男尊女卑意識も変えてゆけるかもしれない
告白すると、私の夫はゴリゴリの男尊女卑だった。
私も全然そのことに気づいてなくて、結婚生活を20年以上続けていたけど、
ある時、どうしてこんなに苦しいんだ?と思うくらいしんどくなった。
夫が帰宅すると動悸がしてくる。怖い。
不機嫌がデフォルトで、ごくたま〜〜〜〜〜〜〜〜に夫が笑顔を見せると、すこぶるホッとしたものだった。
口ごたえしようものなら、
「お前は誰に向かってものを言っているのか」
「俺にそんなこと言っていいと思っているのか」
と怒られた。
働いて稼いでいる人が一番偉くて、家族は誰も文句言う権利はなかった。
気に食わないことがあれば何日も無言を通された。
大声を出して、ドアをバン!と閉めたり、壁をゴスゴス殴ったりした。
ひでえ・・・
今思うと完全にパワハラである。
ある時、
「ミソジニーって奴ら、おるやろ、あれ理解できん、俺は男尊女卑には反対。」
夫婦別姓制度などの政治的問題に興味を持った夫はふとそんなことを言った。
・・・・・・え・・・・・?
「いやいやいやいや、あんた、ゴリゴリのミソジニーで男尊女卑やろがい!」
と私はブチ切れてはっきり言ってやった。
この人、本とか読んで、ジェンダーのことを考えるとか言っておきながら、
それが自分ごととは全く思っていないんだな!とわかった。
これまでのあんなことこんなこと、それに私がどんだけ傷ついてきたか話した。
夫はとても驚いたようだった。
私にはっきり言われてから、夫は少〜〜しづつ変わっていった。
私がジェンダーデザインの賞を取ってからずっと、ジェンダーの勉強をしていることもだいぶ大きかったと思う。
上間陽子先生の本などを積極的に読むようになった。
(そして時々泣いているようだ)
今ではもう、私に酷い態度を取らなくなった。
でもたまに不機嫌をぶつけてくることはある。そん時はダッシュで逃げる。
人の不機嫌に付き合うのはもう絶対嫌だ。心が削られる。
私は私でアップデートの途中。
嫁は夫に従順であるべきだとして受け入れ生きてきた私にも責任はあるのだ。
だから、今ははっきりと言うことにしている。
「それは女性差別だよ」「そんなふうに言われるのは嫌だよ」と。
自分のためであり、夫のためであり、子供達のために。
私は従わない、うるさい女でいいんです。
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