸が見えてきました。

・結果が目に見えて、相手にも喜んでもらえる。
・自分が主役ではなく、サポートで支えられる。
・チームよりも個人で完結できる

同じデザイン、業界にしても誰に何を自分が提供できるのか。ここが決まってないとまたブレブレになってしまうと思ったので、時間はかかりましたが自分と向き合う時間をとることにしました。

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・制作会社がいいのか、インハウスがいいのか。
・どんなデザインができるのか。したいのか。
・2〜3年後どうなりたいのか。

制作会社は、色んな業種のデザインを経験することができます。クオリティやスピードも求められます。残業も多くなるところが多いです。その分、ずっと同じプロジェクトをやりたくない飽き性の人やデザインの幅を広げたい人におすすめです。

インハウスは自分が行ったことがダイレクトに会社の成長につながるという実感を持つことになります。効果が出るまで何度も改善していくため、終わりがないです。会社のトンマナに合わせたデザインしかできないため、制作会社よりもデザインの幅は狭くなります。比較的残業は少なく、会社のペースに合わせた納期のためプライベートを重視する方はこちらが向いています。好きなプロダクトの会社があれば最高ですね。


そして今後どうしていきたいのか、ここを考えていく中で「好きなこと」と「得意なこと」って実は違うんだなと。この時期にこの本を読んで、気づくことができました。

例えば、
私は任されると頑張ってしまうので、リーダーや責任者になってしまうことが多いんです。高校、大学のアルバイトの時もそうでした。


なってほしいんだ!と言われると相手の気持ちに応えたいから、自分の気持ちよりも優先してしまい、みんなが楽になるならと苦手なことを引き受けてしまいます。

そのうち、「なんでもできるね〜!」と、最初からできる人のように言われることも増えました。

素直に褒めてくれているのだろうけど実際は人前で話すの苦手だし、教える練習も見えないようにやっているから仕方ない。もうリーダーやりたくない...。でもみんなのために頑張らないと。大丈夫、私はなんとかできる!とすべて受け止めていました。

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だんだんプレッシャーを抱えていき、側から見ても気付かれないように笑顔でこなそうとしてしまう、自分の二面性に葛藤していました。


私だけじゃなく、みんなそうだと思います。上司に期待されると誰だって嬉しいですよね。頑張りを認めてもらえた!って。


この時はじめて、得意でもないし、好きでもないことは苦痛だったんだなと感じました。

突然涙が出て、初めて同期や上司に気づかれます。相談するとありがたいことに、みんな協力してくれて感謝しかありませんでした。もっと早く相談できていたらよかったんです。


私にとって仕事は好きだけど、リーダーは得意なことではなかった。ただ誰も気付いてないことを、先回りして準備することは得意でした。そのためリーダーを支えるサポートのほうが自分は向いていると気づくことができました。


だからこそ、2〜3年後自分がどうなりたいのかをイメージしておいたほうが会社と自分の進む方向性のすれ違いを防ぐことができるよと伝えたいです。
「プレイヤー」と「マネージャー」は別物なんですよね。


そんなこともあり、「自分が好きで苦痛なくできて、周りに喜んでもらえる=得意なこと」を仕事にした方が幸せなのでは?と気づくことができました。

「得意なこと=強み」です。

苦手なことを無理やり好きになったとしても、それが得意な人には勝てないんです。


おかげで現在は、前述であげていた3つの軸に当てはまるEC運営をしている会社に内定をいただき、転職活動を終了しました。

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①本業(EC運営、主に在宅)
②個人事業主として活動
③別の企業様と業務委託契約

という3つの働く選択をとることができました。

そして、自分の気質を知ったことで一つの会社にこだわりすぎず、自分でもやりたいことをやる。という選択に切り替えることもできました。


転職活動結果

何度も転職していてややこしいので、直近の結果です。
(2021年6〜7月)

・応募数   12社(ハロワ、indeed経由)
・書類通過  10社
・面接辞退  5社
・内定    5社 

私の場合ハローワークかindeed経由だったので、応募したその日に書類を送り、面接もできるだけ早く設定して意欲を行動で見せるようにしていました。

書類はほとんど通過し、面接は電話連絡の雰囲気で受けたり辞退したり。

とりあえず会って面接してもらわないと始まらないので、会ってみたいと思わせる応募書類とポートフォリオにしようと作り込みました。


完全な未経験からの転職ではなかったので書類で成果を書くこともできましたし、面接でも私の経歴を面白がってくれる会社さんが意外と多かったように思えます。


すぐ辞めるやつだな、と書類の時点で落とされなかったのは、ほんとに感謝しかないです。。


書類を送ったあとの電話連絡で、必ず「書類届くのが早くて、経歴書も整理されていてとても分かりやすく素敵でした!是非お会いしたいです!」と褒めて頂くことができました。私も正直に「褒めていただけて嬉しいです!ぜひお会いしたいです!」と答えていました。


どんな書類だったの?

・履歴書
 履歴書に関しては全て手書きで書いていました。
大阪でいた時はエクセルで履歴書のテンプレを使用して行っていました。
都会に住む人はその方が効率がいいと思いますし、特に影響ないです。

地方だとまだアナログの方が好まれるので、手書きで人柄をアピールできたらと思い丁寧に作成していました。もちろん志望理由は枠いっぱいに。


志望している理由に関して、「相手が求めていることは何か」を意識して書いていました。


極論ですが例えば、
×「家から近くて、希望の条件に合っていたので応募しました!」
○「前職で〜をやっていました。そのため、〜でお役に立てると思い、応募しました!」

どちらの方が好まれるのか一目瞭然だと思います。よくありがちですが。笑

さすがに悪い例のように書く方はいらっしゃらないと思っていましたが、そういう方がいて困っていると面接官の方から聞く機会が多かったので、実際は私事でしか物事を考えていない人が多いんだな〜と。

私の場合、改善提案ややってみたいことも具体的に書いていました。

・送付状
 
送付状には履歴書で書いた志望理由をさらに深掘りして書いていました。
ググればたくさんテンプレでてくると思うので、1回作ればあとは必要な箇所だけ修正して使い回しです。

・職務経歴書
イラストレーターで2枚に分けてデザインして作成しました。
事務職もデザイン職も基本は同じ。自己PRも変えていません。
この部分に関しては、企業に合わせて入社したとしても、お互い幸せになれないと思っていたからです。

志望理由も履歴書に書いているので書いていません。

内容としては、こんなイメージです。

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1ページ目
■名前
■職歴概要(経歴を短くコンパクトにしたもの)
■VISION(ビジョン=目標)
■MISSION(ミッション=どう行動するのか)
■VALUES(バリュー=大切にしている価値観)
■職務経歴(期間・企業名・事業内容・取り組み・実績・工夫・得たスキル)
2ページ目
■PCスキル(イラレ、フォトショ、Excel、Wordみたいな)
■自己PR(3つぐらいに絞る)

自分のばらついた職歴をいかに分かりやすく伝えられるか。経歴書を自分でデザインしていたので、ここで少しだけデザインの考え方を生かせることができたのかなと感じています。


ポートフォリオは?

私は自分自身をどうやって表すのか、という点がすごく苦手でなかなか作れずにいました。

だったら、作品の方に力を入れてポートフォリオ自体は簡単にサービスを利用して転職活動しよう、と考えてこの2つを実際に登録して使っていました。

foriioは作品中心、RESUMEは作品だけでなく経歴やスキルの登録をすることができます。

私の場合、経歴などは書類で十分アピールしているので、ここではforiioを選びました。

正直そこまでゴリゴリのスキルもないですし、企業さんの方で作品を見てもらって活躍を判断してもらうほうが入社後のギャップはないのかなと。

作品の順番は新しい順、または見て欲しい順にしておきましょう!
作品のジャンルは、自分の受けたい企業や職種、サービスに合わせて登録していましたね。


時間がある方は自分でデザインからコーディングまで考えて作るのがベストです。その方が企業側もどんなことが現状できるのか分かりやすいので!
スピード重視ならば、サービスを使ってちゃちゃっと始めるのもありです。


大事なのは「何を使うか」ではなくて、「自分に何ができて、何をやりたいのか。」「どう役に立てるのか。」


私は前職の実績が載せられなかったので、「デイトラ」の課題を自分なりにアレンジしていくつか載せ、あとは自分でコンセプトを決めて架空のサイトを作成していました。良かったら記事も参考にしてください。

下層ページやロゴはもちろん、

・ターゲット
・目的やゴール
・使用したツール
・制約
・制作期間
・こだわったポイント
・手書きのワイヤーなどの作った過程や思考がわかるもの
・作品をいれたモックアップ
・PCとSPのデザイン

などを掲載していました。

ある程度の数も必要だと思いますが、採用担当の方も忙しくてそこまで時間が取れないだろうと考えていたので、バナーなどは入れませんでした。


どんな面接対策した?

正直に言うと、してません。
事前に覚えていけないんですよね...緊張しますし。

その分、その場で考えて「会話を楽しむこと」「笑顔でいること」を心がけていました。その方が素の自分に近い形で話せましたし、リラックスできていたので落ち着いて対応できたのではと思いますね!
自分の家族と話しているイメージです。

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ちょっとしたことでいうと、感じたことを相手にそのまま伝えることを意識しました。
・言葉につまったら「少し緊張しています...。笑」
・会社の中をみて「素敵な会社ですね!働くイメージが持てました!」等

あとは、
男性が面接官であればなるべく完結に話す。
女性であれば共感してもらえるように話す。

みたいなことも意識していました。


内定いただけた企業さんからは、「よく笑うし人柄がよかったから!」と言っていただくこともありましたので、最終は相性なのだと思います。


質問されたことは?

基本的にはこんなことを聞かれました。

・離職期間中なにをしてましたか?
・志望理由を教えてください
・デザインツールは何を使ってますか?
・ポートフォリオの説明をお願いします
・Illustratorとphotoshopはどれだけ使えますか?
・フリーランスを目指していますか?
・今後県外に出られる予定はありますか?
・得意なことはなんですか?
・なんで前職を辞めたんですか?
・他にも受けられていますか?
・なんでWEB業界なんですか?

フリーランス一本で!とか考えてもなかったですし、しばらくは地元でいるかもな〜と思っていたのでそのまま地元で長く働きたいと答えていました。

WEB業界はとくにフリーランスで独立するためのステップアップとして転職する方もいるので、企業側もそういうつもりなのか気になって質問するのだと思います。


どんな基準で決めていたの?

社内の雰囲気、人間関係は重視しました。
人間関係だけは妥協すると、後々気を使ってしまう自分には地獄だと理解していたので、1番気にしていたかもしれないです。

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内定いただけたところはどこも社内の人が明るくて、対応もすごく良かったので正直めちゃくちゃ迷いました。。電話対応を見るだけでも大体その会社が知れると思っています。


あとは、少人数の会社個人でコツコツできるのかどうか。
これも私の中では外せないポイントでした。
ベンチャー企業を経験してから、大きい会社に行くとこうゆうことにモヤモヤしてしまうからです。

・なんでこんなことに何度も決裁回す意味あるの?早く取り掛かろうよ
・根回しめんどくさい、スピード感なさすぎ。
・役職ありすぎ、上下関係複雑すぎてわからん。誰がどの担当なのよ。
・チームだと仕事が全然進まないんだが。。

最終的には、自分なりにスプレッドシートで重要な項目を作成して点数をつけ、総合的にバランスのいいところに決めました。


どんな環境のところにしたの?

今は在宅で月に1〜2回出社する形の勤務形態です。

わからないところはいつでも聞いてね!ってスタンスの方ばかりで、心理的安全性が保たれている気がします。


最後に

長々と見ていただいてありがとうございます!

転職回数多いし...とネガティブな感情になったこともあります。今でも転職に対してよく思っていない人は実際多いです。
その中で、転職回数が多いことのメリットもあるなと気づくことができました。

・たくさんの経験や知識、考え方を知っている
・色んな立場、年代、性別の方と関わることができる
・すぐに環境や仕事のやり方に柔軟に対応できる
・できることの幅が広く、マルチプレイヤーとして重宝される
・向上心を持って取り組める。失敗を恐れない。
・行動力や決断力がある。

思いつくだけでもたくさんでてきました。
これは普段Twitterで仲良くしていただいている方達に言われて気づいたことなんです。そういう見方もあるのか〜とすごく勉強になりました。
自信をもつこともできましたし、ほんとに感謝しています!!


私の場合、辞めた理由は面接で明るくエピソードを話したことで笑いになりましたし、「ストーリー性を持って共感してもらうこと」も大事なのかもしれません。


1番は「人間らしく、一緒に働きたいと思ってもらえるか」どうかを意識すること。

人それぞれ大切な価値観や働き方は違うので、あくまでも参考になればと。
誰かの心の不安が少しでも軽くなればいいなと思っています。
(最終更新2021年7月)

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