[講演録] 鈴木大拙 講演「最も東洋的なるもの」1963年録音の概略

哲学者 鈴木大拙の1963年赤坂公堂での講演から、5つの論点を抽出しました。

1) 世代間のギャップと教育の違い: 鈴木大拙は、自身の時代と現代の教育の大きな違いを強調し、昔の教育が現在のものと大きく異なっていたことを回顧しています。

2) 伝統的な医療慣習: 鈴木大拙は、かつての日本の医療において、診察料や薬代が患者から直接請求されるのではなく、患者が時折礼を持ってくる形で支払われていたことを述べています。この伝統は、現代の金銭的な焦点とは大きく異なるものでした。

3) 言語と文化の違い: 英語と日本語の翻訳における困難さを語り、特に西洋と東洋の思考方法の違いが言語に反映されていることを指摘しています。

4) 西洋からの影響: 西洋の書物が日本に直接翻訳され、しばしば不自然で理解しにくい形で教えられた結果、表面的な理解にとどまったと批判しています。

5) 哲学的な翻訳の反省: 中国の古典を英語に翻訳する際の難しさについて語り、特に哲学的な概念が文化の違いによって正確に伝わらないことに苦悩した経験を述べています。

鈴木大拙館:
https://www.kanazawa-museum.jp/daisetz/

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