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ホン雑記 Vol.730「しなさい怪獣の変身」

いやぁ、昨日はいい記事を書いた。
昨日の記事が良かったなんて着想、730回やってて初めてだわ。たぶん初めてだと思う。初めてなんじゃないかな。ま、ちょっと覚悟はしておけ。


いまも朝の散歩行ってきたんだけど、道中でこの話がリフレインしてた。昨日これ書いたあとにも、ちょろっと調べてみたんだけど…あぁ、そうそう、糸井さんとこの「ほぼ日」、すごいな。
オレが興味持って調べた人、かなりの割合ですでに関わってるんだよね。岡本太郎にしても横井忠則にしても。他にも何度かビックリしたことあったな。あ、太郎の時は本人じゃなくて関係者だけど。あー、思い出したジミーちゃんも取材受けてたわ。

あら、盛大に脱線してる。
で、昨日のやまなみ工房の施設長の山下完和(まさと)氏なわけだけど、「障害者は人の心が作ってる」っていうことを言ってて。まさにそうだと思わされた。

当たり前の話だけど、いわゆる知的、精神、身体の障害者とカテゴライズされる人だって、地上に最後ひとり生き残ったとしたら「障害者」ではなくなる。これは素人の推測だけど、おそらくは「その他大勢の人ができることができない。だから困る」という要素があった時に、その人は障害者と振り分けられるんだろう。
でも、たとえば「盲目」という事象は、地上にひとり生き残った時には、いわゆる健常者が地上にひとり残った時の「機器を使わないと空も飛べない」という事象と同じだ。比べる物がそこにないと困るは発生しない。
そして、「だから困る」はいったい「誰の」困るなのか。本当は周りの健常者が勝手に困ってるだけじゃないのか。これは障害者の家族の人が聞いたらムカつく話かもしれんし、オレも同じ状況なら間違いなく勝手に困るはずだが。
つまり、いわゆる障害者当人はそんなに困ってないんじゃないか、と思わされるんだな。


山下氏は入居者たちと一緒にいていろんなことを学んだという。彼自身も、長年付き添うことでいくつもの偏見を氷解させられてきた。

自分の思いをありのままに伝える力。
人前で弱さをさらせる力。
他人のせいにしない力。

入居者の多くが持っていて、自分ら健常者はなかなか持ち得ないものだということだろう。
山下氏のいで立ちや、ずっとプー太郎をしていたという過去から同族のニオイを感じるオレだけど、彼が入居者のみんなにどれほど救われてきたのかが多少はわかる気がする。
彼は自分を「気にしぃ」だという。人の目ばっかり気にしてると。おそらくは彼もいろんなものを作ろうとしてきたと思うんだけど、創造することにおいて足元にも及ばない人たちに囲まれている、と感じてると思うのだ。
そして「自分は何もできないけど、みんなの作品を全国に届けに行ったり、一生懸命説明させてもらうことはできる。だから仲間に混ぜてもらえてるんかもしれん」と彼は笑う。



山下氏はユニークな仲間に囲まれることで実り、いまでは同じ目線の高さに立てたんだろう。




http://a-yamanami.jp/information/staff-report/001_monogatari.pdf




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