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教育×哲学

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教育哲学・教育思想に関する記事です。能力主義・学歴主義批判や脱学校論、政治哲学など。 優生思想批判などの応用倫理学も扱います。 好きな思想家は、イリッチ、アリエス、フーコー、…
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#学校

所属(学校・会社)の哲学〜独学する難しさ〜

私たちは、自分や他者が何者なのかを確認する時、「所属」を知りたがる。よく考えてみれば、こ…

消費という労働〜生徒のシャドウ・ワークで飯を食う教師〜

以前、このnoteで教員の仕事は学校が存在することで過度に生産されるという話をした。要するに…

「障害」と呼んではいけない理由

近年では、発達障害が「増加」しているということが報告されている。我々はこの「障害者が増え…

「保守」とは何か?ー教育と絡めてー

保守主義とは何か。保守とは一般的に右派のことを指す。しかし、近代保守主義の祖と言われるエ…

学校では、英語は学べない。

哲学者の山本哲士は、冗談半分(いや、クソ真面目)にこう質問する。 ①あなたは学校で何年間…

「間違える教師」を受け入れる

教師は尊敬されるべき存在だという価値観を、私は拒む。 個人が人間として尊敬されることはあ…

最も影響を受けた本

私が人生において最も大切にしているイヴァンイリッチの著書『脱学校の社会』の中にこのような一説がある。 これは私が最も影響を受けた言葉であり、常に忘れることなく生きているつもりである。 彼は私に、われわれの想像は「すべて学校化されてしまっている」と言った。(中略)われわれもまたみな、他者にとって何が必要な教育であり何がそうでないかを区別することができるとする妄想を抱いているのである。 『脱学校の社会』p.52 だからこそ、私は「教育」という行為がこの世で最も嫌いである。

学校は「宗教」である。ライマーの本を読む

私は教育学科に所属しているが、そのことを誰かに伝えると「将来は先生になるの?」と聞き返さ…

脱学校論

議論で教育が大切って結論に落ち着いた時、私たちは自然と「学校」で教えることを前提としてい…

「遺伝」情報と能力主義

遺伝の話、しますよね。 教育においては、例えば「あの子の親は弁護士だから、あの子も頭がい…