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展望: 2024 J2 第7節 山形 vs 清水

J2 第7節のアウェイ山形戦について展望を書いていきたいと思います。

昨季の対戦成績

まずは昨季の対戦成績。記憶に新しいJ1昇格POの初戦含めて3回対戦しています。結果は以下の通り1勝1分1敗です。

  • 第19節 山形 2-1 清水

  • 第34節 清水 3-0 山形

  • 昇格PO 清水 0-0 山形

ハイライトも貼り付けておきますが、アウェイ山形戦は、山形の強みである両WGにやりたいようにやられて、特に後半開始早々の追加点で2-0にされる苦しい展開。白崎のゴールで1点返したものの、内容は上向かず惜敗。
ホームの山形戦は前半に3得点の固め取りをして勝利。記憶に新しい昇格POは非常に重苦しい中で、大久保選手によるスーパーセーブ連発に救われ0-0で辛くも引き分けた形でした。

今季の山形のこれまでの成績は?

開幕後こそ2連勝でスタートしたものの、第3節からは3連敗(ルヴァン富山戦の敗戦を含めると4連敗)。前節はアウェイでいわきに0-0で引き分け連敗をストップしたが、優勝候補の前評判から考えると非常に厳しい成績になっています。

山形・清水の直近5試合の成績

なにより苦しいのが、攻撃力に定評のあるチームにも関わらず過去4試合で無得点。また雪国のため、これまでのホーム開催は少ないものの、ホームでは未勝利。
相手が清水とはいえこの試合に絶対勝つという意気込みは極めて強いと思います。

山形はどのようなチームか?

昨季からチアゴ・アウベス、デラトーレ、野田、小野という主力は抜けてしまいました。特に13得点を挙げ、清水戦でも圧倒的な脅威となっていた左WGのチアゴ・アウベスの移籍は正直痛いと思います。。それでも渡邉晋監督続投により継続性を保ち、チアゴと並んで清水の脅威となっていた右WGのイサカ・ゼインや清水戦で好セーブを連発したGKの後藤は健在。右では坂本(元横浜FC)、左では杉山(元ガンバ大阪)、左とトップ下のできる氣田(元仙台)を獲得。左サイドバックには安部(元徳島)を獲得し、他にもボランチの松本(元甲府)、右サイドバックに岡本(元群馬)、FWに有田(元いわき)、トップ下に加藤(元仙台)と、即戦力を補強し、戦力の底上げをしています。
チームのスタイルは、アタッキングフットボール。4-2-1-3という両WGが高く張り出した攻撃的なシステムを採用し、とにかく両WGを起点に積極的に攻撃を仕掛けてくるチーム。
これまでの戦いでは、20クラブ中、ボール保持率は1位、パス数は2位と非常に高い数値を示す一方、AGIは20位とゴールに迫る回数が少ない。つまりパスは繋いで、ボールを保持しているが、ゴールには迫れていない。結果的に得点が取れていないという状況になっています。
逆に言えば、何かのきっかけでゴールを奪うことができれば、チームの状態が急転して一気に勢いがつく可能性も秘めているチームです。

山形のシステム・スタメンは?

元清水の後藤選手は残念ながら怪我によって欠場する見込みです。実はこの後藤選手の離脱が山形にとって大きな痛手になっているようです。守備については前節無失点。これまでも大量失点はないことから安定していますので、これまでと同じメンバーが起用される可能性が高いでしょう。読めないのが前線の選手です。これまで全試合スタメンのイサカ・ゼイン選手、新加入の氣田選手を軸に、トップには高橋選手、左サイドには新加入の坂本選手を起用すると予想します。

山形の清水戦予想スタメン

システムは4-3-3(あるいは4-2-1-3)。注目はやはりイサカ選手でしょうか。身体も大きく、スピードとパワーを兼ね備えていて、対峙する山原選手にとってはある意味ミスマッチの相手。イサカ vs 山原、坂本 vs 吉田のところでまずは負けないことが大事です。また彼らはどちらかのWGにボールが入ると、逆サイドのWGはダイアゴナルラン、つまりサイドから最終ラインの裏にに斜めに走ってきます。ここを自由に使わるとピンチを招くことから注意が必要です。ワントップの高橋選手も非常にパワフルな選手であり注意が必要です。

清水のスタメンは?

北川選手と乾選手が不在という報道がありますので、その前提でスタメンを予想しています。もちろん二人ともプレスリリースが出ているわけではないため、明日帯同している可能性もあると思います。

清水のA山形戦スタメン予想

トップを誰にするのか、トップ下を誰にするのかが難しいですが、前線からの守備の重要性を考えれば、計算できるカルリをトップの先発で起用する可能性が高いと思っています。より難しいのはトップ下で順当にいけば、前節同様に松崎選手ですが、個人的にはここに矢島選手を抜擢する可能性もあると思っています。松崎選手はそこまで中央でのプレーになれておらず、守備面では少し不安が残ります。一方で矢島選手はボランチもできるポリバレントでクレバーな選手であり、乾選手の代役としては一番近い存在ではないかと思います。
上記をスタメンとした場合のサブについては、沖選手、高橋選手、北爪選手、矢島選手、西澤選手、西原選手、千葉寛太選手になると予想します。
上記の矢島選手に加えて、チーム戦術理解度が高く、複数のポジションをこなせる西澤選手はこのような状況で非常に信頼がおける選手。場合によってはスタメン起用もあるかもしれません。また西原選手。彼は今季オフの山形とのトレーニングマッチで2ゴールを挙げており、前節の躍動ぶりを見る限り期待できそうです。仮に得点が入らない状況が長く続くのであれば、これまでよりも早いタイミングでの投入もありえると思います。FWは難しいですが、これまでサブメンバーに入り、出場した際もしっかり及第点以上のプレーをしている千葉寛太選手を予想します。タンキ選手、郡司選手も見たいですがどうなるか注目してみましょう。

清水はどう戦うか?

山形は、前節の秋田とは真逆のポゼッションやパス思考の強いチームです。よりによってこの2チームが続くのは高低差が激しいですね。
当然ながら警戒すべきは山形の両WGです。守備時であってもあまり下がらずに高い位置をキープします。よって山原や吉田が下がった裏のスペースでカウンターの起点になるようなプレーをしかけてくるでしょう。どのWG選手もドリブルの能力が高く、ある程度ひとりで孤立してもドリブルで仕掛けてくるので注意が必要です。清水は守備時では、片方のサイドバックが上がったら、片方は残ること。スライドしてセンターバックがサイドバックの裏をケアすること、あるいはボランチが下がること、などを徹底する必要があります。
また攻撃時は逆に、山形のSBとWGの縦の距離が空きやすくなるはずなので、このスペースで左の白崎や右のブラガが受けて起点になるような展開を作れればおのずとチャンスは生まれると思っています。
山形は確実にどこかで調子を戻して、J1昇格争いに絡んでくるチーム。まだ調子が出きれていないこのタイミングに、アウェイで相手に勝つことができれば、後々大きく効いてくると思います。
昨年のアウェイ山形戦の悔しさを晴らすためにも必ず勝ちましょう!

昨年のアウェイ山形戦の結果

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