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ホン雑記 Vol.50「ClubhouseとElon Musk」

Clubhouseの台頭とElon MuskのbioのBTCのせいで、FOMO気味だったオレがJOMO気味に転換してきた。

好転反応だろう。むしろ、さわやかな風に吹かれている気分だ。
何を言っとるのか分からんという人のために……


「Clubhouse(クラブハウス)」は最近とみに話題にのぼるSNSで、TwitterやFacebookなどの音声版のようなものだ。
音声発信メディア「Voicy」は、代表の緒方憲太郎氏が「声は絶対に来る」と、まわりからの「今さらラジオなんて時代おくれだ」という声を振り切って立ち上げたプロジェクトだったが、どうやら当たっていたかもしれない。

この情報目まぐるしい時代、「肉声」のポテンシャルはすごい。


「Elon Musk(イーロン・マスク)」は、米電気自動車大手のテスラや、宇宙開発で有名なスペースX社のCEOで、つい最近、世界一のお金持ちになった。

「bio」とはTwitterのホーム画面にあたる、ちょっとしたプロフィール欄で、おとといイーロン氏がそこに「BTC」とだけ表示させた。

「BTC」とは仮想通貨「ビットコイン」のことで、その表示だけで1BTCがわずか15分で15%(約330万円が390万円)も大暴騰した。歴史的な上げ幅だ。


クラブハウスは招待制で、1人2枠しか招待枠ないという。かつてのMIXI以上のコミュニティ感を煽ろうというのか。

イーロンのいわゆる「BTC砲」は、相場の常識を破壊し、資本主義がまるで砂上の楼閣であるかのようなイメージを持たせた。

どっちもオレの個人的な感想でしかない。
が、オレはもうそろそろ疲弊してきた。


「FOMO」は「Fear of missing out」の頭文字で、「取り残される恐怖」だ。
最近の仮想通貨の急騰も、このFOMOが関係していると言われる。

たらればになるが、今から30年前に仮想通貨が世に出ていたら、おそらくこれほどバブリーな様相を呈してはいなかったのではないか。
音楽やお笑い、その他の著名人たちも、数カ月… いや、ヘタしたら数週間のスパンでトレンドが変わっていく。

その場に置いていかれる人々の恐怖感もどんどん急騰していく。

オレはそもそもイノベーター理論でいうところの「ラガード(遅滞層)」だった。
ラガードとは、世の中の動きや流行に対して関心が低く、サービスが普及するだけではなく、文化や伝統、常識の域にくるまで採用しない最も動きの遅い16%の消費者層のことだ。

半年ちょっと前まではガラケーだったし、SNSも何もやってなかった。「素人が何を発信することがあるのん?」ってなもんで、それをカッコいいと思い込んでいた。

仮想通貨に手を出してから… いや、そのちょっとだけ前から、お金の勉強をするようになってSNSもやりだした。最初は楽しかったが、いつしかFOMO気味に走りだした。
自分が必死で調べたことを、情報も取りにいかないのに知ってる知人がいるとイラッとするようになった。

そして、こんなヤツらは世界中にいた。


FOMOにウンザリしはじめた連中の間で言われ始めたのが「JOMO」、「Joy of missing out」、つまり「取り残される喜び」だ。

オレも昨日「いちぬーけた」状態になった。

鍵付きのTweetアカウントのコミュニティで、クラブハウスに招待して招待してと続くツイートが、あまりにも空キモ… いや、空恐ろしく感じてきて、何かが「スッコーーーン」と飛んでった。

危うく「仮想通貨ももうどーでもえーわい」となりそうな感覚だった。

自分の中の何かが、「あなた、そんなことしてる場合?」と語りかけて来てるような気がした。
「あなた、他にもっとすることあるんじゃなくって?」と。


バベルの塔に登りたいわけでもなく、
逆に無人島で暮らす全裸おじいさんのようにはなりたくもなく、
「中庸って難しいなぁ」とバランスを取りたいわけでもなく……

あぁ、オレはただ自分を圧縮していきたいのだ。




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