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ホン雑記 Vol.342「低いのはマネーリテラシーだけではない」

またマイナス気味の内容だけど、書かずにおれないので書いちゃう。
これは怒りであり、けしからんであり、他人事であり、自分事じゃないんだけど、なんなら関係者でもないんだけど書いちゃう。
あんまりこういうの好きじゃないんだけどね。自分の頭の上のハエを追っとけとか人には言ってたそばからこれだから。
それでも書いちゃう。


いやね、「もうそろそろ日本のやり方ヤバい」とか「日本出るって発想もアリだよね」って聞くじゃない。ここ2~3カ月で。
ま、デジタルズブズブ度にもよるけどさ。ホントここ3カ月ぐらいで、異業界の新しモノ好きたちの「日本出る?」は結構聞くようになってきた。
オリラジの中田氏、さすがだったねー。答え合ってたかもねー。

今までの日本は、こんな国民性でも上位を取れた。
すんごい頭のいいひと握りのトップと、それに群がる他国よりは反抗心のない人間たちが集まれば、世界を獲れた。
たとえばトヨタが典型だろうか。カンバン方式とかね。システムが世界最高で、それを素直に遂行してくれる人たちがいれば、他の追随を許さずにおれた。

時代があまりにも早く回るようになると、そういったシステム面だけでは習近平やスティーブ・ジョブズやイーロン・マスクのような、イカれた極めつけのワンマンに勝てないようになってきたかもしれない、ってのが今だと思う。

国のような最大コミュニティでもなく、個人でもなく、フットワークの軽い「同じものを見る人が集まったギルド」のようなものが強くなってくる。
それは会社という形態よりは少し小さめの大きさかもしれない。
プロジェクトとか、誰それのシンパたちとか…

これはいわゆる「ホンモノ」が台頭してくる時代の到来と言えるかもしれない。
最初みんながこぞってバカにしていた(オッサン世代以上は特に)YouTuberなんかも隅に置けなくなって来た。YouTubeの広告料がテレビCMのそれを上回ってしまった時から、それはもう誰もが認めざるを得なくなった。
かと言って、まるでホンモノじゃない、よく使われる芸能人以上に芸の無い人間もYoutubeではもちろん台頭していて、いよいよ群雄割拠の様相だ。

するとやっぱり、結局ホンモノが残りやすくなると思うのだ。
それは「地盤・看板・カバン」を持つ側の優位性は、今よりは弱まるんじゃないのかと。


さて、クソ長い前置きだったけど、そんなこんなだからウソつくの…いや、アホはウソつくのそろそろやめてもらえます? って思うんだよ。オレはやっぱりアホなので極力つかないようにしてる。

大層なことを前置きして、言いたいことは結局「ボーカルのピッチ修正やめろやハゲが」なわけでした。うはは。

えっとね、「ウソつくのが良くない」とか、そういう倫理的なことを言うつもりは一切ないんだよね。オレは結構悪の要素強いので。
全国民の預金口座から10円ずつサッ引いて、オレの口座に全部足せるっていうデジタル超能力があったとしてよ。誰にもバレず、誰も不幸にならないなら平気で行使するような倫理観のヤツなんで、コトの善悪はどーでもいいのだ。
Mr.マリックも「すべての人が永遠にタネの解けない手品は魔法と同じだ」って十数年前に言ってたけど、それと似てるわな。似てるわな。
誰にも知られずに、誰の人生にも1ミクロンも影響を与えないなら、それは悪事じゃないんだよ。危険思想かね(笑)

ところがですよ、バレたらやっぱりそりゃダメだろう。いや、だってそれって引くじゃないっすか。さっぶいじゃないっすか。
プロでも平気で「1発録り」って銘打ってしまってる。いやいや、バレないとなぜ思うのか。アホすぎんか。


オレは数十年前、グラビア誌の『BOMB!』において、日本で初めて肌修正を見破った、素人の中では最初の男だと勝手に思っている。
それほどに、それほどに違いの分かる男だということだ。

女のコの毛穴を修正して、それで「あぁ~、なんて綺麗なお肌~っ!」って騙せるとでも思うたか。
たぶん業界人はレタッチに慣れすぎて、どこまでやったらバレないのかが分からんようになったんだろう。アホすぎんか。

浅はかな。なんとも浅はかな。
女のコの消えた毛穴を見逃すほど、オレの目は節穴ではないわ。
ん、穴穴になってしまったではないか。どーでもええか。
とにかく、マネキンのような無機質な肌にしていったい誰が喜ぶというのだ。分かりそうなもんではないか。ん~?


それと同じだよ、音楽業界人。
バレないと思っているのか。思ってるんだろうな。もんんんのすごいもんね、今のピッチ修正ソフトね。ビックリしたよ、おいちゃんは。これはそりゃぁ普通の耳では気づかんわ。
そんなことができるという発想がないと、まったく疑いもしないしな。

オレのツレも、歌うまいし、作曲できるし、ハモりの無い曲勝手にハモれるし、カラオケスナックではおばちゃんたちのアイドルらしいけど、そいつでさえ「今の若い子、歌ウマくなったよね~」って平気で言ってたからね。
「いやいやいや(×2万)」っつって、ピッチ修正の話したけど知らんかったからね。
だから「目の前で歌ってもらわんと、今は歌の上手さ分からんで~」って言っといた。
そいつはバンドも何回か組んでるようなヤツだけど、アナログ畑だとまったく知らんなんてこともあるんだなぁと驚いた。

普通に作曲ソフトに入ってるから、ボーカル修正。それをバレな~いようにやるのが腕なんだよな。ってアホか。
いやもちろんね、生ドラムとか、フレットレスベースとか、ま、生ピアノでもいいんだけど、デジタル…つまり、言ってしまえばニセモノをホンモノっぽく打ち込むってのはやるよ。そりゃぁやるさ。

現代の電子オルガンは、ハモンドオルガンの音を出したいがために、ハモンドオルガンはパイプオルガンの、そのパイプオルガンは管弦楽の音をひとりで出したいがために生まれた。言わば音楽はバッタモンの繰り返しだ。
だけどオレからしたら、ハモンドオルガンはもう完全な「ホンモノ」だ。

だから「ホンモノに近づきたい」っていうのは、すべての芸術の根幹の欲求であると思う。
45000年前に描かれた洞窟の壁画も、描かれているホンモノの動物にはきっと描き手はいつでも触れられたんだろうけど、それをやっぱり自分が「模倣したい・表したい」と思って描いたと思うんだよね。

でもボーカルはそれは違うでしょう。
それって、初音ミクで録ったボーカルを完璧に人間仕様に修正して、「私が歌いました」って言うのと何が違うんだと思うんだよ。

音高はもちろん、音圧も、歌のリズム感も変えられるなら、変えてもいいんなら、もっと分解して「ちょっと倍音足しても声の波形を変えてもいいじゃんか」ってなるし、それはもうオマエの声ではない。
それってメロトロンをフルート音源で弾いたヤツが、フルート奏者ですと言ってるようなもんだろう。


「何回も録って、いいとこだけを切り貼りした」
これはまぁ本人が現実に出した音以外は入ってないんだけど、オレからしたらアウトだわ。
ちなみにオレのYoutubeチャンネルの「踊り子」は、何回も録ったパッチワークなので、ここで暴露しておく。向こうにも書いてるかもしれんけど。
いい機械とかないんで、繋ぎ目のバレないとこだけ差し替えている。

「本人歌唱」っていう意味では切り貼りはウソはついてないだろうけど、じゃあ、それオリンピアンの前で言えるか?
「いやぁ、やっぱ人前だと緊張するし」とか「この前はもうちょっと早く走れたんですけどねぇ。動画撮ってあるんで見ます?」とか、彼らは言わないだろう(当たり前だが)。
美空ひばりの爪の垢を煎じて暴飲暴食しろ、と強く思うわ。



いまんとこそういう意味では、韓国はヤバい
あぁ、いい意味で。ウソついてないほうの意味で。

もちろんウソの数もスゲー国だとは思うけど、素人のレベルが高いからたぶんバレるんよね、音楽でウソついても。

でも、日本人はいまだに「カラオケの番組で高得点=歌がウマい」とか素人がやってるんで、膝からくずおれそうになるわけさ。

ま、部外者なんでね。こんなことで怒ってもしょうがないんだけどね。

すでに韓国の芸能は、タイのムエタイ、フィリピンのボクシングのような立ち位置に来てるような気がする。


国民が嘲笑した数は、そこの国歩を艱難なものにする。
基礎練習ってホントだいじ、ってか命だよなぁ。




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