おばちゃんデザイナー、NYへ行く⑤
NYの旅2日目です。
朝は、先にNY入りしていた友人たちと合流し挨拶しました。
今回の旅では最大6人の友人たちと一緒になります。
4人は日本から、2人はNY在住です。
先日、オンラインサロンの話を書きましたが、そこで知り合った人たちで、
リアルで初めて会う人もいます。
ここで知り合った仲間がいなければ、今回の旅は実現しなかったと思います。
NYに行きなさいと言ってくれる人。
一緒に行きたいと言ってくれる人。
現地で会いましょうと言ってくれる人。
本当に出会いは宝だと言うしかありません。
さて今朝は朝から半日NYおのぼりさんツアーに行ってきました。
自由の女神や凱旋門、グラウンドゼロなど、観光名所をぐるぐる回ります。
運転手兼ガイドの男性は日本人でNY在住37年という筋金入りニューヨーカーでした。とにかく知識の幅と豊かさが半端ないです。
楽しいジョークを交えて、いろいろなところに連れて行ってくれました。
最後に、ガイドさんが感じるNYの最大の魅力ってなんですか?とお尋ねしました。優しそうなガイドさんは、きっぱりといいました。
「『弱肉強食』なところです。」
強いものが勝ち残っていく実力主義の社会。
それがNYの最大の魅力だそうです。
37年間戦って来たガイドさんの言葉の重み。
確かにこの方の右に出るものは居ないんではないか、というぐらいの
最高のガイドでした。
知識や心に残る話し方は、日々研究されていると言っていました。
とにかく、NYに来てくれたお客さんに目一杯持って帰ってもらいたいと言っていました。give の心がすごいのです。
それから「本物のステージを目にすることができること」とも言われてました。
音楽や舞台など、超一流のステージは必ずNYで公演される。それがもうひとつのNYの魅力だそうです。
それを私が実感したのは、夜に訪れたカーネギーホールのクラシックコンサートでした。
素晴らしい演奏、素晴らしい歌唱、それは間違いないことなのですが、
私はステージと観客席に大きなリスペクトを感じました。
そしてここはとてもフェアな場であると思ったのでした。
「弱肉強食」とガイドさんは言っていましたが、ステージのために並々ならぬ努力をし、芸術家となってそこに立っている、そして観客はその時間にチケットを買って見に来ている。そこに芸術への心からのリスペクトを感じずにはいられませんでした。
帰り道、夜のNYは昼とはまた違った顔を見せてくれました。
人びとはリラックスして、大音量で音楽が流れ、思い思いの楽しみ方をしながら過ごしています。
私は、NYの時間を心から楽しみ、とてもリラックスしている自分に気づきました。
自分が自分のままでいて、受け入れてもらっている、そんな度量がここにはあります。
好き勝手なことをして、それにとやかく言う人はいない。
私は初めて、息ができているような感覚を感じました。
人の評価や、常識などにとらわれて、ぐるぐる巻きになって呼吸困難だった私。
NYでは誰も私を批判しないし、見向きもしません。
人間のエネルギーが溢れている街。
人種も性別もファッションも髪型も言語も、多種多様です。
自由の女神を見に船に乗った時、観光客まみれで人種のるつぼのような船の中で、私はとても幸せな気持ちになっていました。
私のままでいてもいいんだ
誰かの目線なんて気にしなくていいんだ
今日やりたいことをやっていればいいんだ
色々な国の言葉が聞こえます。
たまたま同じ日に、NYに来ている人々。
ただそれだけなのに、私はとても愛しいと感じていました。
続きます
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