歯科矯正で「口ゴボ」は治る？おすすめの矯正方法や治療内容

2023年5月16日 10:52

こんにちは！今回は、出っ歯やすきっ歯など、さまざまな不正咬合の話題の中から、「口ゴボ」という言葉について取り上げてみたいと思います。口ゴボって聞いたことありますか？

口ゴボ、ざっくり言うと、口元がちょっと前に出てしまっている状態のことなんです。口元が目立ってしまうため、ちょっと気になる人も多いようですね。

もし口ゴボで悩んでいる方がいたら、今回は口ゴボがもたらす問題点と、歯科矯正で解決できるのか、どんな治療があるのかなどについて話していきたいと思います。ぜひ参考にしてみてくださいね。

口ゴボとは

まず、口ゴボとは具体的にどういう状態なのでしょうか。簡単に説明すると、横顔や外側から見て、口元がちょっと「モコっ」と前に出ている感じです。口元が前に出てると、鼻の下が長く見えたり、全体的に顔にちょっとなんだか元気がないような印象になっちゃいますよね。

この口ゴボになってしまう大きな原因としては、歯が前に出てしまうことが挙げられます。出っ歯の人によく見られる状態で、歯科の世界では上の歯が前に出てる状態を「上顎前突」、上下の前歯が出てる状態を「上下顎前突」と呼んでいます。

歯が前に出てしまう原因は人それぞれ。生まれつきの骨格の問題もあれば、日常的な口の癖が原因で徐々に歯が前に出てしまったりもします。治療法はケースバイケースなので、まずは歯科医院で相談してみるといいですよ。

Eラインについて

さて、理想的な横顔の基準って知っていますか？それが「Eライン」です。Eラインとは、横顔で鼻の先と下アゴの先端を直線で結んだラインのこと。このラインは「エステティックライン」っていう正式な名前があって、日本人にとってはこのライン上やその内側に唇が位置するのが、美しい横顔の基準だとされています。

ただ、日本人の場合、欧米人に比べて鼻が低めだったり、下顎が後退していることが多いため、このEラインより少し唇が前に出てしまうことが多いんですよね。口ゴボの方は、Eラインからかなり口元がはみ出してしまっているため、矯正治療ではできるだけこのEラインに近づけたラインにするように計画することが多いです。

口ゴボがもたらす問題点

さて、口ゴボって一体どんな問題を引き起こすのでしょうか。ここでちょっと詳しく話してみたいと思います。

見た目がちょっと気になる

まず、口ゴボの状態だと口元が前に出てるから、人の視線がどうしてもそこに集中しがちなんですよね。

そして、笑ったときに歯が前に出て強調されたり、ガミースマイル（歯茎が多く見えちゃう状態）が目立ちやすくなったりするから、笑顔に自信が持てない…なんてことも。そうなると、口元を隠したり、人前で話すのが苦手になってしまう人も多いです。

虫歯や歯周病になりやすい

口ゴボの人は歯が前に出てるせいで、唇をきちんと閉じるのが難しいことが多くて、口の中が乾燥しやすいんです。すると、口の中で細菌が増えやすくなって、虫歯や歯周病のリスクがアップしちゃいます。

顎関節や胃腸のトラブル

口ゴボの人は前歯部分がきちんと噛み合わないため、顎に負担がかかることがあります。そうなると、「顎関節症」のリスクも高まります。さらに、食事のときに食べ物をうまく噛みきれないと、胃腸に負担がかかって全身に影響を及ぼすこともあるんです。

奥歯を失いやすい

口ゴボの人は、上顎前突や上下顎前突のせいで前歯がきちんと噛み合わず、奥歯だけで咬むことが多くなります。その結果、奥歯に負担がかかり、奥歯を失うリスクが高まるんです。奥歯を失うと入れ歯になる可能性もあって、食事がしにくくなるなど、さらなる問題を引き起こすこともあります。

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口ゴボ、歯列矯正で治るの？

結論から言うと、口ゴボは歯列矯正で治療可能です！でも、治療方法はケースによっては異なるので、それは頭の片隅に留めておいてくださいね。

例えば、骨格に問題がなくて口ゴボが軽度（つまり前歯が少し前に出てるだけ）の場合、ワイヤー矯正やマウスピース矯正などの歯列矯正だけで対応できることが多いんです。

でも、骨格に大きな問題があり、口ゴボが重度の場合には、顎の骨を直接治療する外科矯正が必要になることもあります。

口ゴボを矯正で治すときの話

口ゴボの修正って、どうやって行うのかって疑問に思いますよね。それには２つの主な手法があります。ひとつは、途中の歯を抜いて治す方法。もうひとつは、歯を抜かずに上顎の歯列全体を後退させる方法です。ただし、前歯を大きく後退させる必要がある場合には、「抜歯」が必要になることが多いのです。

前歯が前に出てしまうのは、歯がきれいに並ぶスペースがないからか、きちんと並んでいても前歯が突出してしまうことがあります。

そこで、前歯を後退させるスペースを確保するために抜歯が必要になるんです。基本的には小臼歯（前歯から数えて４番目か5番目の歯）を抜きます。矯正治療で抜歯を行う場合は、左右対称性や咬み合わせを整えるために、上下左右4本の抜歯を行うことが多いんですよ。また、骨格的に上顎前突の度合いが大きい場合には上顎のみ抜歯を2本だけ行うこともあります。

さらに、上顎の奥歯を後方に移動させる必要がある場合には、親知らずの抜歯が必要になることもあります。

抜歯を行い、矯正を行う準備が整ったら、ワイヤーやマウスピースを使った矯正器具で歯を動かしていきます。

ワイヤー矯正の場合は、前歯を大きく後退させるために「顎間ゴム」や「アンカースクリュー」などの補助的な装置を併用することもあります。マウスピース矯正でも同様に顎間ゴムやアンカースクリューを併用して、前歯を後退させて口ゴボを改善します。マウスピース矯正では、歯面にレジンの突起をつける「アタッチメント」や、歯と歯の間を削ってスペースを作る「IPR」も行われることがあります。ワイヤー矯正とマウスピース矯正、どちらも一長一短があるので、自分に合った方法を選んでみてくださいね。

まとめ

今回は、口ゴボについて話してきましたね。口ゴボっていうのは、上下の前歯が前に突出していて、口元が前に出ている状態を指すんですよ。

これは、見た目に影響するだけじゃなく、コンプレックスになることもあります。それに、虫歯や歯周病のリスクを高めたり、顎関節症のリスクも高まるんです。だから、早めに歯列矯正を考えることをおすすめします。

歯列矯正には、ワイヤー矯正やマウスピース矯正、裏側矯正などいろいろな方法があります。ただし、矯正治療をする場合、歯を並べるスペースを確保するために抜歯を伴うことが多いということも覚えておいてくださいね。

なんだかんだと難しそうな話もありますが、プロの歯科医師に相談すれば、一番自分に合った方法を見つけられますよ。だから、口ゴボで悩んでいるなら、まずは歯科医院で相談してみてくださいね。