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1Km飛ぶ無線LAN(新規格IEEE802.11ah)どれ位届くか実機検証

Wi-Fiの新しい規格 IEEE802.11ah対応の無線LAN製品を使用し1km離れたところから電波が届くか実機検証。

検証場所に選んだのは、日本で唯一車で走れる砂浜、「千里浜なぎさドライブウェイ」です。見通しが良くて長距離無線テストには理想的な場所です。

検証当日は快晴、しかしこの日の最高気温は35℃!
まさに砂浜での「熱い」検証です。
汗だくになりながらも気合いを入れて検証スタート!
(タオルが必需品でした)

<暑い中せっせと準備中>

それでも無事に検証スタート!
IEEE802.11ahの低消費電力で広範囲に電波が届くという特性を確認するため、1km離れた地点まで移動しながら電波状況をチェック。
無線テストには電波特性をフルに活かす為最大5Mまで伸ばす事が出来る
伸縮ポール先端にアンテナを設置し検証しました。

<実際のテスト検証距離 1km>

1km離れた地点のテスト結果は以下のようになります。

次に少し近づいて800m離れた地点でテスト。
結果は以下のようになります。

結果は……おおむね良好!
見通しの良い1km離れた場所でも電波疎通(pingテスト)は出来た。
しかし電波強度に関して若干目標値を下回る結果となったがスループット値も十分目標値をクリア出来ている事から通信が可能と判断出来る。

より安定した通信を目指すのであれば距離を800m等縮めるか
中間にリピーター(中継器)を設置する事をお勧めします。


次は会社に戻り、見通しの悪い場所に機器を設置し電波が届くか実機検証をしてみました。

<実際のテスト検証距離 約56m>

約56m離れた見通しの悪い地点のテスト結果は以下のようになります。
(建物があり遮蔽物がある状態での検証)

結果は……こちらもおおむね良好!
見通しの悪い状態でも電波疎通(pingテスト)は出来た。
またスループット値も十分目標値をクリア出来ている事から通信が可能と判断出来る。

暑さと格闘しながらの検証でしたが、無線LAN技術の未来にちょっと感動しました!


                弊社非公式マスコット『ニクス』

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