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ホン雑記 Vol.95「不在の百点満点」

いやぁ、仮想通貨はホント学びが多いなぁ。はい、また仮想通貨の話です。あ、違うわ。入り口はそこだけど全然違う話。


でもとりあえず仮想通貨の話から。
まだまだ超初心者だが、情報集めはどうやって始めたのか。

さしあたって「仮想通貨」についてある程度調べたら、実際に買ってみる。
最初は取引所(コインチェック)のチャットルームに入り浸って、分からないことがあれば調べるか聞くかした。

合宿で取った運転免許の勉強量(2週間全力だったなぁ)の濃さを越えてしんどくなってきたので、初見の言葉を2度見たら調べる方法に切り換え。

単語も覚えて、だんだん余裕が出てきて、TwitterとYouTubeをメインの情報源にする。そのあたりでチャットルームが掃き溜めに見えてくる。
あぁ、世話にもなったのに後ろ足で砂をかけるかのごとき言い草。ま、別に悪態ついてるわけじゃないからいいんだけどさ。どんどん合わなくなってくるんだよなぁ。

インフルエンサーを何人かピックアップして、少なくとも自分よりは人格者であろう人物の情報を追う。だいぶ詳しそうでも、「なんとなく人間的にヤベーな」って人物は、話半分以下で聞く。

そうすると、とりあえず大丈夫そうだなと(初心者が上からでイヤだが)思えるのは、今のところ3人ほどに絞られてくる。
イタいところを突いてくる人が残ってるかもしれない。「負けは自分のせい、勝っても相場が良かっただけと思え」とかね。


で、冒頭に書いた「学び」というのは、正しい情報を採れる人はホントにいないんだなぁと思ったということだ。

たとえば仮想通貨に詳しいAさんは、DeFi(ディーファイ:分散型金融)にどっぷりと浸かっている。
DeFiとは、取引所や銀行といった中央集権的な金融仲介者に頼らず、ブロックチェーン上の契約履行プログラムを利用することで、資金の貸し借り、保険加入、利息の受け取りなど、利用当事者である二者間だけで済ませてしまうものだ。至極簡単に言えば「自動販売機」と同じである。

Aさんは自分が情報の最先端あたりにいることに気づかないので、このDeFiも去年の年末あたりがピークだったと思っていたらしいのだ。
Aさんは、イノベーター理論で言えば、イノベーターか、アーリーアダプターの先頭にいるぐらいのイメージだ。
情報先駆者の上位16%までがアーリーアダプターだが、それに続くアーリーマジョリティ(物知りぐらい?)との間には「キャズム」と呼ばれる深い溝がある。

ところが、一般人の平均はまだまだDeFiなど知らない。
Aさんはここ最近になって、「DeFiってこれからなんじゃね?」と肌感で掴み始めた。一般人の感覚が最近になって分かってきたのだろう。


仮想通貨インフルエンサーで予測に定評のあるBさんは、「IOSTは絶対に来ない」と言っていた。
IOSTとは、日本ではコインチェックに上場しているぐらいで、鳴かず飛ばずの銘柄だった。コインチェックでは長らく、唯一単価が1円以下のコインであった。

臨終間際の心電図モニターのように、今にも「ピーッ」と鳴りそうな勢いのIOSTが微妙に息をしだした頃、Bさんは言ったのだった。
「単価が安いから上がるとかいう話があるようだけど、そんなことは有り得ない。まったく関係ない」

たしかにおっしゃる通りだ。
「ユニクロ」のファーストリテイリングの株価はトヨタの10倍ほどだが、時価総額はトヨタのほうが3倍もある。「ユニクロのほうが10倍もすごい会社だ」と捉える者は居まい。1株あたりの単価は会社の価値とイコールではない。

が、Bさんには見落としている事実があった。それは、
「初心者のうちの何割かは、仮想通貨を1枚単位からしか買えないと思っている」
ということだ。1BTCが最小単位だと思っている人間もいるのだ。
いきなり数百万規模の投資ができるほど余裕のある者もそうは居まい。

Bさんはたしかに切れ者だ。が、それゆえに、理解に乏しい者の心情が理解できない。理解してないのに行動力だけは異常にあるヤツもいるのだ。

著名格闘家の朝倉未来氏がまさにその人で、「一番安いから買った」という。彼がそうツイートした時には、購入時の8倍の価格になっていた。
市場の動きは上級者だけで作られるものではない。



その道に入り込むほど、アホな部分も増えていくっていうジレンマもあるのかもしれないなぁ。

人は自分が見たいものを見る。




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