どうしても鼻水が気になる(映画CATSネタバレ)

ミュージカルが母の影響で結構好きだ。
劇団四季は一番最初に見た作品はおそらくライオンキングなんだけれど、一番記憶に残っている作品はCATSだ。
そのミュージカルが映画化されるということで何カ月も前から楽しみにしていた映画CATS、ここまで酷評されるのかあという世間の評価がすごいけれどあんまり人の感想を見ずにこの記事は書きます。そして云年前に劇団四季版は見たっきりなので記憶が薄いことをご了承ください。

映画CATS感想は単純にいうと、「ミュージカルのCATSが好きなら基本的に好きだと思うが、好きだからこそ納得できない気持ちもわかるし映画から見た人が酷評したい気持ちもわかる。」
正直複雑だけれど全体的に良い作品だった。これは言える。だけれどこれは映画として評価はどうなのか?といわれるとそれもまあわかる。
こんなに酷評される理由としては多分3点ある。

1 外見がきもい
2 ほぼ外見全裸人間猫がまたたびに酔ったり股間を打ち付けて痛がるシーンなどを含み表現がいやらしく見える
3 ミュージカルをそのまま映画に忠実に落としているため、映画としてストーリーを求めているのならば不満が残る 


私はどうしてもどうしてもどうしても最後まで外見というか、あのCG処理?というのであってるんですか?毛と人間の皮膚の融合というかあれがどうしても好きになれなかった。人面猫という感想も見かけたがわかる。的確な表現だと思う。

画像1

画像2

上が劇団四季CATSたち、下画像が映画CATS

画像比較してみてもらうとわかるけれど、全体的に映画版では短毛種がかなり多くでてきており、毛が少なすぎる。顔もナチュラルメイクでほぼ人間だし、あと手足の毛がないことが致命的な気がする。体に毛があまりにないため、耳がついて異様につるっとした生物となってしまっている…。
さらにピッタリしたシルエットがほとんどのため、またたびに酔っているシーンや雄雌をにおわせるシーンや、なぜか二度出てくる雄の股間打ち付けシーンなどのシーンが入ったことでどうしてもいやらしさというか、例えると道端で抱き合ってるカップルを見ながら通り過ぎるああいう感情。その感情が芽生えてしまった。

映画の内容としては基本的にかなり忠実に作られており、ミュージカルでは表現しきれない、鉄道猫が実際に車両を歩いたり手品猫の魔法が華麗に宙を舞ったりと映画でしか表現できないシーンも多くかなり見ごたえがある。ダンスや歌もクオリティが高く安定してみていられる。歌とダンスを基本としているのでストーリーはメインではない。これはミュージカルではあるあるのことだと思っているので何とも思わないが、映画を楽しみたいのなら不満しか残らないだろう。なぜならが全裸人面猫が踊って歌ってるだけなので。映画から入った人とミュージカルが好きで映画を見にきた人たちで感想が対立するのは仕方のないことだろう。お互い求めているものが違うから。

なので「ミュージカルのCATSが好きなら基本的に好きだと思うが、好きだからこそ納得できない気持ちもわかるし映画から見た人が酷評したい気持ちもわかる。」という感想となった。

ただ全裸猫たちはリアルな猫を追求した結果だとわかるし、映画とミュージカルというそもそもの基盤が違うものをどうするかはかなり難しかったのではないだろうか。それを考慮するとここまで作り上げられた映画となっているのは本当にすごい。
いちファンとしてはとても満足できる映画であった。すばらしい舞台や音楽やダンスを映画という身近な娯楽にしてもらい、名曲の数々を映画代を払うことで見聞きできるなんて、なんてすばらしいことだろうか。それだけでもういうことはない。
といいつつやはりファンとしていいものをどうしても求めたいのでいろいろと書きましたが、CATSという作品は大好きなので応援していきたいという気持ちの表れです。


ただ、一つだけ心の底から言っていいですか?
メモリーの時のグリザベラの鼻水だけは気になるので拭いてほしい。


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