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ホン雑記 Vol.639「相手も同じだと思いこむことは典型的な…」

思考停止シリーズ第2弾なのである。

いや、そんなシリーズないんだけど、こないだもそんなようなこと書いたからさ。「すぐ思考停止って言うヤツ、結構思考停止してね?」って。それと似たような感じのこと思いついてさ。


ウチはダイソンの掃除機を使っている。いいだろー。青ランプを消した弱モードでさえ、今までの掃除機の中で最高の吸引力だ。

こんな感じのやつ。上のほうのドーム状の向こう側(奥側)の透明な円柱のところにゴミが溜まっていく。
で、掃除中にちょっと離れるのに壁に立てかけてからどっか行くわけだけど、吸い込み口のところが滑りやすくて、直角ぐらいにしとかないとズルズルズルズル~といっちゃう。フローリングシートだし。

その暁にはもれなく、ガッシャ―ンとなってゴミがヴァッサーンってなる。悲惨。
そうなんです、もれなくっていうからには何度もやってるんです。もう4回目ぐらいだと思う。

いかん、説明がもう長い。人のフリみてウンザリしてたのにテメーは平気でやるよな。アホだな人間って(オマエがな)。


要はこないだ初めて掃除機で「何回同じ失敗するん?」って心の中で悲しみを叫んで、もう片方のオレが「うぅ~」ってなるわけだけど、そこでそいつがこう言ったんだ。

「何があかんねん」

しかと聞いたぞ。ホンマやで。何があかんねん。そっからは「うぅ~」側のオレの大進撃だよ。
そもそもよく言う「同じ失敗を何度もするヤツは本当に頭悪い」ってさ、ソース何よ? ソースなくてもいいが、論拠何よ?

そーっす(恥ずかしいわ)。ないんすよ。「同じ失敗を何度もするヤツは本当に頭悪い」の論拠なんてないんだ。これも思考停止してるんだよ。
なぜこれを言うと気持ちいい感じがしちゃう(あぁ、ホントに停止してるんだなぁ。しちゃうだけなんだなぁ)のか。
それは多分、学校の勉強の出来や、試験の類に合格するかどうかなんてのは「本当の頭の良さ」からしたらたいした話じゃない、ってことに1回気づいた人だけが口にしてしまう言葉だと思うんだよね。それが本当のバロメーター、本当の、は言いすぎでも、とりあえず適切な指標であるっぽいのでは、と。

たしかにそうなんだ。同じ失敗を何度もするってことはモノ考えてないわけだからね。そのミスがイヤだったら、普通に考えたら同じことはしていないだろう、そう思わせるからなんだな。
でもね、これ、掛け算なんすよ。「人間」との掛け算なんだ。それも2回ある。

ひとつはミスの深さが人によって違う。
前の職場で、真面目系クズみたいなのがいた。オレと社長は気があってアホ人間だったんで、そいつとは壊滅的に合わなかった。
「何々はダメですよ~」なんて聞いてもないのに割り込んでくるんだ。これが学生時代だったらアレして終わりなんだけど、大人になったら「うるせー黙れ」ってわけにもいかないんで、まぁしゃべってる間は聞くじゃない。で、(やっぱどーせそんな些事だわなぁ)なんてアホサイドのオレらは思うわけだけど…

はっ! またやってる! やっぱオレアホやわ!
いや、もうはしょる。もうはしょるで。

ひとつは、ミスの深さが人によって違うってことと、もうひとつは、ミス自体の人生における失敗度合いというか、立ち位置が人によって違うってことだ。

間をずいぶんとはしょるんで引かないでいただきたいが、オレはオトンが自死で超ラッキーだったと思ってる。これは心からそう思う。
が、世の中にはそれを不幸だと捉える人がいるという。わけわからん。いや、前はオレもそっちだった。でも本当にわけわからんかったのは、オトンが死ぬまでのオレのほうだった。
平素の思考に、どれほどのウロコが絡みついていたのか、やっとわかった。オレよりもっと苦労してる人には、オレもお子ちゃまに見えてるんだろうし、つまらないものをいろいろ背負ってるんだろうな。


千原ジュニアはバイク事故で死にかけたが、7年ほど経ってようやく現場に行けるようになったという。
同じ失敗を繰り返すの「失敗」とはまさにこのことで、何が失敗だったのかは当人の肉体や精神が決めてくれる。
熱いものを触って瞬間的に手を引っ込めさせるのが「失敗を回避させる何か」で、まさにそれは肉体のほうにある。
「そうなったらマズいこと」が多い人にとっては、失敗のハードルが下がって見かけ上「人生での失敗が増える」ことになる。だから、真面目過ぎると自己肯定感が低いのだ。で、だいたいの凶悪犯はこっちだ(もちろんヤカラタイプにも凶悪なのはいる)。


これは嫁には怒られるかもしれんが、嫁を見て気づいたことでもある。
こいつはどうしてこんなにアレなんだと思ってたんだけど、つい2年前ぐらいに閃いた。
「こいつは頭の良さを使用しようとしてないのだ」と。そもそも将棋盤を置いて、「さぁどっち?」なんて些事に参加してないのだと。

ほとんどの人は、(義務教育のせいか知らんけど)何よりもまず「頭が悪い」と思われることを嫌う。
貧乏とか、つまらないヤツとか、カッコよくないとかよりも、何より「マヌケ」だと思われたくないと思っている。と、オレは思っている。

でも嫁は化粧もしないし、金にも興味ないし(ありがたいです)、日々を平穏に生き、生きようとしている。「何者にもなれない」という不安も、意味がわからないらしい。

だから一見「マヌケ」に見える。が、考えるの大好きなオレが窮地に陥ると一発で助けに来ることが多い。それは態度でもそうだけど、オレが大好きな言葉を使ってそうしてくることもある。

そういうのが何回かあると、さすがに悟ったね。
「あぁ、こいつは普段頭の良さを発動させてないだけ」なんだと。そんなことは些事で、人を救い上げるという真の頭の良さが要る時にはちゃんとそれを引き出して利用するのかと。



結局長くなっちゃった。やっぱオレがアホだわ。
ノロケて終わるしさ。




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