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未来を作る人は誰か?

過去の人が、今の時代を作っている。

「文化人類学」や「歴史」の文脈で語られるならば疑いの余地はないが、現在の「消費行動」や「経済活動」の中で語られると、ちょっとびっくりする。

先月(10/20)は、「決戦は年金支給日」という見出しが日経朝刊のトップ記事を飾った。個人消費は年金受給者を中心に旺盛で、60〜70代に焦点をあてた売り場構成になっているという記事。

日本経済新聞がスーパーの店舗あたり来店客数と販売金額を調べたところ、18年は全国の10地域全てで年金支給日が給料日を上回った。(10/20 日経より)

定年退職を迎え、「団塊世代ファースト」で売り場は作られていた。

時を同じくして・・

最近はターゲット顧客をお金を持つ40〜50代にする為、懐メロを起用するCMが増えてきたというニュースを目にした。「バブル世代ファースト」とでも言い換えられようか。社会の目線が、年齢の高い世代に向いている気がしてならない。

東芝はザ・ブルーハーツの「情熱の薔薇」を起用している。1990年7月にリリースされた約30年前の名曲である。CMのコンセプトは「未来を作る人がいる」だ。

総務省が発表した参院選の投票率をみても、若年層の投票率が低いことが分かる。

日本は間接民主主義であるが故、高齢者の声が強いと言えよう。

幕末の教育者である、江原素六は「青年即未来」と語った。

「青年こそが未来の扉を開く担い手であり、未来そのものである」という想いを言葉にされた。

未来はパワーある若い世代によって、作られるべきである。時に我々オトナは、若い世代のサポーターであるべきである。

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