最も感動したVR / 過去へのタイムスリップ 「Wander」
こんにちは ちみやです。
私はxR(VR、AR、MRなどの総称)技術がもたらす未来の移動とコミュニケーションの価値変化について探索を行っております。
普段はプロジェクトについてマガジンで報告させていただいているのですが、今日は個人的な雑談をさせてください。
VRを色々と見た中で、最も感動したコンテンツについて紹介します。
ストリートビューで過去へタイムスリップ
ある日、GoogleストリートビューをVRヘッドセットで見ることができるVR用アプリWanderを購入し遊んでいました。
有名な観光地、昔住んでいた家、ランダム機能で全世界の様々な場所を訪れた後、ふと母校の大学でも見てみるかと思いつきました。
卒業後も県外に移動しておらず、そんな郷愁も感じていなく単なる思いつきだったのですがVRで訪れてみて驚きました。
公開されていたストリートビューの映像は最新のものではなく、私が在学しており、課題や論文、就職活動などで最も大学にいた時期のものだったのです。
上のリンクで貼ったのは、かつて私が所属していた研究室があった今はもう取り壊されてしまった17号館という建物です。入り口の前に止まっている自転車のうちいくつかは私の友人のものです。
(当時撮った写真)
突然のエモさに、驚き、感動し大学中を見て回りました。
「ああここは先輩がよくいた喫煙所だ」
「あそこの窓から透けてみえるのはAが貼ったポスターじゃないか」
「この窓の向こうの部屋にはHやYがいるかもしれない」
と様々な所にいちいち感動していました。
そして大学内をVRで回っているうちに
「もしかしたらどこかで友達や先生に会えるかもしれない」
と思ったのです。
「友達や先生が写ってるかもしれない」じゃなく「会える」んだと感じました。
結局、知り合いに会うことはできなかったのですが、ここ数年行ったどの現実の旅行よりも、強い印象に残る体験となりました。
この時私は、ストリートビューを見ているのではなく、過去のある時点、時間が止まった空間にタイムスリップしたとしか感じられなかったのです。
これは、PCの画面で見ただけでは感じられず、VRの没入感があってこその体験だったと思います。
ストリートビューのログ機能について
ストリートビューでは過去のログも公開されています。
場所によるのですがおよそ10年ほどのデータが蓄積されています。
(Googleストリートビューより引用)
蓄積されたデータとVRを使えば、様々な年代や場所の、皆さんのもうなくなってしまった思い出の場所へもう一度行けるかもしれませんし、今から思い出の場所の360度映像を保存しておけば、将来またそこに戻ってくることができるかもしれません。
マガジンについて
普段はこうした移動とxRに関わることをマガジンで書いています。
この記事に書かれているようなことにご興味ある方は是非ご覧ください。