災害時に役立てたい電話を使ったサービス
地震大国である日本では、小さな地震も含めると年間に震度1以上の地震回数は1,704回もあるそうです。(2020年のデータ参照)
災害と呼べる規模の地震は、早々起こるものではありませんが実際の地震被害に会われた経験がある方は準備の大切さを理解されていることでしょう。
ひとたび災害になると、いくらスマートフォン端末の性能や、ネットワーク技術が進歩しても通信そのものが機能不全になることは避けようがありません。
携帯の電波が届かないような状況で、「はぐれてしまった家族と連絡を取りたいが手段がない」というアクシデントは決して他人事ではないのです。
メールやSNS、チャットといった普段からカジュアルに利用しているサービスもインフラとしての機能を失ってしまったとしたら、連絡を取り合うことは難しくなります。
もし、災害が起こったらどのようにして連絡を取り合うか普段から家族で話し合っておくことは重要です。
通話だけでなく、伝言を残したり、その伝言を本人に伝えたりというごく日常的にできていたコミュニケーションが難しい状況に陥ってしまったとき、どのような方法で連絡を取り合うことができるでしょうか。
◆連絡を取り合う手段を決めておく
iいざという時、安否確認のルールを設けておくことをお勧めします。
普段から話し合いをしておくことで災害時に、何をすべきか迷わず行動に起こすことができます。
携帯電話は電波やバッテリーがなければ、連絡を取り合うことはできませんが、公衆電話は災害時にも役割を発揮します。
公衆電話を利用し、災害用伝言ダイヤルにメッセージを残すという確実性が高い方法があります。
◆災害用伝言ダイヤル171とは
災害用伝言ダイヤル(171)、災害用伝言板(web171)は、災害が発生し電話やインターネットが繋がりにくい状況に陥った際に、被災地の方が安否確認を行う声の伝言板サービスです。
現在は、インターネットから送った伝言の登録や、再生が行えるようになっています。
インターネットから送ったテキストを音声に変換して、再生することができます。
災害用伝言ダイヤル171では、キーとなる電話番号を利用して声の伝言、再生が行えます。
伝言の録音・再生に使用するのは被災地の方の番号となっています。
そのため普段から家族・親戚・友人間で電話番号を確認しておくことが大事です。
携帯電話に登録していて、電話番号を覚えていないという方も意識して電話番号を暗記しておくようにしましょう。
◆電話とボタン操作だけだから人を選ばない
地震や洪水、噴火などの自然災害を乗り越えるたびに強い通信インフラとして進化してきました。
災害時には、老若男女を選ばずに助けになることを見越して誰でも扱えるような簡単な操作性が用意されています。
電話番号とボタン操作のシンプルな仕組みはわかりやすく、設定や難しい操作を必要としません。
シンプルで分かりやすい操作性が受け入れられやすいのは、普段私たちが触れるサービス全般にも同じことが言えます。
ときには「新しい」よりも「誰でもわかる」がお客さんにとっては大切な基準ということが身近にあふれています。
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