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ホン雑記 Vol.444「人間の夜明け」

昨日もしきりにリモコンをポチポチとザッピングしてたら、NHKで「ヒューマン・エイジ 人間の時代 ~さらなる繁栄か破滅か~」なんてのをやってるのを見かけたんで、観た。

番組を見かける前から「このままじゃそのうち滅ぶだろうなぁ、世界」なんて思ってたとこだったんで(簡単に思ってすいません)、興味を引かれたのだ。


もうね、オレが普段から「世界ってこうかな?」って考えてることの補説やさらなる深堀りのきっかけになる内容ばかりですんごい良かった。

ネアンデルタール人と脳の大きさがほとんど変わらない我々だけが、どうして子孫を越えて、継いで、技術革新を次代に渡し続けられたのかとかね。それ以前の霊長は25万年も同じような生活様式だったのに、今はもう25年前の生活の知恵すらあまり使えない。その差はどこから始まったのか、とか、繁栄が極まるほどに己の力を過信していくという生得的な性質を持った我々が持つ、どうしたってその文明を自ら破壊させる確率も飛躍的に高まっていってしまう矛盾だとか、とにかく「はーーーっ!」ってなった。急に語彙力。

そもそも、ある水準以上に進化出来ないようにプログラムされているのかーっ!? と、ちょっと切なくもなった。驕りが過ぎた人類が神の座を虎視眈々と狙えないように、そもそも生物はそういう仕様にできているのかと。

いやいや、それでも世界のいろんなところで、はたまた他の幾多の宇宙で、何度も何度も何度も何度も繁栄と破滅を繰り返しながら、わずかずつでも進むようにできてるんじゃないのか? そうじゃないなら、なんのための生命なのだ? とも思ったりしてたとこに、番組終わりで司会の鈴木亮平がこう締めくくった。うろ覚えではあるけど、こんなような内容だ。意味はたぶんあってる。

「人類は自らの意志で世代を超えて夢を叶えてきた初めての種族。そして、(この番組がそうであるように)滅んでしまわないだろうかと考えた初めての種族でもある。だからきっと、そうはならない道も歩める種族になれると思う」

これはね、もうね、ちょっと半泣きした。
だいたい、こういう番組での司会の締めは通り一遍なものばかりだ。「私たちで考えていかなければなりません」とか「いったいどうなるのでしょうか」みたいなね。

それがだよ。破滅してしまわないだろうかという悩みにすら、初めて我々がたどり着いたのだってことじゃない。すごい発想じゃないっすか?

人間以外の動物に、過去と未来はない。
もちろん過去と未来が脳の中にあるから、人間は自ら死んでしまえるほどの悲しみと恐怖に晒され続けてるんだけど、それすらも素晴らしいのだと言っている気がするんだよね、彼は。

きっと台本じゃなく、自分の言葉で話したんじゃないかなぁ、と思う。



『西郷どん』の主演は、中の人もデッケー人だった。




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