見出し画像

「快い」あん摩マッサージ指圧

あん摩マッサージ指圧師専門学校への入学後のお話はこれから改めて書いていく予定にいたしております。色んな話がありすぎます🤗

無事に卒業して国家試験にも受かり、晴れてあん摩マッサージ指圧師としてお仕事するようになり5年半。まぁひたすらに走ってきてみた5年半でした。
修行、修行の5年半。
いま思うこと。
まずそこを書いてみたいと思いました。

**********************

そもそも思っていなかったのです。
こんなにも重症の患者さんや終末期の患者さんを診ることになるやなんて。。

初めて入らせてもらった治療院で先輩に連れて行ってもらって見学した施設での高齢の患者さん。
ベッドに寝かされ、あごは上がり口は開いたまま手も足もギュッとかたまったまま。もちろん意志の疎通なんてとれる状態ではなく。。

驚きました。衝撃でした。

この状態でも生きておられる、一生懸命息をしておられる。

あまりにも衝撃的すぎて私は見ていられず泣いてしまいました。

あの日から勤め先の治療院から色々な状態の患者さんのところへ訪問マッサージに毎日行き続けました。

脳梗塞の後遺症で片麻痺になっておられる方に行かせてもらうことが多く、脳性の疾患であるパーキンソン病、脊髄小脳変性症、脳性麻痺、多系統萎縮症…。
脊髄損傷された方や馬尾神経障害など脊髄神経性の障害を抱えた方。糖尿病神経障害疼痛の方。自己免疫疾患の膠原病であるリウマチの方。そして、癌の終末期で在宅療養されている方など。
慢性の疼痛や動きにくさを抱える色々な疾患の方の色々な症状の患者さんに接してあん摩マッサージ指圧を施術させてもらってきました。

のんきに暮らし生活し続けてきた私にはまったく見えなかった病気を抱えて痛みを抱えながら生活し続けている患者さんたちの暮らし。

最初の頃はわけがわかりませんでした。
あん摩マッサージ指圧師専門学校で教わってきたほぼ健常者への方へのマッサージの仕方とは全く違う世界。

わけがわからないながらも、意志の疎通のとれる患者さんにはお話をたくさん伺い状態をできるだけ把握し、どうすれば少しでも痛みを軽減し生活しやすくしていけるのか考えました。
意志の疎通のとれない患者さんにはご家族に話を聞いたり、患者さんの表情を見ながら考えました。
考えてもやはりわけもわからずやたらめったらあん摩マッサージ指圧をし続けていたと思います。

訪問マッサージの治療院を二年と少し勤め、思うところがあり退職し、しばらく違うフィールドで修行を重ねたのち、再び勤めた訪問マッサージの治療院でやはりわけがわからないと感じながらもわかってきたことがありました。

改めてまた書きますが…
再び勤めた治療院の院長先生がたくさんの答えと導きを与えてくれることになります。

在宅の寝たきりの患者さんのこと。

「辛い状況がずっと続いている患者さんにせめて私たちマッサージ師が伺ったそのときだけでも、気持ち良いなと感じてほっとしてもらえるようにしてほしい。」と。

そうか、なるほど。と思いました。
原点のようで一番大切なことのようで忘れがちなこと。

患者さんに「快い」と感じてもらうことこそ、あん摩マッサージ指圧師にできる最大の仕事。

その「快」が与える影響で患者さんの生活が向上する。それこそがどの患者さんと接するときにでもできるあん摩マッサージ指圧師の仕事。

疾患を抱えた患者さんにも、疲労回復のためにマッサージを求める方にも通ずる「快」をどうすれば与えることができるのか?
あん摩マッサージ指圧師専門学校を卒業して5年と少し、気づけばこれを追い求めて色んな場所、職場で鍛錬してきました。

この「快い」をひたすら追い求めて研鑽していくことこそ、あん摩マッサージ指圧師としてできる仕事の真髄ではないかと今は思い感じて実践しています。

小難しいような風に書いてしまいましたが…
私は按摩してもらうことが大好きです。

はぁ〜極楽極楽🥺たまりまへんなぁ。

…単純にコレやと思うのです。
この極楽。=極めて楽、と書くわけで。


「本当に気持ちの良い、あん摩マッサージ指圧」
これを私は目指していきたい。

これができればいかなる痛みや不快をも軽減し、患者さんが希望を持って暮らして生活をしていける…そう信じてあん摩マッサージ指圧師として真っ直ぐに精進し鍛錬していくことが私の道と思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?