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ホン雑記 Vol.145「報酬系を凌駕しよう」

以前こんな記事を書いた。

ザッと説明すると、依存症の類は意志の弱さとか関係ないとか医者が言うけど、イヤ関係あるよっていう話だ。今回ちょっとそれに付随するような考えが浮かんできた。


脳の神経回路に「報酬系」というグループがある。報酬とは、魅力的でモチベーショナルな行動を誘発する刺激であり、欲求行動、完遂行動を誘発するものである。

たとえば、お腹がすいている人にとっておいしい食べ物は報酬である。だが、お腹がいっぱいな人にとってそれは報酬どころか、むしろ不快感を与える。また、美女の魅惑的な顔は報酬となるが、人によって好みがバラバラである。
つまり、報酬であるか否かは、脳の状態に依存して、主観的な快体験を起こすかどうかということで決まる。客観的にそれが報酬であるかどうかを測定するには、誘因行動を引き起こすかどうかを測定するのが一般的な方法である。
このように、Wiki先生に頼ったところ「主観的な快体験」と書いてある。

そう、主観によるのだ。


宗教を思わせるほど二極化する価値観に、肌の色がある。
度が過ぎた美白派と日焼け派は、まるで下等生物を見るかのようにお互いを蔑視しあっている(半分ウソ)。

オレは後者で、もう十数年は焼いている。これも子供の頃から聞かされた「色白いなぁ」コンプレックスによるものだと思っている。それプラス、かなり筋トレのモチベーションにもなる。立体感が出るので、微々たる筋肉の増強でも、白い肌よりは気づきやすい。
オレはアトピー持ちでステロイドに頼ってきたために、だいぶ皮膚が薄い。そんなヤツがなんの乾燥&紫外線対策もせずに焼きまくってきたんで、皮膚に火が入っているのと同じような感じになってしまって、結構皮膚がだるだるになってしまった。
「あれ、皮膚薄いヤツに日焼けって相性悪いんじゃね?」と4年ほど前から薄々気づきはじめて、「もう来年こそは日焼けを卒業しよう」と4年ぐらい思っている。もう今年はやめる。いやいやマジで。

他人様から見たら、アホ極まりないんだろうが、卒煙&卒酒できた人間でさえ次の年には意志を捻じ曲げられて焼いてしまうほど、日焼けは強烈な欲求なのだ。自分でも、なぜこれほどの衝動なのかよく分からない。
「あぁ、黒いなぁ」と思える幸福感と、焼いてる時の充実感というか青春感というか、気持ちが落ち込んでいく時の真逆な感じ。そりゃ焼いちゃう。

同じアホながらも、度が過ぎた美白派はたぶん日焼け派より少しだけ賢くて、未来の肌の状態を考えているのだろう。
どちらも「あぁ、お肌~ん」なのは同じだと思う。


とどのつまり、意志というよりも「何が自分にとっての報酬なのか」という、人生の設定みたいなものを強烈にガチっと決めておけば、脳ですらそれに従うと思うわけだ。

日焼け派がある日突然、桑田真澄の息子のMatt氏(度を越し過ぎた美白派)に心酔して「黒いのイヤっ!」となれば、日なたを発見した時の脳の「わーい!」もなくなるだろう。

アルコールにしても、酔った時の気持ち良さ以上に、「脳細胞を破壊してものが考えられなくなっているだけ。しかも壊れた細胞は回復しない」とか「どれだけ微量のアルコールでも摂取しないほうが体にはいい(肝臓がやっている仕事は解毒)」なんてことに意識を向ければ、人体にとって有毒であるシンナーを吸った時のフラフラとまったく同じことだと気づく。
なぜ大麻が禁止され、アルコールが禁止されないのかなんてことに気付くと、まったく違う理由で尚のこと飲みたくなくなる。

このように自分を上手く「改宗」してやれると、報酬系は手のひらを返したように、元の報酬への欲求を捨て去る。



手のひらを返すのに数年かかることもあるが。

ただ、意志の力の前に、そういったちょっとしたきっかけをいじるほうが楽かもしれないと思ったので書いてみた。




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