展望: 2024 J2 第13節 清水 vs 栃木
明日に迫りましたホーム栃木戦について、展望を簡単に書いていきます。写真は、昨季のアウェイ栃木戦で相手のゲストが吉田選手だった時の写真です。
昨季の対戦成績は?
昨季、栃木とは第12節にホームで2-0の勝利、第27節のアウェイで1-1の引き分けの1勝1敗でした。昨季が最初の対戦であり、通算成績も1勝1分で一旦は負けなしということになります。
第12節のホーム栃木戦は、今リカルド監督と共に徳島入りが噂されているホナウドの見事な股抜きからのクロスで、乾のゴール。そして誕生日間近だった北爪選手の追加点で2-0での勝利となりました。今季も第13節ということで同じ時期の開催となり、北爪選手のゴールには期待したいですね。
続いて、第27節のアウェイ栃木戦は、クロちゃんがゲストとして来場したことが話題になりましたが、結果は鈴木義宜のヘディングで先制しましたが、後半に追いつかれて1-1のドロー。でしも相方と勝利を信じて現地に行きましたが、大変がっかりしたことを覚えています。
今季の栃木の体制は?
栃木は昨季は19位とぎりぎりの残留となりました。この低迷を受けて、今季は元磐田の田中誠を監督として招集、ヘッドコーチに元磐田監督の柳下氏が就任し、磐田色の強いフロントになりました。
選手としては、昨季シーズン途中で千葉に移籍した正GKの藤田を始め、前線の選手を中心に多くが移籍し、また新たなチームとして再出発の形になりました。
田中誠監督は、アトランタ五輪の代表メンバーで秋葉監督と一緒でした。マイアミの奇跡と言われたブラジル戦でも田中誠はスタメン、秋葉さんはベンチでした。
今季の栃木の戦績は?
今季の栃木は、3勝3分6敗で勝ち点12で16位。直近の5試合では2分3敗と4月は勝星がありません。
接戦ながら鹿児島といわきに連敗して清水に乗り込みます。得点は1試合平均0.8で16位、失点は1試合平均2.0と19位。失点は上記の千葉戦の0-8が痛いですが、それでも1試合平均1.5失点以上と、昨季からの大きな改善は見られず攻守両面で良いところが見当たりません。
上位なのはクリアの数のみで、逆にいえば、試合を通じて攻め込まれていること、またビルドアップではなく大きくけり出すことが多いことがわかります。
全10ゴールのうち、クロスからが4得点。全25失点のうち、クロスが9失点、セットプレーが6失点と、サイドからの守備に課題を抱えているようです。
栃木のシステム・メンバーは?
栃木の前節のメンバーは以下の通りです。その前の鹿児島戦からメンバーの変更はありませんでした。
システムは、3-3-2-2(あるいは3-5-2)で守備的なシステム。メンバーとしては、大ベテランでチームの顔である矢野選手、昨季の主力だった福森選手・佐藤選手が怪我で欠場の見込み。悪い流れを断ち切るためにも、前節のメンバーを基準に、一部選手の入れ替えてくるかもしれません。
前節のいわき戦のハイライトをみた限りでは、守備時にはほぼ5バックで最終ラインはかなり低い位置をとっていました。前半いわきの谷村がPA内の深い位置で、クロスを合わせましたが、最終ラインが下がるだけに、こうしたピンポイントで合わせるようなクロスは有効のように思います。
栃木の注目選手は、新加入コンビの奥田選手と南野選手。
奥田選手はこれまで2得点・3アシストと攻撃を牽引しています。
続いてこれまで3得点とチーム得点王の南野遥海選手。名前は似ていますが日本代表の南野選手とは血縁関係はありません。但し、この南野もガンバユース時代から年代別の代表に名を連ねてきた逸材。19歳、左利きでフィジカルも強く、18歳でJ1のG大阪のトップチームにデビューし、昨季はレンタル先の宮崎(J3)で10得点をあげています。
清水の予想メンバーは?
清水は、前節の岡山から中4日。次節は中2日でアウェイ群馬戦となります。おそらく栃木戦か群馬戦はターンオーバーをして選手を入れ替えてくるかもしれません。また乾選手・蓮川選手の怪我の状態も気になります。蓮川選手は肉離れの再発防止のため、もう少し様子を見るように思いますが、もし乾選手が順調に回復しているなら、栃木戦でのスタメン復帰の可能性はありますが、おそらくその場合でも群馬戦に照準を合わせているかもしれませんね。
もし、この2試合を違うメンバーでできる限り均等に戦力を分散させるのであれば、このような2チームを作るかもしれませんね。現時点で代えのきかない宮本選手、住吉選手、山原選手、GKの権田選手は連戦で、、、。
こちらは、ブラジルトリオを中心としたチーム。
こちらは、乾選手が復帰し、北川・西原・松崎に変幻自在にパスを供給するイメージ。
どちらもAチームに近いパフォーマンスを発揮できそうです。
とはいえ、普通に考えるならば、明日の栃木戦は岡山戦と同じメンバーで勝負するでしょう。
サブは、沖・原・北爪・白崎・西原・松崎・タンキを予想します。
清水はどう戦うか?
まず、緩い気持ちで入っては絶対にダメだということです。ホーム徳島戦で、後半ATのPKによる失点で、最下位だった徳島とドローになってしまったように、相手が下位だからといって油断はできません。
また栃木は、アウェイで首位の清水ということで、引き分けでも連勝をストップしたいという想いが強いはずで、おそらく引いて守ってくるでしょう。一方で、失点をしたら前に行かざるを得なくなるため、先制点を奪えれば、清水として追加点を奪うチャンスも多くなると思いますので。
従って、早い時間帯での先制点、及びその後2点・3点と追加点を奪い、前半で試合を決めて、主力選手を休ませる形が理想です。そのためにも、前半の入り、15分で得点を奪うことが大事。立ち上がりから強い気持ちで前に出られるかどうかが注目になりますね。
特に乾不在の清水は、最後のアタッキングサードでの工夫がひとつ足りない部分があります。ここの部分で、いわき戦の北川選手のように、PA内でも落ち着いて空いている味方を探したり、キックフェイントで突破を図ったり、ピンポイントで精度の高いクロスを供給したりなど、工夫をが必要になると思います。また今季はミドルシュートによる得点はありませんが、引いた相手に積極的にシュートを放つこと、そのこぼれ球に反応してセカンドチャンスからゴールを狙うことなどが重要になってくると思います。
守備においては、栃木のロングボールには注意が必要だと思います。但し、ここは岡山戦でも、仙台戦でも、高橋選手・住吉選手できちんと対応はできていたため、準備は万全だと思います。
最後に
GW中は、唯一のホームとなる栃木戦。おそらく多くのオレンジサポーター・ファミリーが駆け付けるはずです。ホームでの不敗記録を伸ばし、ホームでの圧倒的な強さを示すためにも、必ず勝ちましょう。オーレ!!
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