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ホン雑記 Vol.752「平常運転」

「思考のすごい力」という本を読み終えた。
アメリカの細胞生物学者の書いた本だけど、著者はエピローグで自分が魂を重視する科学者になったと言っている。そんなような感じの本だ。


いうても、まったく怪しいもんじゃない。ま、これもオレ判断だけど。現時点での正統と言われる教えを鵜呑みにしてる科学者よりは、よっぽど真実に近いと思うし(ま、これもオレ判断だけど)、何より自分の頭で考えてるなぁ、と思う。

最後のほうに書いてあったことを丸パクリして載せる。ここはこの本の内容の根幹ではないとは思うんだけど、個人的に「うほ」っとなったところなので。

地球が形成されてから間もなく、単細胞の生物が急速に進化した。何千種類ものさまざまな単細胞生物たち、バクテリアや藻類、酵母菌、原生動物などがそれぞれ認識力のレベルは異なるけれども、生命誕生から35億年の間に次々と出現した。
わたしたち人間のように、それら単細胞生物たちも際限なく増殖しすぎて、環境が過密にな ったのではないだろうか。彼らは互いにぶつかりながらいぶかった。「ここのスペースは自分にとって十分だろうか?」。 彼らは恐怖したに違いない。 他の細胞と接近することを強いられるようになり、その結果環境も変化したため、彼らはプレッシャーに対する効果的な対処方 法を探し求めた。
このプレッシャーこそが、 新たな栄光の時代へと進化をもたらしたのだ。単細胞の生物たちは互いに結合して、多数の細胞からなる利他的な共同体をつくりだした。その最終的な結果が、進化の階段の頂点、あるいはその近くに位置する人類である。
これと同様に、人口増大によるストレスが、進化の階段をもう一段昇るという結果につながるだろう
とわたしは信じている。 わたしたちは必ずや、地球規模の共同体に結集するはずだ。

『思考のすごい力』より

なんでこんな話題をもってきたかというと、ま、オレ個人的な感覚かもしれんけど、昨今の世の中って世知辛いじゃないっすか。日本もどんどんどんどん元気なくなってきたし、くるし。あまりこういうこと書かないほうがいいんだろうなぁと思いつつも書いちゃうわけだけど。
で、これを読んだ時にね、そういう「世知辛い世の中になってきたな~」って疲弊感、先行き見えない感ってデフォルトじゃないのかって思ったんだな。もうたぶん何千年もそんなことをやってきたんだよね、人間さん。だから昔っから、「昔は良かった」とか「最近の若いもんは」ってなことをさんざん言ってきたんだろう。でもそれ、たぶんデフォなんだよ。
あぁ、デフォルトいうても債務不履行じゃなくてよ。初期設定とか平常運転のほう。

で、皮肉なことに、こういうストレス…たとえばいまなら誰かの講演中に暴力を働こうと思うようなヤツが出てくるストレス、そういうヤツを恐れたりしばき回したいという、暴力が暴力を呼ぶようなストレスもきっとデフォルトで、人間が「人間ってどうしようもねー生き物だな」と絶望しかけた時に、いまの平均的人間の人格では考えられないような愛深き人間が生まれてくるんだろう…。

と、著者は言いたいのではないかと勝手に捉えている。その進化の仕方はわからない。愛のレベルが一足飛びに高まった人種が多く出てくるのか(新大久保駅事故のイ・スヒョン氏とか)、それともアリやハチなんかのように「我々人間よりも賢い」システマタイズによって(彼らは愛や思いやりで動いてるわけではない。「個」のワガママがイコール「全」に益するようにはなからできている)、より良い方向へ向かうのかも知れない。

どちらにしても、オレが思う一番のうまくいかない理由は、「恐怖そのものを恐怖しすぎること」だと思う。まだ起こってもいない恐怖を。
自分だけは金を溜め込みたいとか、自分だけは綺麗でいたい、強くありたい、賢くありたいってのも、恐怖心が種になってる気はするなぁ。



スクールカーストの上位にいるヤツの99%はビビリだと思う。




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