若手教育
今日(8/25)の日経新聞のコラム「春秋」が、考えさせられる内容だ。
若手教育の方法といえばオン・ザ・ジョブ・トレーニング、略してOJTが定番だ。先輩や上司がやってみせ、説明し、本人にやらせてみて、出来をチェックという手順を繰り返す。第1次大戦期に米国の造船会社で始まったというから、すでに100年の歴史がある。
もっとも教えられる側からすると窮屈で、昨今は訓練を強制されていると感じる若者も多いと聞く。指導者と共にする時間を嫌う向きも。そこで徒弟制度的ではない、OJTとは対極的な学び方が広がり始めている。5分程度の短い空き時間を利用し、スマートフォンなどで学習する「マイクロラーニング」という手法だ。
たとえば営業なら、顧客ニーズを探る質問の仕方、傾聴の姿勢、面談内容の要約といった多様なノウハウを、それぞれ数分の動画で習う。「グーグル検索のように、必要な情報をその場で得る」。時代の変化に即した学びのスタイルだと、研修支援会社サイコム・ブレインズ(東京・千代田)の川口泰司取締役は解説する。
マイクロラーニングという手法はお恥ずかしながら、初めて耳にした。
昨今の若手はスマホにも慣れ親しんでいる。
そこで、手軽なコンテンツとして教育すべき内容をオンラインで学べるサービスのようだ。確かに、必要な情報を必要な時に学ぶことができる。効率的で良い。
しかし、若手社員は短期間で成長しない。
本人が分かったつもりでいても本当に理解して欲しいことまで伝わっていないことがある。本当に理解ができているか質問の切り口を変えながら、定着度を確認をしていく必要がある。
一日千秋の思いで、成長する時を待つしかない。
かつての自分が、そうだったから・・
子供のころからインターネットを使ってきた世代からすれば独習の方が楽なようだ。先輩や上司に対しては、こんな厳しい声もある。「教え方が雑」「説明が一方的だし退屈」。じつは教える力が落ちているのかもしれない。忙しくて後進の指導に慣れていない人は多そうだ。OJTの土台が崩れてきていないか気になる。
最後のパラグラフのメッセージに心を打たれるものがあった。
自分の説明は、後輩に対して一方的ではないだろうか。相手のわかりやすい説明ができているだろうか。昔の先輩よりも、教える力は落ちていないだろうか。
日々、成長です。
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