ホン雑記 Vol.334「言いたかねーけど自業自得」

またまた為末大氏のnoteから話題をパクるんだけど、「今後高齢者（特に男性）が話を聞いてもらえないストレス」が社会問題になって来るだろうと言ってた。

これは当たるわ。これはキツいわ。あー、ハッキリ言ってキツ過ぎる。
思い出すだけでもヘドが出るが、スーパー銭湯でオッサンが女性従業員を捕まえて、引くほどどうでもええことで延々説教垂れてるのを見たことがある。
ひとつ終わったら次の小言ポイントを見つけて、しばらくしてから一人時間差口撃。

コイツを目撃する前までは、こういうことは、とても性格が歪んでいるor悪人orキレやすい人間がやってるんだと思ってたけど、出くわしてからすぐに分かることがあった。
あぁ、これは「渇望」なんだなぁと。

で、例に挙げたような悪～い感じの人ではなく、「飢え」「寂しさ」「承認欲求」からそうなっているんだと思うと、意味は分かるようになったものの、怒りは倍増した。
弱点に気づくことで逆に怒りが収まる人もいるだろうけど、オレは無理だったわ。「知るかボケェ」だわ。

こういう人間にだけはなりたくないし、なるぐらいならマジで死ぬ。

自分の理解を超えるハナっから残虐な殺人鬼よりも、上手くセルフコントロールできなかった凡人が自殺的他殺に走るほうが万倍イラつく。最近なんかそういうの増えてるよねぇ。

noteはオススメで最後に似たような記事が出てくるけど、為末氏の記事で「今後は話を聞く職業が出てくる」というような記事が出てきた。

その記事の中では、金だけは持ってるオッサンがニート集めて1時間説教して1万円やる、というような他記事の紹介があって「これはいい案かも」なんていう内容だった。

金持ちはストレス発散になるし、聞くニートのほうは仕事だと思えばめちゃめちゃ怒られるわけでもないし、万々歳だろうというのだ。

いやいや、いったいそれのどこがいいのだ。世も末だわ。
いや、オレのこれがまさにオッサン的ストレスでスゲーいやなんだけど、とにかく末だわ。
なんていうんだろ、クソほどの生産性もないじゃないか、それって。

金が有り余ったオッサンの道楽で、対価に値しない金額を受け取る若者たち。それってやってること麻薬と同じなんだよね。もらうほうは意味分かってないんだから。片方だけが意味を理解してるハメ込み型ビジネス。
オレも20代の頃にはそんなん分からない概念だっただろうから、喜んでもらってたかもしれんけどさ。
実のところはまったく逆の意味で、対価に値してないんだよね。そんな金と若者の時間は。

講演家の鴨頭氏は、自分のチームメンバー（5人ぐらいだったかな）にホントはアホみたいに給料渡せるんだけど、それはしないって言ってた。
今のその子の働きと、ある程度の常識的金額から考えて、適性な金額を渡してるって。自分は全然もっとあげてもいいんだけど、そうするとその子が腐るからって。

やっぱすごい人ってオペレーティング、つまり「回り続ける」を絶対意識してるんだよね。
それは父母なら家庭だろうし、市長なら市、総理なら国って具合で、範囲はどこでもいいんだけど、そのコミュニティの継続を考えてる。

で、先の金持ちオッサンとニートの例は、なーんもやってないんだよね。
そんなオッサンと、説教聞くだけで金もらえる若者が国に増えていったらどうなるか考えたら分かるやろ。
例外はあるが、だいたいの善悪判別法は「みんながそれをやるようになったら世界は立ち行くのか」で分かる。

死ぬほど歌のヘタな大富豪が、お金を死ぬほど配ってコンサートを聞きに来てもらうとかって、法には触れてないけどオレ結構な罪だと思うんだよね。そういう人は去らないとダメでしょう。
それって、お金もらえるから仕事辞められないとか、自分の心を殺すだとか、忖度するだとかと同じで、それを人…いや、国一倍続けてきた国だからこんなふうになってきてしまってるわけでね（生産性ドイツの3分の2）。

で、読み返してみると、これもどうしたってオッサンのくだらねぇグチなんだよねぇ。

だから割とマジで、アホになることに主眼を置いてきてる。最近のオレ。
なんならもうそれがオレの一番のお仕事だと思ってる。

店で若い店員と話す時も「はいっ」って歯切れのいい返事するように意識してるしね。やっぱりね、素はね、エラそうなんだよオレって。
もう魂からエラそうなの。なんでか分かんないんだけどね。どっかスゲーって思ってるとこある。上に挙げた頭の悪いオッサンたちの分子がオレの中にも強くある。

それが分かってるからこその低姿勢で、逆に言えば、本質はやっぱり傲慢なオッサンになって来てるような気はする。

なんかM-1での「錦鯉」の優勝って、今の時勢での結構な社会救済だったと思うんだよねオレ。
長谷川さんみたいな人、目指そーっと。

そーっと目指そーっと。