雑記1115「脳の劣化とエンジェルちゃん」

やっぱりどうにもオレはおかしくなって来てる気がする。
老害、と言えばそれにあたるのかもしれんけど、人生の燻りをなかったことにはできてないのか。

人と衝突する時に…ま、嫁かオカンぐらいしかおらんが、どうにも自分の卑屈さを出し始めしてる気がする。
昨日も嫁にやっちまった。言っちゃーいけないことを言っちまった。こないだオカンとやりあってあんだけ反省したっていうのに、まーーーたやっちまった。

昨日のあともまた反省して、嫁をフォローして、そのあと外食もして、またいつもの圧倒的頂上的な夫婦仲に戻ってるんだけど、どうも言っちゃーいけない言葉っていうのは、低温やけどのようにそれを投げかけた者に責任を取らせようとするみたいで、そのあとちゃんと闇に襲われた。ひさかたぶりに。
この新手の恐怖には結構持っていかれて、驚いた。し、学びもした。旧約聖書に「言葉は神なりき」とあるけど、ありゃー伊達じゃないね。

スピリチュアルでもなんでもなく（そうとしか思えんことを言うんだが）、言葉は、それを吐いた者を比喩ではなく真の神とし、それを現実界に発現させようとする。
十数年前から抱いた夢である「神になりたい」なんぞとうの昔に叶っていて（受精の瞬間よりもきっと前に）、たとえ心底では思ってないことがらでも、本気の言い方で言ってしまうとそれを本当のこととしはじめる。
風の噂じゃーそういうこともあるもんだと聞いてたけど、想いってのはこういう叶われ方をしていってるのかと、自分を通してわかったもんだから昨日は本当に驚いた。

とすると、本気の言い方で、ウソだとわかっててもいいんで「やったー！　オレはやっぱり音楽家になれるんだぜー！」と、言葉の上だけでも言えるなら、それも叶うわけなんだけど、なぜだかプラスの方面のことはやる気が起こらない。やる気がないということじゃなくて、やるという気がまったく起ころうともしてこない。
つまり「やけを起こす」のプラス側の行動に名前がついてないのはそういうことなんじゃないかと思った。「やけを起こす」は、表出されるものこそ本気だけど、心底からの破滅は望んでないという「甘え」であると思うけど、これプラス側のほうは、きっとないんじゃないか。
だって、叶ってもいないのに、本気で成功を仄めかせるような態度って、とったこと、ある？

役者だったらその経験はできるわね。自分では思ってないのに、本当に思ってる体で言葉を発する。だから昨日は役が抜けないっていう意味がなんとなくわかった気がした。身震いした。
山田くんなんか（孝之）、殺人者の役をしてる時の自分が怖いって言ってたもんな。その時期に人にイラついてしまうと何をするかわからないって。あぁ、そうだ。松ちゃんの番組だったわ。「こぇ～」言うてた言うてた。

だからそのあと、「しゃべり続ける　病気　老人」とかで調べてみたんだよ。自分で言ったことを忘れてるからとか、そういう本当の老人っぽいやつばっか出て来て、これはどうやら原理から違うなと思ったんだけど、いっこ気になったのがあって、「全部がだいじだと思ってしまう」ってやつだった。

ん。ちょっと待て。昨日嫁にブチ切れたのと違う話をしてるじゃないか。大丈夫かオレ。

あ～～～、そうか、そのあとのことか。だから、あー、そうそう、説教もフォローもまぁなげーんだよオレ。昔みたいに壁に穴空くとかはなくなったんだけど、とにかくこのどうしようもない（おさえきーれなーい、このきーもーちいまー、涙ぐみそうさー♪）イラつきをなんとかしたいと、まるで溺れるようにしゃべってるんだよね。で、しゃべるからまた溺れる。
そん時はだいじなこと言ってると思ってるんだよ。で、あとで、なんと不毛な時間なのかと思って嫁に謝るんだけど、そういう時は決まって「自分が悪いからあれはしょうがない」って言ってきて、「こ、こいつ、もはやオレに洗脳されてるんじゃないのか？」と思うわけ。思うし、またそれもそう言うんだけど。「オレにやられてないか？」って。

ってか、この話がまたなげーわ。ビックリするわ。

で、今後どうしようかと思ったんだけど、それはやっぱりいままで自分にずっと課してきて守れないこと「怒っちゃダメ」を実行するしかないんだよなぁ、とまた思った。だからオレはオレにたいっっっがいウンザリしてる。
元はね、そりゃだいたい嫁原因なのよ。本人も認めてるし。だけどそれはもうそういう別の生き物だと思うしかないわけで、怒りにまでつなげるっていうオレの脳の回路のほうを変えるしかない。
いやー、それがキッツいんだよねー。意地になってるとかじゃまったくなくてね。そりゃあとで謝りまくるんだから意地なんてないんだけど、その時はそういう行動を起こす、っていうふうにオレの脳に水路付けがされちゃってるんだね。
なまじ会話はできる生き物（嫁）なんでね、そこで話が通じるものだといつも錯覚しちゃう。これ犬猫相手だったら当然そこまでブチきれないからね。

実際には感情なんてものは取るに足らないものなのかもしれん。マイナスの感情は特に。オレは本当には心配してないのかもしれんし、それほど怒ってないのかもしれん。水路付けされた脳内プログラムが毎度毎度同じように勝手に走ってるだけでね。
でもさー、その時の自分がそのことに気づくっての、もう悟りじゃんか。そんなんできたら戦争ねーわって思うじゃんか。「カッとなって」ってこともなくなるわけじゃんか。

はぁ、なんだけどねぇ。相手の型にはめられて形を徐々に変えられて来たのは、嫁のほうじゃなくて、ワガママ暴君であるはずのオレのほうなのよねー。

どうしようもないヤツの魂を叩き直しに降りて来てくれてんのかなと思う。

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【今週の過去分オリジナルソング】