見出し画像

ホン雑記 Vol.615「幸せインデックス」

円安が多少マシになってきた。

あぁ、今日は別にお金の話じゃーない。最後まったく違う話になる。詩と言ってもいいような形態になっちゃう。


円安っていうけど、ホントはどんだけ日本円ヤベーんだろうと思って、ドルインデックスを調べてみた。
ドルインデックス(ドル指数)とは、複数の主要通貨に対する、米ドルの為替レートを指数化したものだ。あー、お金の話じゃない。大丈夫だ。
たとえば、インターコンチネンタル取引所(ICE)の制定した、6通貨の加重幾何平均(難しくないです。てきとーに見てちょ)の対象通貨の比率は、

ユーロ(57.6%)
日本円(13.6%)
スターリング・ポンド(11.9%)
カナダドル(9.1%)
スウェーデン・クローナ(4.2%)
スイス・フラン(3.6%)

になっている。つまり米ドルの価値を測るのに、相対的にこの6通貨を使うというだけの話だ。各通貨の価値は当然バラバラなので、右のパーセンテージを重みづけとして使っている。いや、お金の話じゃない。大丈夫だ。

で、ドルインデックスを見てみたら、もうこれは独り勝ちなのである。だから、いつもドル円の値しか見てないと「日本円の価値ダダ下がりじゃん」と震え上がるんだけど、ユーロだって下がって来てる。
もちろん「円インデックス」もある。ってか、そっちを見たほうがいいのか。もちろんユーロインデックスよりもひどめに下がってる。

こういう指標を「通貨インデックス」という。
で、これら通貨の外側にはさらに、金などのコモディティ、仮想通貨、株式、債券などのさまざまな資産があって、法定通貨も含めて「カネ」がその間を流れている。あー、たぶん今日はお金の話じゃない。大丈夫か。

株が上がれば仮想通貨が下がったり、株が下がれば仮想通貨が下がったりする。なんじゃそりゃ、仮想通貨下がりっぱなしかい、と思うんだけど、経済が勢いづいてる時に株が下がって仮想通貨が上がったりもする。有事の時は米ドルか金が上がることも多い。
ということで、すべての資産は相対的にしかその価値をはかれない。

ここまでが、誰もが同じ指標によって公平に交換できる、数値化できる資産だ。


ここからが今日言いたかったこと。
これらすべてを含めた目に見える資産の価値も、目に見えないものとの相対指標であるはずだ。
数値化できる全部のインデックス自体に名前はあるんだろうか。調べてみたけどなさそうだ。とりあえず「見える化資産インデックス」とでも名づけておく。

で、だ。
この「見える化資産インデックス」が上がり過ぎてないですかね、昨今。と思うのだ。
浅い正解をすぐに提示されるご時世では、自分の「好きインデックス」の値は激減してしまう。だからこそ「推し」って言葉が流行るのかもしれない。そして人にも推すことを推す。
自分ひとりだけで「俺の好きなものこそが誰がなんと言おうと至高」と思い続ける、いや、分かりきり続けるのは難しいのかもしれない。

でも、好きなものや、目に見えないものへの想いをどんどん自分の中で増やせば、相対的に「見える化資産インデックス」の重みづけは下げていける。
思いつくものを並べ立ててみる。


ただいまに返されるおかえりの声
林の中で感じるマイナスイオン
たまに食べるごちそう
クリスマス会のプレゼント交換
友達とからかい合うこと
やり過ぎてケンカになること
でも仲直りできること
虫のゆくえを観察すること
野生の赤い実をかじってみること
客の立場以外でお礼を言われること
店員の立場以外で声をかけられること
冬 風呂に浸かって ふいーってなること
夏 ビール飲んで ぷはーってなること
春 風が皮膚を滑って あはーってなること
秋 紅葉の絶景に おおーってなること
片想いのあの人と手が触れること
朝のラジオ体操のあとの扇風機の「強」
長距離走のあと上向ける運動場の洗い場の蛇口
友達と自転車こいで参る夏夜の祭り
で見かけた愛しの君
の横顔を照らす打ち上げ花火
を見上げた愛しの君
に照らされる僕の人生…


などなど、無限にある。無限にあるのだ。
そういうことをね、子供ならよく知ってるはずのそういうことをね、ホントひくほど忘れるよね。

だけど、難しいのもわかる。
ピカソが晩年に「ようやく子供の頃の絵が描けるようになってきた」って言うぐらい、自分をストレートに出してストレートに生きた人でもなかなかの境地なのかもしれない。



養老孟司氏って、「勉強出来る」と「頭が良い」を兼ね備えてるよなぁ。




サポート大歓迎です! そりゃそうか!😆 頂いた暁には、自分の音楽か『しもぶくりん』への「やる気スポンサー」としてなるべく(なるべく?)覚えておきます✋ 具体的には嫁のさらなるぜい肉に変わります。