xRと移動 「VR Chat実験ワールドKURASHI home」
※本投稿は株式会社デンソーデザイン部の自主研究活動であり、
弊社の開発案件や事業をご紹介するものではありません
こんにちは ちみやと申します。
私はxR(VR、AR、MRなどの総称)技術がもたらす未来の移動とコミュニケーションの価値変化について探索を行っております。
イベントについて
前回の記事でセレンディピティ×アクセシビリティのある探索的な移動が、xR時代にも残る移動の価値ではないかという仮説を紹介しました。
その仮説を検証するため、別の価値がないか探るためにVR ChatというVR SNS上にワールドを作りました。今後このワールドを使って検証のためのイベントを行う予定です。
イベントで行うこと
イベントでは、下記のようなことを行う予定です。
・有識者による「移動とxR」の講演会
・音楽などエンタメ系のイベント(探索要素あり)
・来ていただいた方へのアンケートやインタビュー
詳細はまだ検討中でお伝えできなくて申し訳ないのですが、今後このマガジンで進捗を報告しますので今しばらくお待ちください。
イベントを開く理由
以前の記事で紹介したように、xRの技術によって移動を行わずに様々なことが体験できるようになってきています。
私たちは自動車関連会社の社員として、これまでは"移動は生きる上で必要不可欠"な前提の上で「車の中でどう過ごすか?」を考えていました。
しかし今「そもそも何が楽しいから人は移動するのか?」「移動の価値とは何か?」というところに立ち返る必要が生じています。
そこでVRがあれば現実の移動は必要ないと考えている方、逆にxRがいかに発展しようと現実の旅行を楽しみたい方など、未来の移動や旅行がどうなるか関心がある方と、ワールドを一緒に巡ったり、議論させていただいたりする中で、移動の本質的な楽しさやxR時代の移動の価値について深めたいと考えています。
訪れていただいた皆様が楽しめるような仕掛けも準備していきますのでお楽しみにしてください。
実験ワールド KURASHI home
ワールドはKURASHI homeという名前で、まだ非公開ですがイベントに合わせて公開する予定です。
移動の価値を検証するために、このワールドは以下の3点の特徴を持っています。
2km四方という広いワールド
通常のVR Chatのワールドは面積はそこまで広くなく体験を凝縮した物が多いのですが、このワールドでは「移動の楽しさを考える」ことをテーマとしているため、このような広いエリアを持っています。
ワールド内にワープ機能がない
この広大なワールドには、あえてワールド内で瞬間移動が可能になるワープポイントは置いていません。ワールドを廻り自分の好きな場所を探したり友達と写真を撮ったり、隠されたアイテムを探したりしながら「移動の楽しさ」について考えることを目指しているからです。
隠しアイテムがある
広大なワールドには隠しアイテムがあり、それを集めることでこれまで行けなかった場所へ行くことができるようになります。路地やビルの中などの探索する楽しみを残すために置いています。
ワールドの詳細
ワールドは4つのエリアと中央の駅で構成されています。
4つのエリアを巡りながら、気に入る場所を探索してみてください。
以下、それぞれのエリアの紹介です。
ワールドのことが伝わる2枚の写真と、最後に私が気に入っている場所の写真を1枚ずつ載せたいと思います。
TOKAI city
現代のオフィス街をイメージした冬のエリアです。
みんなでディスカッションをするための会議室や寛ぐための屋上庭園があります。
ONSEN town
昔の温泉街をイメージした秋のエリアです。
少し変わった温泉宿や離れの部屋などがあります。
MIRAI valley
未来の歓楽街をイメージした夏のエリアです。
音楽イベントを行うことのできるステージがあります。
INAKA village
郊外の自然にあふれたアウトドアサイトをイメージした春のエリアです。
キャンプ場や山小屋などで寛ぐことができます。
CENTRAL Stationワールドの出発地点です。
ここから、自動運転車に乗って各エリアを出発します。
ワールドの公開を今しばらくお待ちください。
今後もここで進捗を報告するので、イベントに興味のある方、フォローいただけると嬉しいです。
ワールドの制作・企画はTHINK AND SENSEさんにご協力いただきました。
今回の記事は以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。