ホン雑記 Vol.717「もうそれは心パンツだ」

昨日からマスク解禁ってことでマスク無しで近所のドラッグストアに行ったわけだけど、ビックリした。
だーーーれも外してない。なーーーんら変わんなかった。うはは。

で、ふたつほど思ったことがあった。
ひとつはいわゆる「マスク外せ警察」。オレは全国民に対して、マスクみたいなもんすんなやとコロナ前から思ってたし来てからも余計に思ってんだけど、そんなオレでも外せ警察は意味わからんすぎだった。いや、オマエがせんといたらええだけだろがい、と。

でも昨日ただひとり店内でマスクしてない状態になって、外せ側の行動原理がなんとなーくわかった。
ビビリなんですよ、これ。たいがい好き勝手してきたオレでも、（あ、あれ？　別に外してもいいんだよね？　きょ、今日からだよね？）と何度も思った。「だからって外すかねぇ、フツー」なんて外野の声も何度も想像したりね。

で、予想では3割ぐらいはもうマスクしてないと思ったもんだから、んで、その裏に妄想の声があるもんだから（チッ、なんでオレだけなんだよ、腑抜けどもが）っていう良からぬ発想が湧くわけだな。
自由なんだから1000人中1000人がしてても文句つける必要もないんだけど、数の論理ってのはスゲーもんだなと思う。そりゃSNSで叩かれて自殺する人も出るわなーと。

んで、妄想の声がデカすぎるビビリちゃん（オレもなんですけども）が、お前らもマスクすんなやー！　って発想になるんちゃうやろか。テスト前に勉強すんなよーって周りに思うクソ人間と同じ感覚だよね。誰しもわずかに持ってる発想だと思うんだけども。
それを人に、しかも知らない人に、いちいち言っちゃうっていう甘えたな発想から「マスク外せ警察」が生誕する。生誕すな。
で、そういう人はもう大人しくマスクせなアカンわ。やっぱり老害さんに多い気がするんよね。人にマスク外せって言えちゃう感覚って。
クソしょーもないなんらかのプライドで「俺はマスクしないぜ」をどっかでセレクトしたと思うわけだけど、そのプライドが邪魔してんだろね。でも無理よそりゃ。

そりゃ無理ってのが昨日思ったもうひとつなんだけど、これ普通の人には外す理由がないからなんだよね。
コロナが来てから何段階もの「マスクしないぜ」マンがいなくなっていったことと思う。オレも結構最後までしてなかったほうだけど、やっぱり店側が「してください」を掲げはじめた時にしだしたよね。相手の嫌がることをわざわざやることもないし、マスクで飛行機止めたおっさんを見て「こ、これはなんとダサい」と思ったもんだしね。

で、その時に「絶対にしないとダメ」って雰囲気になった。3年間なった。そのあとに「今日からは個人の判断で」と言われて誰が外せるねんってのは思ったな。外すメリットが何もないんだよな。女子は特に。
元に戻るには「絶対にしないでください」ぐらい政府が言わないと無理だろね。

よっぽど解放したいとか表現したいとか顔見せたくてしょうがないとか、ちょっと偏屈なヤツは外したがるかもしれんけどさ。
ついでにフランス人は全員偏屈らしいな。国民性を表す有名な沈没船ジョークでは「海に飛び込まないでください」ってアナウンスするとフランス人は飛び込んでくれるらしい。

顔パンツって言われてから久しいけど、これ関係あるのかしらんけど、オレ高校ぐらいから諸事情によりパンツ履いてないんだよね。これギャグじゃなくて。
膵炎やった時、入院することが決まる検査の時にも、朦朧とした意識の中で看護師さんに「あなたパンツはどうしたの？」って訊かれたのを覚えてる。ホントに朦朧としててそれしか覚えてない。逆にそこだけは覚えてる。
（こんな時になんて答えにくい質問をするんだ。それいま言わなアカンか？）
とだけ思ったことは。

さっきのジョーク、日本人へのアナウンスは「もうみなさんお先に飛び込まれましたよ」だ。
あいたたたたた。